今日は寒かったねぇ。明朝は雪だって?地球温暖化ってホントかね?って思うよね。
その寒さをついて、休みをもらって、午後1時半前に家を出て、東へ走るにつれ雨が激しくなる中、成田へ向かった。いよいよ帰ってくる娘を迎えに行くためだ。心情としては基本的には別に普通なんだけど、ちょっとだけ、しばらく会ってなかった恋人に逢いに行くような、なんとなくにやけてしまうような、--いやいやほんとにちょっとだけなのよ--不気味な心理状態だ。
中央環状経由で、特に渋滞もなく、ほぼ100km丁度の道程を、1時間半ほどで到着。娘の乗るUA-875便は、15:35到着予定が5分だけ遅れていると言う第一ターミナル南ウィングの電光掲示板を横目に、エレベーターで4Fの出発ロビーに上り、タバコが吸えるコーヒーショップを探す。結構時間をかけて、北ウィングとの間のショッピングモールにあるサンドイッチショップを探し当て、カフェオレを飲みつつEeePC S101+E-Mobileでメールをチェックして待つ。
通関の時間とかも計算し、16時前に1Fの到着ロビーに戻り、まだかかりそうだったのでPCを車に置きに行ったり喫煙ルームに行ったりしながら待っていたら、16:10ごろにトランクとキャリーバッグと、丸々と膨らんだボストンバッグにショルダーバッグを抱えて、ジーパンにグレーのパーカーを着た娘が、普通にただいまー、と出てきた。
バカな話で、帰ってきて実際に会ってみると、そうだ、こういうヤツだったよなぁってのが普通に戻ってくる。しばらく離れていると、どんなだったか忘れてしまって、遠恋みたいに余計な思いばかり持ってしまってたことがよくわかる。
持って帰ってきたドルを、面倒なのでレートは多少悪くても空港の窓口で円に換える。いくら残った?って訊いたら、3,000ドル持たせた残りが1,240ドル。本人は使いすぎたと思っていたらしく申し訳なさそうに申告してきたけど、父としては、お前、全部ホストファミリーに払わせたのか、バレエ教室代はどうした、と逆に問い詰めてしまう。さすがにそういうのはちゃんと払ったと聞いて一安心。
でもバンクーバーに行ったりアナハイムに行ったり、シアトル郊外の海辺、ポートタウンゼントにある別荘に2度行ったり、そういうのは全部お世話になったらしい。まぁ金持ちだって言うからいいかな。パパは元マイクロソフト社員で、47歳にしてリタイアして悠々自適の生活だそうで。ポートタウンゼントにはBig OneとSmall One、2件の別荘を持ってるんだって。何で儲けたんだろう?自社株のストックオプションとかかな?うらやましい。
帰りの車の中では、向こうの時間でもう夜中の1時を過ぎて、飛行機の中でも2時間ほどしか寝てないと言うのにテンションが高く、まぁよくしゃべること。
英語はできるようになったのか、って訊いたら、言ってることは大体わかるようになったって言うんだけども、ママに・・・って言ったら、っていうのを、それは英語で言うと具体的にどうなる?みたいに訊くと、結構適当なことを言っている。まぁいいんだよこれで通じたんだから、だと。しかも身振り手振りが多く、日本語で説明しようとすると、あれ?これってなんて言うんだっけ?ってのが多い。お前、逆にしゃべれる言葉が少なくなってるじゃんか!
今朝はホストファミリーとそりゃもう大変な涙の別れをしてきたんだって。また絶対アメリカに行きたいんだって。ホームシックどころか、もう帰らなきゃいけないのかと、大いに不満だったらしい。
左の助手席に乗ったり左車線を走るのが不思議だとか、道が狭いとか建物が詰まって建ってて細長いとか、こんなに電柱と電線があったっけとか言いながら、あーあ、帰って来ちゃったと家に着き、今度は仕事で成田には行けなかったカミさんと、またずーっとしゃべっている。
昨日やっと上位希望の某企業に内定をもらってホッと一安心の息子も家にいて、久々に4人で夕食の食卓を囲むと、ああ、そうだったね、我が家には君という重要な構成要素のキャラがいて、こういう雰囲気の家族だったんだよね、って思う間もなく、普通の我が家に戻っていく。
さすがに眠かったらしく、あまり食欲なく風呂にも入らずすぐに寝てしまった。そりゃそうだろう、夜9時って言うのは向こうの時間では朝の5時だ。
そうかなるほど、帰ってきてみれば何のことはない、でも元気で明るくてよかった、娘の帰国レポートでした。
すいません。これまたあまりにドメスティックで。
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