娘がアメリカに出かけて、最初に何通かメールが来たきり、ここ1週間ほど音沙汰なくて、今日やっとメールが来たみたいだけど、彼女の不在がだんだん普通の状態になってきつつある。こういう機会に恥ずかしながら仲良くしているわが夫婦の、今日は昨日の夜急に提案された食事&映画のデートとなった。
娘のアメリカ行きを聞いて、そりゃ休みくらいとってもいいから一度現地まで夫婦で様子見に行ったらどや、と言ってくれた上司の期待を裏切って、再来週の週末には二人で下田に温泉旅行に行くことにしたり、いやいや、娘よ、君の事を忘れてるわけじゃないんだよ。
ちゃんと調べといてと言われ、食べログで池袋のおいしいイタ飯屋を探したりして、代々木公園に会社があったときによく行ったなかなか美味しいチェーン店、イル・キャンティーが池袋にもあることを発見したりしながら、去年11月にできた東京メトロが運営する「Esola」にある、広尾に1号店があるというfummy's grillという野菜料理の店に行くことにする。食べログで3.6点を越えてるから、期待できそうだ。
6時前に着いて電話したら、カミさんはまだ茗荷谷にある職場の大学をこれからやっと出るという。6時過ぎだというのに結構混んできた狭い店のカウンター席の角でビールを飲んで待って、やっとやってきたカミさんと、野菜のチーズグラタンとベジタブルスパゲティー、地鶏のグリルを食べる。美味。
それから東上線を自宅のほうへ、我が家から一番近いシネコン、東武練馬駅そばにあるワーナーマイカルシネマズ板橋に向かう。今観るなら当然「AVATAR」。8時からのレイトショーだというのに、久々に見るほぼ満席のNo9スクリーン。席はK13と14、やや後ろ気味ほぼセンターで、傾斜がいい感じなので非常に見やすい。結構みんなギリギリに予約してるんだね。ラッキー。
ビール飲んで飯食って、いつもなら家のソファーで気持ちよくうたた寝しているところで、ややテンション低く上映開始。ひとつには3Dのためかけている偏光メガネのためもある。
その優しい上司が先週観に行った映画館ではこれがあまりきれいじゃなくてイヤだったと言っていたけど、ここのは持ち帰り自由の袋に入った新品で、メガネ自体がどうのじゃない。じゃなくて、いや、3Dって、--いくつか方式があるらしく、ここのはRealD方式って言うらしいけど--残念ながら、特に近い距離のものが、どうしてもシャープな絵にならなくない?これって老眼のせい?どうもそれが気になって、それでテンション少し下がったんだよね。
まぁとは言え3Dもずいぶん進歩したよね。昔の青赤メガネの頃って、確かに奥行きはあるんだけど、小学校低学年の人形劇の背景みたいに、それぞれの位置にある平面にものが貼りついた感じだったじゃん?それに対して確かにキャラクターの厚みとかもあるもんね。もう一歩だな。
だけど観ているうちに、(少しネタバレです。すいません)主人公が原住民の仲間に入っていく過程とともに、だんだんと惹きこまれていく。ストーリーはシンプルなんだけど、設定とか、そのパンドラ星の森や住民や、動物や植物と尻尾の先から交信してしまうというその神秘ワールドの創作のセンスがすばらしい。
久々にStarWars級のクォリティの映画を観た感じがしたなぁ。面白い。2時間40分という長尺なんだけど、ずっと緊張感を保ったまま、クライマックスの大戦闘シーンに入っていく。こういうオーソドックスな作りも、StarWarsと共通だ。こりゃアメリカで歴代興行収入の新記録を作ったってのもわかるわ。
普段はこういう「戦い」ものがあまり好きでないカミさんも、もうちょっと静かなシーンが多いほうがよかったとは言ってたけど、全体的にはけっこう満足したようだ。同じジェームズ・キャメロン監督のかの有名なタイタニック--ぼくは実は観てない--とは、全然違う話だけども、通じる部分がいっぱいあったんだそうだ。
てことでなかなかよきデートでした。娘はホームステイ先がえらい金持ちだってことで、iPhoneをプリペイドSIMつきで買ってもらったりして「超リッチ~」ってメール打ってきたから、けっこう幸せに暮らしてるんでしょう。こっちもそれに負けないくらい幸せに暮らさないとね。...って張り合ってどうするっ!
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