夜更かしをしていると、空腹に耐えかねることがある。平日は大体9時から10時の間くらいに夕飯を食べているのでそんなことはないんだけど、休日は だいたい7時台に食べるので、そりゃ2時3時まで起きてりゃ腹も減るわな。朝~昼間だったら8時ごろの次は12時過ぎに食べてるんだもんねぇ。
しかし、日付をまたいでからモノを食べるのは、健康管理上は好ましくないんだよね。なのでなるべく我慢しようとは思うものの、つい冷蔵庫に手が伸びてしまうのだな。いけないいけないと思いつつ。
先週、急に無性に「バタごはん」が食べたくなって、いやだけどそんなにがっつり食べては体に毒だからと軽めにはしたものの、誘惑に耐えきれず、ご飯にバター を厚さ数ミリ、2センチ四方ほどの塊の状態にナイフで取って乗せ、醤油をちょっとかけて、バターが溶けるまでかきまぜて食べた。旨いっ!!
ものすごく久々だな、こんなもの食べたの。少なくとも20年くらいは食ってなかった気がする。どうしてこんな単純な食べ物がこんなに旨いんだろう。
ぼくの実家では、これが、母親に教わったのかな?とにかく実家を代表するジャンクフードだったよな。これを母親は、「バターごはん」ではなく、「バタごは ん」と発音していた。いかにも明治の香りのする呼び方。なのでどちらかの祖父・祖母の代から伝わるものであることは確かだ。なのでぼくにとっても「バタご はん」なのだ。あくまで。いまだに。
バ ターという代物は、西洋を代表する風味を持っていて、ご飯にしょうゆという純日本食と混ぜ合わせて、体積的にも味の濃さ的にも圧倒的にマイノリティであり ながら、見事に洋食の装いに持っていってしまうよね。こんなショボいものなのに、ごはんにしょうゆに鰹節を混ぜたいわゆるネコマンマなんかに比べて、 100倍は高級感がある。これって西洋にあこがれた世代のもつ伝統的劣等感に根ざした感性?この「バタごはん」というジャンクフードが、その呼び名もあい まって、そういう歴史的感性を内包してるのかな?としたらそれってなかなかすごいことだよね。ぼくが勝手にそう思ってるだけ?
娘にも食わせてみないといかんなー、これは。こんど、かあちゃんが出かけて2人で昼飯食う時とかに食わせてやろう。
何でずっと食べてなかったかって言うと、バターは常備してあっても、通常はパンにはマーガリンを使ってるからってのもあるよね。健康志向による生活習慣の変化だね。昔は動物性脂肪がどうのとか、体脂肪率が何%とか、そんなウルサイことは言われなかったもんね。
で もバターは、やはり圧倒的なパワーを持っているのです。こんなにバター好きなのに、普段はマーガリンを使うって言う、その抑圧された感覚も、なんだかよい よね。一種のマゾヒズム?でも年取って、時代もあって、食っちゃいけないものとか摂るようにしないといけないものとかを意識するようになってるけど、こう いうのって、イヤイヤやってるようで、どこかでそういうマゾヒズムがない?人間の心理は、時代の流れとともにどんどん複雑化してる気がしますね。たかが 「バタごはん」でこれまたずいぶん遠大な話に展開しちゃったけどさ。
何はともあれ、みなさんのご家庭でもこの「バタごはん」、食べてましたか?食べてたご家庭では、なんと呼んでましたか?他ににこれに類する相伝のジャンクフードってありましたか?
この記事読んでたら食べたくなってしまって、先ほど食べました。(笑)子供の頃から朝食は”たまごかけご飯”と”海苔の佃煮”とかとのローテーションでした。
うちでは、”バターご飯”(そのままです)って呼んでます。子供も大好きです。
そういえば、炊き込みご飯にバターと醤油(ほんの少し)ってのも美味しいですよ。
投稿情報: 博士 | 2008/02/10 20:00
うちでは卵とバター+醤油っていうのをオヤジと妹が良く食べてました。
あっしはバターの風味と甘みがあまり卵に合わないような気がしてノーマルな卵掛けご飯でした。(笑)
あっしのジャンクな一品はトーストにバターにわさび漬け+醤油です。これが結構やばいです。(笑)
投稿情報: 主審 | 2008/02/10 23:32
なるほど。バタごはん、やっぱ結構メジャーなのかな?
トーストにバターにわさび漬け+醤油?わさび漬けって意外だねぇ。
こんどやってみよっと。
投稿情報: Tacovo | 2008/02/11 23:51