もう11月かぁ。早いなぁ。今日は月を跨ぐので敢えてバックデートせずにこのブログを書くけども、この11月でぼくもついに定年を迎える。再雇用に向けての調整ごとはおおむね決着がついて、当面1~2年は今の会社で働くことになりそうなんだけど、還暦ってのは、それ自体でそれほど感慨があることでもないが、健康寿命で言うとだいぶ残り少なくなってくる中、まだ行けてない国内・海外のいろんなとこに行っときたいとか、今後のことはいろいろ考えちゃうよね。
そんな中、7月に10月末には泊りで出かけようかと予約を入れていたのだけど、現状ではコロナがこのまま収束するのか見通せず、カミさんがやはりまだ泊りは不安だというのと、土曜日に予定が入ってしまったこともあり、期日前投票をした上で、今年も昨年同様、昨日31日の日帰りで、紅葉狩りに行って来た。行き先は予約を入れていた旅の1日目の計画に従って、紅葉の名所として近頃人気が上がって来たと言う、スキーのメッカ苗場の「ドラゴンドラ」とその周辺だ。
例のごとく予定時間を少し遅れ、朝8時50分ごろ、初めて3回目の車検を通した--電気自動車移行への端境期でいま選びにくいのと、今のアクセラがよくできた車なのでね--ばかりの愛車に乗って家を出、コロナになって以来渋滞予測が発表されなくなって読みにくくなった関越に乗ってみたら、なんと渋滞一切なしの快適ドライブ。
昨日はあまり天気が良くなさげなことを言われていたのだが、近頃天気予報はよく当たるようで、この日埼玉は朝からどんより曇り。埼玉北部から群馬に入った辺りでは、パラパラと雨粒も落ちてきた。このガラガラはこの天気のせいなのか?コロナで外出自粛をしているからなのか?はたまた選挙のせい?みんなハロウィンに燃えているから?
普通に月夜野インターで降りて、国道17号を登っていくが、こちらもガラガラ。ホントに苗場って紅葉の名所なのか?家の近所でガソリン入れたりしたのに、三国トンネル--狭くて危険だからか、隣に新しいトンネルができていた。まだ供用してはいないようだけど--を抜けて、なんと11時10分過ぎくらいには苗場の駐車場に着いてしまった。予想より1時間近く早い。
だけど着いてみたら駐車場はそこそこいっぱいで、入口のところに立っていたプリンス系従業員のお兄さんが旗を振って車を停め、いま「ドラゴンドラ」は乗るのに1時間半待ちになっていて、田代ロープウェイでは待ちなしなので、そちらから山頂駅に登ることをお勧めする、と言う。田代ロープウェイの山麓駅までは、無料のシャトルバスが出ているとのこと。
「ドラゴンドラ」は苗場と田代の2つのスキー場を結ぶ日本最長のゴンドラで、距離5.5km、高低差425mを、約25分かけて進むその下や両側が、ほぼ一面紅黄葉に染まる。途中には天気によって7色に変化すると言われる湖なんかも見え、不思議なコントラストを描くと言う。
田代スキー場には苗場から車で10分ほど越後湯沢の方向に走ったところからロープウェイで登れ--ホームページには田代ロープウェイの登りは団体客専用ってウソ(混雑日以外はホントなのかもだけど)が書いてある、ってのも個人客が偏る原因のような気がするのだが--、ドラゴンドラの山頂駅と田代ロープウェイの山頂駅とは、歩いて10分ほどで行ける距離だ。だがこのドラゴンドラに乗るのが今回の主たる目的なのに、その片道分を棒に振るのか?
