昨年9月に、オンラインノートサービス「Evernote」について、サービス内容の改悪やそのやり口がひどすぎて、別のツールに乗り替えようか検討した、という記事を書いた。で、今週、この乗り替えを実行したので、今回は主としてその記録。ほぼ自分用の記録に近く、興味のない人には不要な情報なので、読み飛ばしてください。Facebookにもリンクは貼りません。
なぜ乗り替えることにしたかは、その時に書いているので割愛するが、手順としては今週火曜に、まず再度最新の類似サービスの情報を集め、やはり「UpNote」というツールが一番よさそうだと確認する。簡単に言うとほぼ価格の問題で、ほとんどのツールがサブスク式の料金体系になっており、安いものは月額数百円とかってのもあるが、それでも10年使えば2~3万円にもなるので、個人的な経済感覚としては許しがたいってことでね。
無料で使えるものとしては、OfficeとセットになっているMicrosoft One Noteとか、Google Keepとかがあるのだが、どちらもいじってみたことはあるし今回も再度ざっと触ってみたけど、1ノート当り結構長い文章やチェック項目を書き込んで、それを情報種別ごとにアクセスしやすいように整理保管するという目的には向かないと判断。
「UpNote」はサブスク式(月額100円)の料金体系の他、永久ライセンスを4,000円--実際には現在Promotion版というのを提供しているのと、Google Playの割引特典で、3,180円で買えた--で提供していて、これだったらEvernoteの最新の体系の年間料金正価9,300円の半額以下だ。この一事だけでも乗り替える価値は十分にある。
次に実際Microsoft StoreからWinsdows版をダウンロードし、試しに制限のある無料版で使ってみる。使い勝手的にも「Evernote」にかなり近く、もちろん以下にまとめた通りメリットデメリットはあるが、「Evernote」に慣れている身としては、ほとんど違和感なくとっつき易い。それを確認してから、有料版はWindows版からは入手できず、Google PlayからAndroid版をダウンロードしてこっちでアップグレードする方式なので、そのやり方に従って決済する。
それから「Evernote」にある、本格的に使い始めた2012年から1,105個もあるノートを、「OneNote」にインポートする。「Evernote」側でエクスポート操作をして「.enex」という形式のファイルを作りこれをインポートするのだが、「Evernote」の最新版ではノートブック単位でしかエクスポートできないため、ネット上の情報に従って「Evernote Legacy」という旧バージョンをわざわざダウンロードし、一気に全ノートのエクスポートをしたのだが・・・
これをインポートしてみたら、ノートブックの情報がエクスポートされてない--つまりどのノートがどういう種類の情報として分類されていたかがわからない--じゃないか!ならノートブックと言っても全部で16個しかないし、ノートブック単位でやり直そうかとも思ったが、ぼくのノート分類ルールでは、実行済みの情報は種類別の「実行記録」ノートブックに移すということにしているのが、実際には放置されていたりとか、いろんな事情で正しい分類になっていないノートも多く、これを機会に再整理しようと決意して、都合3時間ほどかかって全部のノートを分類し直した。後でインポート時の設定でこれは回避できたかも、と気づいたが、まぁいいか。
思いの外時間がかかってしまったので2日掛かりになったが、翌日になって、「Evernote」の現在のプランを解約--けっこうごちゃごちゃと引き留め画面が出てきてウザかった--し、これで今年9月以降は有料版で更新されることがないように手続きできた。「Evernote」くん、さよーなら。長らくお世話になりました。
てことで今週火曜からはすっかり「UpNote」に乗り替え、「UpNote」は--ここが最大の欠点なのだが--Web版が提供されていないので、音楽用とノートPC2台の計3台のPCにも、「UpNote」をインストールした。
では以下、実際に乗り替えてみて個人的に感じた「UpNote」の「Evernote」と比較してのメリット、デメリットについて、ちょっと細かすぎるかもですが、なるべく大きいものから順にまとめておきますね。デメリット→メリットの順で。「Evernote」についてはぼくが知らないだけで実はできるのかもしれないことも「できない」と書いてしまってますが、悪しからずご了承ください。
●デメリット
1)Webインタフェースがない
→まぁこれが一番デカいな結局。ドライブが複数ないPCならアプリインストールもそんなに面倒ではないけども
