行きつけのディスカウントスーパー「ロヂャース新座店」では、先週行ってみたら、米は通常の山積み状態に戻り、トイレットペーパーはいつもの「吸水力2倍の」はないけど、数種類が十分な量入荷していて、とりあえず生活必需品に困ることはなくなったようだ。もっとも小池さんの外出自粛要請で、今週末はまた状況が変わっちゃった模様だけども。
ただマスクはもちろん一切入荷せず、アルコール消毒の類も、LECというサニタリーメーカーの台所用の奴のみ、売り切れ間近の状態で残っていた。我が家では台所用アルコールはまだしばらく大丈夫なのでいいんだけど、マスクはややピンチになっている。
なので、消毒系のものでもう1つだけ、これも多少の在庫が残っていた、マスク消毒用のミニスプレーのような奴を買ってきた。「手指消毒用ではありません」って書いてあるから売れ残ってたのかな?どのくらい効くのかわからんけど、とりあえずこれで、マスクをなるべく長期持たせて使うしかない。
さて、本来は先々週書こうと思ってたのが、「不要不急」の調査の方が不要不急じゃなかったのと、先週は展覧会に行ったもんで、2週延びちゃったけど、今週はキャッシュレス化の話。
それまでクレジットカードや交通系ICカードを除くと、スマホではFelicaとか世界ではまったく標準でない技術で細々と行われていたキャッシュレス決済だけど、一昨年の暮れに行われた、あのPayPayの狂ったような大盤振る舞いのキャンペーンをきっかけに、電子マネー系と共にQRコード決済の形態が日本でもかなりの範囲に広まった。冒頭のグラフの通り、1年で約10倍という驚異的な伸びだった模様。
ぼくの同世代には、あの時のキャンペーンには出遅れたけど、その後の政府のキャッシュレス決済促進策とかの流れを受けて、去年の夏とか秋ごろから、PayPayや楽天Pay、docomoのd払いなどのQRコード決済を利用し始めた人も多かったようだ。
ぼく個人は、もちろん元々クレジットカードはよく使っていたし、Felicaが使えた前のスマホでは、いろいろトライしたりはしてたので、そういう意味では土壌はできていたけど、前に書いたようにあのPayPayキャンペーンではだいぶいい思いもできて、それ以降、なるべく現金は使わないという気持ちが強くなってきた。
ほとんど毎日、昼飯を食べに行っていた代官山の「UNICE」は、去年の7月に昼の営業をやめてしまったのだけど、この店がカード決済に対応してくれたのも大きかった。当初入れた仕組み--どこのサービスかは知らないけど--が、店内の通信環境があまりよくなかったのか、たびたびエラーを起こしていたのを、途中からは有線のカードリーダーで読むタイプにリプレースされ、使い勝手もよくなった。
「UNICE」が昼営業を辞めてからは、喫煙可能な近所の何店舗かに順番に行くようになったのだけど、このうち1つには今大量のCMを投下しているリクルートのエアペイが入っていたのと、別の店ではしばらくしたらPayPayが導入され、今は、カードリーダーはあるくせに、昼営業ではカードを使えないことにしている、恵比寿南交差点から細い路地を入ったところにある「がらく」という店でのみ、現金決済が残っている状況だ。
現金でしか決済ができないときに、何が一番腹が立つって、小銭が財布に残ってしまうことだ。昼飯を食べるような飲食店では、牛丼屋とかファミレスなどのチェーン店系--これらは基本、決済方法は豊富なので問題なし--を除けば、おおむね切りの良い十円単位の値付けになってるので、現金でもそんなに困ることはないのだけど、地元の、特にスーパー系はどうしようもなかった。
地元で比較的よく行く店では、一昨年開店した「業務スーパー朝霞店」、週1回水のろ過機をタダで使わせてもらうついでに、バナナを買うことにしている「コモディイイダ朝霞店」、そして隔週ペースでほぼ欠かさず行く上記の「ロヂャース新座店」、あとはカミさんが夜遅くなる時によく飯を食う「ぎょうざの満州朝霞南口店」--値付けの切りがよくない--などで、これらでどうしても5円玉、1円玉が発生してしまっていた。
今年の頭くらいまでは、キャッシュレス化促進のための例の最大5%ポイント還元の政府施策も、店側の反応が鈍く対応が遅くて、このままじゃ広まる前に6月の期限を迎えちゃうんじゃないの?という状況だった。
ところがここ最近、地元でもこれまで現金でしか決済できなかったこれらの店が、やっとポイント還元策に背中を押されたのか、順次キャッシュレス決済手段を導入し始めた。まず「ロヂャース」が、ディスカウント業態には珍しく昨年半ばごろにカード決済に対応、次に「ぎょうざの満州」がカード決済に対応、さらに「イイダ」がLINE Payに対応、最後に「業務スーパー」がPayPayに対応。
