ここ3日ほど寒いねぇ。でも今日走りに出てみたら、あっちこっちで辛夷が咲いてましてね。ぼくは冬から春への季節の移り変わり感が好きでねぇ。でも今年は猫のさかりの声も聴かなかったし、沈丁花の香りもほとんど感じなかったなぁ。近所の玄関先のも、駅から会社の間のマンションの生け垣のも、元気なくなっちゃったのかなぁ。
んで今日は、そんな季節感とは全然関係ない話なんですけどもね。スミマセン。
中学生の時だったと思うけど、3年間のすべての授業の中で、ぼくとしては最も衝撃的で印象深かったのが、理科の遺伝に関するくだりでね。
いや、隔世遺伝だとか優性遺伝だとか、血液型のAAだのAOだのって話は別に、ああそういう仕組みなんだ、ってことなんだけども、その優性遺伝の例として、耳垢のタイプのことを教わったじゃん?耳垢には乾性タイプと湿性タイプがあって、ってやつ。
あれね、ぼく自身は乾性タイプで、実家の家族もみんなそうで、おふくろが他人のかさぶたとか耳垢とかを取るのが大好きと言う、時々そういう人いるよね、って性分の人だったので、膝枕で耳垢を取ってもらうってのが普通のことで、その時使う道具は耳かきかピンセットだったわけですよ。
なので、え?なに?湿性タイプの人なんているの?ってのが衝撃でねぇ。しかも湿性の人は手を挙げて、って言われて挙がった手の多いこと。よく憶えてないけど多分半分ぐらい?マジかそれ!全然知らなかった!その上湿性の方が優性遺伝だって言うじゃない。乾性の我々は消えゆく運命って。ショック~。
その後結婚してみたら、カミさんは湿性タイプで、そのため必然的に我が家の子供たちも2人とも湿性タイプ。なので彼らは綿棒が必需品だ。乾性の我々にとっては、そもそも耳に綿棒っていう発想がない。てことで、今日のお話は、湿性の皆様には多分ほぼ関係ないんですけどね。
耳垢の掃除って、そういう状況のためカミさんには乾性のぼくの耳垢事情は理解できないので、カミさんの膝枕で取ってもらったことは一度もない。そうすっと自分でやるしかないんだけど、自分でやる場合、耳かきでかいても、取れた耳垢がうまく外に運び出せないことが多いし、こびりついた奴はなかなか取れない。
そのため先が平たく丸くなったピンセットを耳穴に突っ込んで、内壁をこするようにつまんでいくようにしていた。これ、取れない時は全く取れないけど、取れるときは結構巨大なのがペリペリって取れたりする。これが快感なのよね。
だけどこれだと、細かく砕けて粉状になったものとかは取れないじゃん?やみくもにピンセットであっちこっちつまんで引き出して確認して、何も引っかからなくなったから、一旦はこれで終わりでいいか、ってことにするんだけども、これがちょっと不全感が残るのよね。
いやいや、仮に残った細かな粉があったとしても、次の回かその次の回かわからないけどいずれは取れるんだろうし、すっきり感はあるから別にこだわることもないんだけど、なんかこういうのって、一通り「完璧」に、とりあえず自己満足しときたい性分なんだよね。
なので昔あったアイデア商品の店「王様のアイデア」とかで、変わり種耳かきを見つけ、すごく取れると言われると、つい買ってみよう、ってなって、こういう先端がバネ状になってる奴とか、金属板が並んでついてる奴とか、いくつか持ってるんだけども、こういうのって結局、「内壁をなるべく傷つけずにこびりつきを克服する」目的のものであって、その結果生じた粉を片付けてはくれない。
そんなことでこの件は特にそれ以上追及することもなく、少なくともこのブログを始めて9年近くの間は、放置プレイになっていた。だけど頭の片隅には常に残ってる、長年の懸案だったわけさ。漠然とだけど、電動とかで吸い取ってくれるのがあってもいいよねぇ、って思いながらね。
ところが先々週、ある深夜番組を見ていたら、そこで「耳垢掃除機」って商品を紹介していてね。つまり電池式の小さな掃除機の先っちょが細い筒になっていて、これを普通に耳の中に突っ込んで吸い取るってモノで、おお、これはいいじゃんと。
Amazonで調べてみると、その紹介していた商品は900円ちょっとで大変お安いのだけど、単に吸うだけなので、内壁にくっついた奴までは取れないらしく、口コミの評価もイマイチだ。一方この「ポケットイヤークリーナー デオクロス i-ears」って奴は、先端が耳かきの形になっており、しかもバイブ機能があるので、くっついたのまで取れるという。
ぼくが買った時点で2,470円だったので、ま、いいかと頼んでみたら、これはなかなかいいっすよ。音がちょいとうるさいけど、耳穴の内壁に押し付けるようにして出し入れすると、結構取れる。取れた耳垢は網に引っ掛かるようになってるんだけど、4日くらい置きにやってみても、そこそこ取れる。
バキュームはそんなにハイパワーではないけど、こいつで一通りぐるっと内壁をなぞれば、多分軽い細かな粉は残らないと思われ、耳の中に気流が起こることもあって、使った後のすっきり感がなかなかだ。
まぁ自分の耳の中を覗くわけにはいかないから、ホントにちゃんと取れ切ってるのかはよくわからないけどね。もし自分の耳の中を覗ける道具があったら、なんか多少のお値段でも買ってしまいそうな気がして怖い。
てことで乾性耳垢の皆さんにはおススメですよこれ。
その他今週は、GWの宿の予約とかをした。今年は3連休×2の日取りになっていて、息子や娘--この春から社会人--のスケジュールがよくわからない中、5月5日の河口湖ステラシアターで行われるMISIAのライブがペアで当たってしまった--いやいや、10年ぶりの「星空のライヴ」なんでとても楽しみなんですけどね--ので、超難しいパズルになっている。
そのうえ同じ5月にPat Methenyが来て、今回は広いところだけでなく青山のBlue Noteでも演ってくれるってんで、これも久々に時計とにらめっこしながら、エントリーオープン時間オンタイムで申し込みボタンを押して土曜夜の回をゲット。久々になかなか盛りだくさんな初夏になりそうでございます。
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