2)(Microsoft Storeのアプリはみなそのようだが)勝手にCドライブにインストールされてしまい、そのどこにインストールされたかがわからない
→Windowsのアプリの設定で他のドライブに移動はできるが、その移動先もどこだかわからない
→ネット上の情報でも検索しても、どこにファイルやフォルダができたかはわかるがexeファイルが見つからず、デスクトップにショートカットが作れない(スタートメニューから右クリックでタスクバーにピン留めはできるけど)
3)「システム起動時にUpNote起動」にチェックを入れても動作しない(サポートには未確認だけど)
→exeファイルのショートカットが作れないのでスタートアップに入れることもできない
4)サイドバーの幅がEvernoteより小さくならない(非表示にはできる)
→但しノート表示バーの幅はEvernoteの2/3くらいにはできるので、バー分トータルの幅は同じくらい
5)別ウィンドウを開いた状態でもう1つ別ウィンドウを開くと、マルチモニターの場合同じモニターに開かれ、その際、Evernoteのように1つめの別ウィンドウの大きさに類似した形にはならない
6)「/」を入力しようとするといちいちメニューが出てウザい(Windows標準の動作としては正しいのかもしれないが)
7)ノートブックの変更がドラッグ&ドロップではできない
→まぁEvernoteでできることに気づいてなかったくらいだしあまりやらないので通常は問題ないが、今回多数のノートを一気に再分類した際はちょっと面倒だった
8)リンク挿入ボタンがかなり右の方にあるので、メニューボタンを押すというワンアクション増やさないと表示させることができない場合が多い
→とは言えのリンク挿入ボタンを表示できるノート本体幅はEvernoteとは画面上1cmくらいの差だが
9)設定画面とかが<OK>ボタン等で消えるわけではなく、設定画面の外をクリックする形
→まぁアクションが少ないと言えばそうだけどちょっと気持ち悪い
●メリット
1)安い
2)インストール容量がEvernote1.53GB:UpNote142MBで1/10以下
→但し別ドライブに移動したら244MBに増えたけど
3)ノート本体の余白を少なく設定できる。特に別ウィンドウの余白はとても少ない
4)閉じた本体ウィンドウ位置や大きさを、次に立ち上げた際記憶している
→Evernoteがおかしいだけで当たり前だけどね
5)デバイス間も複数ウィンドウ間も同期がスムーズかつ早い
→これは最近のEvernoteでも同じだったけどね
6)チェックボックスの挿入がEvernote旧verのように簡単(ボックスアイコンのクリックのみ)
→チェックボックスのある行でEnterしても勝手に変な階層にはならない
7)チェックボックスを入れたノートは自動的にToDoとして分類される
→Evernoteはトグルがそれの模様だが、使い方がややこしくてよくわかんなかった
8)スマホ版の画面がタイル表示にならずPC版のアプリバーと同じインタフェースで見やすい
→アプリバーの表示順を最新更新降順にしとくとPC側で更新しても即座に反映、不安定感なし
9)別ノートを表示して戻っても、いちいちノートトップに戻らず、元見ていた位置を保持してくれる
10)別ウィンドウで表示した際ウィンドウの高さがEvernoteの2/3、幅が3/5くらいまで小さくできる
11)Note内検索で、Windowが開かず上にバーが出るのは邪魔にならなくてよい
→検索途中で他のノートに移っても戻ると元の検索条件が残っているのもGood
12)「入れ子のノートブック(ノートブックの右クリックで表示)」が作れ、階層構造にできる
→Evernoteでもできるが、やり方が直観的で簡単
13)リンクにポイントしただけではボックス等が出てこない
→リンクを編集するにはリンク上で右クリックで出るメニューから選ぶ
→但し<×>ボタンで編集対象リンクを全削除はできない
14)書式メニューが下部にまとまっているのは混乱しにくくてよい
→<Aa>ボタンで非表示にもできる
さて、今週は昨日金曜日に「健康」のリハがあって、来週月曜の振替休日にはいよいよ「Onkan Home Comming Day」の本番だ。今回は1バンド当り入替え時間も含めて30分ということで、以前よりバンド数も減ったため「OHCD」としては長いが、曲数はそれほど多くなく、しかも他のバンドはなくぼくは「健康」のみの出演なのだが、個人的には去年は不参加だったし、その前はコロナで2年間開催できていなかったので久々になり、楽しみと同時にちょっと不安感もある。
来週はこの久々の「OHCD」のお話になると思います。
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