あまり書いてこなかったかもしれないけど、ぼくは野球は阪神、サッカーはジュビロ磐田の大ファンだ。我が家では野球は阪神戦しか観ないし、Jリーグはジュビロ戦しか観ない。
Jリーグが始まった93年には2部リーグにいたジュビロは、翌年にあの中田英寿がいたベルマーレ平塚と共に、チーム増に乗っかってJリーグ入りした。その後スキラッチが入りドゥンガが入りしたけどなかなか日の目を見なかったこのチームは、中山、名波、藤田、福西、服部らが全盛期を迎えた97年ごろから5年ほど、常にトップを争うチームに成長した。
とにかくこのころのジュビロの中盤と言ったら、ワンタッチ、ワンタッチで面白いようにパスがつながり、中山が、高原が好きなようにゴールを量産する、観ていて最高にエキサイティングなチームだった。あの感じは、今のJリーグのどのチームにもないと思う。
そんなジュビロが、若かりし福西がドゥンガにピッチ上でさんざん説教されていた95年ごろから好きになったのは、そんなチームのプレースタイルと共に、中山のキャラクターが、やはり大きかったと思う。
2部リーグにいた時から日本代表に名を連ね、インタビューで「オフト、オレを使え」と言って笑わせ、魂のプレーが日本中のサッカーファンを魅了した。ジュビロではずっと精神的支柱であり、名波はそれを「中山魂」と呼んだ。
そんな中山に、ジュビロはついに先日、選手としての戦力外通告を行った。
このところあまり試合に出ることもなかったから、若いサッカーファンは彼のことを、ロートルのちょっと面白いおじさんくらいの感じで見ているかもしれないけど、とにかく彼の実績はすごい。
Jリーグ歴代No1の記録だけでも、J1での総得点157、得点王となった98年の1シーズン36得点は当分破られそうもない。得点王2回、MVP1回、その98年に決めた4試合連続ハットトリック、この4試合だけで16得点というものすごい記録は、ギネスブックにも載っている。
代表でも国際Aマッチだけで21得点、ドーハの悲劇を経験してその後のフランス、日韓の両方のワールドカップに出たのは彼だけ。3敗で世界の壁を痛感したフランス大会では、ジャマイカ戦で日本人初の得点を決めた。
すんごい人なんだよね、ホントに。
スーパーサッカー、やべっちFCという2大サッカー番組が両方とも特集を組むほど。
そして当然のことながら、フロント入りも断って、現役を続けたいと表明した。J2の熊本からオファーがあるようだけど、もし実現したら、彼のサッカー人生の中で初めてジュビロ以外での選手生活を送ることになる。
熊本と言えばかつての同僚、藤田俊哉が所属しており、また今回、Jリーグ始まって以来初めてJ2に降格が決まったジェフの巻にもオファーを出していると言うから、実際にどのくらい活躍できるかってのはわからないけど、話題作りとしてはなかなか水際立った戦略だ。
もちろんカズがまだ現役でやっている間は自分も辞められないと言うのが大きいのだろうけど、「まだまだ上手くなりたい」というコメントが、実に彼らしい。男だよなぁ。カッコいい。
いやいや、がんばって欲しいなぁ。あと何点決められるかわからないけど、とにかく泥臭く、あきらめず、1点1点重ねて行って欲しい。
中山ガンバレ!
あの、予想通り、前田さんがわがチームに来るようなんですけど‥。
投稿情報: まーこ | 2009/11/24 13:01
え?まじで?
茶野と村井も戦力外通告だっつーし、やだねぇ、親会社が業績不振だと。
投稿情報: Tacovo | 2009/11/25 13:19