ちょっと悩んだが、1時間半も並ぶのはやっぱヤだよね、ということになり、シャトルバスで田代ロープウェイに向かう。道は空いてるのにピンポイントで混むところは混んでいると言う、なんか近ごろの観光スポットの傾向がモロに出た感じだ。ホントは乗り物とかに乗るんじゃなく、ただ歩くとか、車でいいところまで行く計画を立てた方がいいってことだよね。気温は10度ほどでそこそこ寒く、念のため持ってきたダウンジャケットを寒がりのカミさんに貸してやり、ぼくは厚手のネルシャツに裏起毛パーカーと秋コートの重ね着だ。
田代ロープウェイとドラゴンドラは、どちらで登ってどちらで降りても料金は一律往復3,500円。これをホームページで見て片道3,500円と勘違いし、高いなぁと思っていたので、あ、そうなんだとホッとしながらチケットを買い、約90名乗りの大型のキャビンに乗る。こちらは10分ほどで着いてしまうが、かなりの高低差を一気に登り、その窓から見える紅葉もなかなか美しい。
例年だと10月末には終わりに近づくはずの紅葉も、今年は気温が高めだったこともあり始まりが遅かったらしく、山頂駅付近は既に「落葉始まる」の表示だったけど、それ以外は「見頃」になっており、昨日はたぶんかなりコンディションがよかったんじゃないかな。
ロープウェイ山頂駅から散歩道を降りて行き、ちょうどお昼になったので、田代湖という湖のほとりにある「ぶなキッチン」と言うレストランでチャーシュー麺を食べる。テーブル席が20机ほどあったが、埋まっているのは2/3くらい、という感じの込み具合だ。
昼飯を食べ終わってレストランを出たら、なんと!日頃の行いがよほどいいのか、関東では曇って雨まで降っていたのに、ここ新潟山間部では、雲が切れ陽が射してきた。紅葉は陽があるかないかできれいさが全然違うからね。よしこりゃラッキーと、ドラゴンドラ山頂駅の方に向かう。
山頂駅付近は、そこだけ下から上がってきた人がたくさんいて、屋台が出、みんな広いゲレンデを登ったりフリスビーをしたりしている。下りのゴンドラには30mほどの列ができていたが、このくらいなら15分ほどの待ちで順番が回ってくる。
ドラゴンドラは6人乗りだが、よくできていて、内部が3人ずつ背中合わせに座るようになっており、2グループが乗っても妙に気を遣うような感じにはならない。ぼくらは山頂方向に後ろ向きに座ったが、進行方向が見づらいのできれいな場所の発見は遅れるものの、斜面に対しては正対することが多いので写真は撮りやすく、どっちもどっちの感じだったな。
陽の当たる紅葉の斜面は、宣材写真ほどではないが、特に山頂から半分くらい降りた辺りまではかなりきれいだ。この辺は紅より黄色の木が多いようで、たまに紅い木を見つけても、写真を撮るのが難しい。ゴンドラの窓はやはり少し傷がついたりしており、窓越しだきれいに撮れないので、窓の上の、天井が換気用に10cmほど上がって空いているその隙間から写真を撮るのだが、よしっ!と思うとゴンドラが進んでしまったり、支柱を通ってゴンドラがガタガタ揺れてしまったりするのでね。
途中ゴンドラの進行方向左側には、二居(ふたい)湖というダム湖が見え、確かに不思議なエメラルドグリーンの湖面が美しい。
すれ違う登りのゴンドラを見ていると、2人で乗ったり、誰も乗っていなかったりするのがある。あれ?あれからまだ2時間ちょっとなのに、もう登りは並んでないの?こんないい天気なのに?というので、片道3,500円と勘違いしていたことだし、もう1回登りに乗って降りてこようか、ともカミさんと話したのだが、ゴンドラが山麓駅に着いた頃に、陽が少し厚めの雲に陰ってしまったので、やっぱやめとくか、ということにした。
そこから駐車場まで、シャトルバスもあるが20分ほどだと言うので歩いて降りていく。途中黄色の見事な木はあったが、紅いのはほとんどなかったな。残念なことに。
車まで戻って来た時点で14時ちょい過ぎで、コロナ前なら行っていた立ち寄り温泉--帰り道には猿ヶ京温泉と言う名湯があるのだが--にはまだ入るのがちょっと怖いので、少し早いがまっすぐ帰ることにした。途中車を停めて17号線が通る橋の上から景色を眺めてみたりしたが、残念ながらあまりきれいな木はなかったな。
上りの関越は、本庄児玉の先辺りから流れが悪くなり、以前のような完全に止まってしまうようなものではなかったが、川越辺りまでかなり時間がかかった。行きは2時間20分くらいで着いてしまったのが、帰りは3時間40分ほど。やっぱ前日から泊りで出かけてた人は多かったみたいだね。行きのガラ空きは、コロナ外出自粛と言うより天気のせいか。新潟は晴れててラッキーだった。
てことで18時ちょっと前くらいに帰ってきて、風呂に入って鳥鍋を食べた。しかし毎回選挙の後に書いてる気がするけど、どうして選挙の日って全TV局選挙速報を同じように流すかねぇ。テレ東まで同じ穴のムジナになってどうすんの。不真面目な局だと言われる恐怖感があるのかね?そんなんもういいじゃんね今さら。ちょっと考えなさいよ。まぁおかげでこのブログが書けているわけですが。
てことで今回は間近できれいな紅葉を観ることはできなかったけど、思ったよりはよい景色に触れられた紅葉狩りになりました。
先週の怪談話の続きだけど、先週水曜に告別式に参加できなかった倉本叔父と義娘のYちゃん、親父の末弟に当たる叔父夫婦(この2人は告別式にも出ていた)とその娘のY子が実家に来てくれたのだが、その全員が、確かに線香の火が動くと感じたらしい。兄夫婦だけがわからなかったようで、う~ん、これは一体どういうことなのだろう?
僕らは親父さんに嫌われていたってことかな??
投稿情報: タコ兄 | 2021/11/01 21:03