でもこのLINE PayってのがどうにもLINEらしいというか、使い勝手が悪くてね。そもそも割り勘とかをやり易いように、とかっていう、LINE利用層の中心である中若年層向けの仕様を優先したサービスで、Yahooや楽天に比べるとはるかに弱っちい「Line Payカード」以外のクレジットカードからはチャージできないと言う、致命的な作りになっており。
そのために余計なカード作るのはめんどくさいし、銀行口座からの引落しはできるけど、そのためには銀行側に支払い依頼書類を出さないといけないはず(そういうとこが銀行とかって妙にレガシーが残ってるんだよね)なので、これまためんどくさい。
腹が立ったのでイイダの問い合わせ窓口にメールを送ってみた。コモディイイダってのは東京北区に本拠地があり1都3県に83店舗を展開していて売上1,000億弱、中堅の下層に位置する食品スーパーで、まぁまぁそこそこの規模なのに、問い合わせてからものの10分もしないうちに総務部の担当者から記名で返信があり、お問い合わせの件、上長に報告しました、他の決済方法にも鋭意対応していきます、とのこと。
このスタンスなら期待できるかも、と思っていたところ、この問い合わせをしたのが1月上旬だったが、今月第1週の末に行ってみたら、なんと!PayPayに対応してるじゃあーりませんか!やるねぇイイダ。もっともイイダはポイント還元はなぜか申請するつもりがないらしいんだけどね。
てことで、個人的には恵比寿の「がらく」以外では、一切現金を使わない生活になっている。「がらく」にはおおむね週2回くらいのペースで行ってるから、だいたい月に8~9千円程度のみだ。このためとにかく、ATMで現金を下ろすと言うことがほとんどなくなった。
4月になったら都の条例が施行されて、どうせ店舗内の普通の席ではどこでも煙草は吸えなくなるはずなのだけど--但し「がらく」は小さな店で、半分家族経営みたいなとこなので、抜け道はあるのかも--、今後もよく行くようであれば、交渉してみようかな。うまくすると財布をまったく持たなくてよくなるし。もっともそういう半家族経営なので、薄利の昼食時間帯に決済手数料を負担せよとは、なかなか言いづらい感じなんだけどもね。
ちなみに煙草も、朝霞駅北口にある地元の酒屋さんが最近、PayPay&5%ポイント還元に対応したため、2%しか返ってこないコンビニに代わり、もっぱらここでカートン買いしている。この店、たしか息子の小学校の時の同級生の実家だったよな。丸々太った彼は、よく我が家にゲームとかしに来てたけど、最近店では見ないなぁ。今何をしてるんだろう?
ところで先週月曜深夜に「月曜から夜ふかし」を観ていたら、プルデンシャル生命の調査で、「2019年人生の満足度を上げてくれた流行・トレンドランキング」(対象:20-70代の男女2,000名)ってのをやっていて、なんとそのベスト3は、1位:タピオカ、2位:ラグビーワールドカップ、3位:キャッシュレス決済・電子マネーなんだって。
ラグビーワールドカップはわかるんだけど、タピオカとかキャッシュレス決済が「人生の満足度」を上げてくれるもんかね?美味しかったから、とか便利になったから、とか?全くわかんないではないけども、それでベスト3に入っちゃうの?なんだか薄っぺらな人生だよねぇ。ぼくも偉そうに言えるほどの者でもないけどもさ。満足度とかじゃなく単に「流行りに乗れた」ことが嬉しかったってことなのかな?それか他に選択肢がなかったってこと?
キャッシュレス決済なんてただの手段・道具じゃん?ポイントをためるのに血道をあげる人ってのがいるのもわかるし、ぼくも多少でも多くのポイントがたまれば嬉しいから、なるべく有利な条件の決済手段を選択するってことはあるけども、ポイントがたまったからって「人生の満足度」までが上がるもんなの?確かに「ポイントサイト・ポイ活」もこのランキングで7位に入ってるけども。
なんかちょっとびっくりしたので一応書いておきました。
ついでながらその「月曜から夜ふかし」では、もう女子高生あたりでは「LINE離れ」が始まっているとも言っていた。写真はAir Drop、会話はインスタのDMで十分なんだって。ふーん、そうなのかぁ。諸行無常ですなぁ。
※冒頭のグラフは、「日経XTREND」のサイトからお借りしました。問題ありましたらご連絡ください。
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