こないだのライブで、10インチハイタムのヘッド(皮のことね。と言ってもプラスチックだけど)を交換したんだけど、それで使わなくなったREMOというメーカーの定番、ピンストライプというタイプのヘッドを、何かに使えないかなぁ、と眺めていて、そうだ、こいつを文字盤に使ってアナログ時計を作ろう、と思い立ってしまった。
うーん、久々にちょっと上がる思いつきだ。
なにしろ時計って好きでねぇ。掛け時計にしろ置時計にしろ腕時計にしろ。いや何も、有名ブランドのものをどうこうって言うのは全然ないのよ。そんな高い時計なんて持ってないし。とにかくこういう、小さなものの中に機能が詰まっているものが大好きなんです。カバンと同じで、機能美とファッションが一体になった感じもいい。
時計のことは過去何度か書いてると思うけど、特に電波ソーラー腕時計なんて、光エネルギーは使っているとはいうものの、表面的には夢の永久機関じゃん?しかも狂わないのよ。すごくね?
我が家に数ある時計はほとんどが電波時計。前に集めてみたら15台の電波時計があったけど、これがもう3年前だから、今はもう少なくとも20台はあるはずだ。電波でない時計で使っているのは、寝室と娘の部屋の掛け時計と、ブースのミキサーのスイッチ代わりに使っているデジタルタイマー、それと娘やカミさんが使っている一部の腕時計くらいで、あとは風呂からトイレから、全部電波時計だ。
さてさて、思い立ったらすぐ調べずに入られないワタクシ、昔からクォーツ時計を作るキットって言うのがあったよなぁ、と調べてみたら、意外にメーカーはほぼ1社、横浜にある誠時という会社しかないらしい。いわゆる時計ムーブメントと時・分・秒の針がセットになったヤツで、文字盤だけ用意すれば、簡単に掛け時計が作れる。針だけの別売りもしている。
ちょっとおおっ?と思ったのは、電波時計ムーブメントっていうヤツが出ていたことだ。5,6種類しかなく残念ながらムーブメント部分が透明のヤツとかはないのだけど、これが2,000円ちょっとくらいで売っている。
電波時計なら、スタジオの壁にオブジェとしてぶら下げても実際に使えるし、もちろん既にデジタル電波置時計があるけども、電気をつけずに映画を観ているときなど、夕方暗くて見えなくなることがあって、これを窓際に掛けておけば、夕暮れの外光で時間がわかるじゃないか!って超レア機会の投資理由をこじつける。
Amazonなどのメジャーなショップでは取り扱っておらず、どうやら最安なのはなぜか香川の高松にあるJUZONというショップ。カードはもちろん使えず、送料も別だけど、このショップで、RC-350という、針が滑らかに動いて音がしないスイープタイプと言うやつを、送料込み2,835円で発注した。
どうでもいいけど届いた梱包の中に入っていた緩衝材の新聞紙、四国新聞なのはよいとして、なぜか日付が3月11日。震災の日の新聞だ。これって偶然?なんか意図があるのか?
さて、ヘッドを文字盤に使うには、ムーブメントをヘッドの中心部を固定する手段--ヘッドの中心部は使い古しのためすこしよれよれしているプラスチックフィルムなので、直接取り付けるとふにゃっと曲がってしまって針がひっかかる恐れがある--を考えないといけない。
こういう工夫をするのって大好きなんだよね。何かゴム板みたいなある程度の硬さがあるものを貼り付ければできるのでは?と会社帰りに渋谷の東急ハンズで探してみたら、透明なのは28mmとちょっと直径が小さいのしかなかったのでやや不安があったものの、ちょうどよさげな、ドアの音やキズ防止用の丸いポリウレタンの板状シールを発見した。他の候補と迷った挙句、結局これにすることにした。
それと、ピンストライプの名の由来である外周の内側5cmほどのところにあるストライプに、時刻を表す線を引くための白マジックを買って来る。
やってみてわかるのは、丸くて目安がなく、しかもふにゃふにゃしてるものの中心を正確に取るっていうのは結構難しいってこと。それと、手元に分度器なんてものはなかったので、30度刻みで時刻を表す線をつけるのがまた結構大変だ。後者の方は、RC-350のセットの中に、時刻線を引くための目安用に、紙のミニ文字板がついていたので助かった。
ムーブメントを取り付けるための穴は、直径8mmから10mm必要だと言う。買って来たキズ防止シールをヘッドの中心に強く押し付けて貼ってから、センターに電動ドリルで穴を開ける。残念ながらドリルは6.5mm径のものしかなかったので、これを斜めに使ったりして穴を広げ、なんとかムーブメントの針を動かす部分の出っ張りが入るようにする。
このキズ防止シール、「超強力タイプ」と豪語するだけあって、センターに8mmの穴を開けても、しっかりとヘッドに貼りついてくれている。
ここまでできたら、これを六角ナットで固定し、時・分・秒の順に針を挿し込み、12時の位置にあわせて、あとは単3電池を入れれば、針が動き出す。針の反り具合で互いに引っかかってしまったりするのを、むき出しの針を直接少し指で曲げて調整する。
最初少し電波を受信しづらかったけど、窓際に持って行って5分ほど放っておいたら、針がぐんぐん回って、正確な時間を示すようになった。作業時間は1時間弱。これはなかなか楽しいね。
今回は比較的針の長いものを選んだけど、もう少し短いセットもあるから、それを使ってDVDやCDを文字盤にして時計を作るといいかもね。白ディスクにPCで文字を印刷することだってできるし、誰かの写真を印刷して贈り物にするなんてのもいいかもしれない。
というのでこないだ書き込みミスしてリサイクルごみ用のゴミ箱に捨ててあったDVD2枚を拾い上げ、取っておくことにした。DVDやCDのセンターの穴って、実は13mmもあるのよね。ちょっとでかいので、これを使うためには、何か板を貼ってそれに穴を開ける必要がある。なら10mm用の電気ドリルのビットが要るなってことで、すぐ使うわけでもないのに早速今日ロヂャースに行ったついでに買って来た。
まずはこれで、結局自己推薦は落ちたことが昨日わかった娘の、来年の大学入学祝いに、作ってやろうかな。
関係ないけど今週、右眼の縁を強くこすったら、白目のところが出血して、右半分が真っ赤になって、写真は撮ったものの貼れないほど、見た目すごい怖い状況になってしまった。医者に行ったら心配することはない、1週間ほどで直ると言われたんだけど、皆さんも眼はあまり強くこすらないようにお気をつけを。
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