関東の曇り空は、軽井沢の濃霧を最後に一転、一掃された。雲は多めだけど夏色の空の下、上信越道から北陸道に出てすぐの名立谷浜SAは、SAとは名ばかりの立ち食いそば屋仕様のレストランしかなかったのだけど、息子が免許を取った後初の福井旅行は、ここから先をすべて息子に運転させるという、長距離初の楽々ドライブとなった。
いつものごとく予定より30分ほど遅れ、8時半ごろ家を出てカミさんの両親をピックアップし、福井インターを降りたのが16時ちょっと前。まぁおおむね予想通りの到着時間だ。休日MAX1,000円割引のない今日は、週末のように渋滞することはまったくなかったので、7人乗りの社内は狭かったけども、まぁまぁ快適にやってくることができた。しかし高速道路代10,000円はそう考えるとやっぱ高い。
人の住んでいないおばあちゃんの家は、もちろんほこりっぽくはあったし、玄関先の木がかなり茂ってしまって、なんとかせなならんというのはあったけど、必要な電化製品やガスだの水道だのは、特に問題を起こすことはなかった。
着いてまず、義母とカミさんと娘と姪っ子の女4人は家の大掃除、義父と息子とぼくの男3人は、ヤマダ電機まで買出しだ。
8畳と続きの縁側のある居間のエアコン、ではなくクーラーだなこれは。ほぼ40年ほど前のものと推測されるこの製品は、壁に大穴を空けて設置する室外機が別になっていないタイプで、なかなかゴキゲンな音がするのだけど、こいつがもう使えないので買い替えが必要だろうと、事前に発注から設置までのリードタイムとかをヤマダ電機はじめ地元の大型電気店2店に問い合わせたりしていた。
この時には中3日あれば工事できると思う、と言われていたのに、今日行ってみると、最短で15日の日曜日になると言う。なんだよもう。それじゃ意味ないじゃないか。お盆はやっぱ下請けの設置業者が休みになっちゃうんだろうか。
幸い、その時代物のクーラーは、フィルターを掃除機できれいにしたら、それなりに冷えるようになったので、めったに使わないものに高い金を出すのもバカバカしかったから、まぁいいか、ということになった。
次に掃除機だ。この家に着いてみて気づいたのだけども、ここの掃除機はもうほとんど吸引力がなく、85年の製品なのでもうフィルターなんて多分売ってない。しかし85年つったらぼくらが就職した年。そのころの掃除機って、こんなに旧時代的だったっけ?ってちょいとびっくり。
息子が「この木なんの木」の家電系関連会社に就職したので、そのメーカーの掃除機の、サイクロン方式のやつの一番安いのを買ってきた。
そして最後に、来年来たときには観れなくなってしまうアナログTVの買い替えだ。福井はNHKの他はちゃんと映るのが2局しかないし、そんなにしょっちゅう来るわけでもないのだけど、まぁそれでも一応観れるようにはしとこうかと。
しかし液晶TVは安くなったねぇ。特にパネル価格の下がった32インチは、26インチよりも安く、ちゃんとしたメーカーの製品が5万円ちょっとで売っている。既にブラウン管末期の29インチTVと同じような状況だ。Sharp AQUOS LC-32E7をお持ち帰りすることにする。
それから網戸のない窓がいくつかあったので、ここに直接網を張るために、替えの網と画鋲を、近くのホームセンターで買って帰る。
おばあちゃんの家に戻り、娘と姪っ子は掃除、息子とカミさんとは網戸張り、ぼくはTVのセッティングと分担して作業に入る。
こないだ「南関東問題」について書いたけど、やっぱ地方都市は、もともとUHFのアンテナが立っているので、古いTVをはずしてアンテナ線と電源コードをつなぎかえるだけで、あっさりと映るようになった。なるほどこれなら、来年7月になってもいきなりTVが観れなくなる家庭はなさそうだ。
そんなこんなで、うまいタイミングでいつも頼むこまつ屋さんにケータリングを頼んでいたのが届き、刺身と焼き魚でなかなか美味な食事となった。
さてこれから1週間の福井生活の始まりです。
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