今日は会社に行く時に使うカバンを買ってきた。今まで使っていたカバンは、mixiに記録が残っているのだけど、去年の3月18日に買ったものだから、1年と4か月。まぁよく使った方じゃないの。
ぼくはなぜかカバン好きなんですよ。用もないのに買ってきて、うちの物置はカバンだらけ。それでよくカミさんに叱られるんですよ。カバン好きといっても、ブランドもんなんかには全く興味なく、たかがロヂャースで売ってるような、布製のせいぜい3,000円くらいの安物のバッグばかりなんですけどね。
カバンの何が好きって、とにかく基本的に普段使いの小物たちを運ぶという目的に沿った、必要十分な機能性を追求するものじゃないですか。もちろんファッション性とかステータスみたいなものを求めたっていいんだけど、まずは機能でしょ。大きさとかポケットの位置や使いやすさとか。
新しいカバンを買う時って、システム開発みたいに、まず要件定義をして、こういう目的で、今までのバッグの問題点はここだから、今度はこういうヤツにしよう、でも元々のバッグに求めてた機能性も失わないようにしなきゃ、ってことなので、これが結構大変だ。
たくさんのバッグを開けて中に入った紙やビニールの膨張材を引っ張り出し、このくらいの大きさと厚みだと、こういうケースは大丈夫だけど、電車で座って膝の上に乗 せるとちょっと幅が広いなとか、チャックを開けると厚みが変わるようなシカケがあるものだと、開けて試し、閉めて試し、だけどチャックで厚みの調整なんてきっと結局は しないよな、とか、ああでもないこうでもないと、急いでも1時間くらいは時間がかかる。
そうは言え世の中にその要件をぴったり満たす商品なんてそうは売ってないので、そうやって商品と折り合いをつけて行ったり、商品に新たな観点を持って説得されたりすることになるんだけど、そういう時間が、とにかく楽しい。
2万円くらいする、確かにかっこいいカバンも売ってて、そういうのも触ってみるんだけど、そういうのってたいていカバン自体重かったり、硬めの素材でできてて中身の量にかかわらず形がFIXしてたり、っていう、ぼくの好みには合わないものが多い。
今日買ってきたのは、行ったのがロヂャースではなくスーパー内ではあるけれども専門店のカバン屋さんだったので、ってのがあるんだけど、珍しく8,000円ほどする、ぼくとしては高めのものになった。とはいえ結局布製で、持ち手の感触とか肩掛けストラップの感じとか、他人が見るとほとんど同じに見えるかもしれない。だけどこれが立派に微妙に違うんだな。
まず今回の最大の要件は、このところPCを持ち歩くことが多く、前のカバンでも入るんだけど、資料やメモ用のバインダーなんかも入れると、カバンの容量をやや超えた厚みになってしまう。それをなんとかしたかった。重みもあるので、カバンの下側もPCの重みで出っ張るし、持ち手のビニールが割れてボロボロになってしまっている。
大きさもちょっとだけ小さくて、A4のクリアフォルダは入るんだけど、角がちょっと丸まってしまう。厚みが加わるとちょっと辛い。
今回はカバン屋さんで借りたA4用紙を綴じる紙製バインダーを借りて大きさを確認した。ほぼぴったり収まる大きさで、厚みがあっても問題ない。 実際に中身を詰め替えてみたら、PCだけでなく電源ケーブルとかを入れても、幅に少し余裕があるので、カバンが壊れそうにヒイヒイ言ってる感じにはならない。うん、いい感じだ。
あとはポケットに入れる定期入れとか、名刺入れとか、携帯灰皿とか、電車の中で読む本とか、筆記用具とか、そういうものが入れやすそうか、取り出しやすいか、いろいろ悩んで、「PROGRESS」というブランドのこのバッグに決めた。値段が高い分、ストラップを本体に取り付けるフックとかが、少し高級にできている。
やっぱ楽しいなぁ、カバン選びは。今度のカバンはいつまで保つかなぁ。とはいえもったいないので、買い換えるそれなりの理由がないと(今回は持ち手のボロボロね)買い替えない。でもその理由が早くできてくれるといいなぁ、なんて、買ったばかりなのに矛盾した思いもあったりする。
常に倒錯している私でした。
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