今週末は義父の誕生日で、昨日はカミさんの実家でケーキでお祝いし、つい夜遅くまで話し込んでしまって、このブログをサボってしまいました。今日は立ち上げたはいいもののそれきり早くも2週間も経過してしまった、ディープなコーナー、ドラムのシクミの2回目、予告通りフットペダルについて書きましょう。
フットペダルって言うのは、もちろん、足で踏んでバスドラのヘッド(皮)を叩くためのハードウェアなんだけど、こいつも30年近く前以来最近また楽器屋通いをするようになったぼくのような中年ドラマーにとっては、けっこうびっくりするような進化をしている。
この1枚目の写真のペダルは、ぼくが30年前に買ったYAMAHAのものだ。最上位機種YD-9000シリーズのラインナップより1つ下の7000シリー ズのもので、値段も確か定価で12,000円と安かったんだけど、上位機種よりもシンプルで軽くできており、当時、プロでも好んで使っている人がけっこう多かった。
ただこいつは、調整できるのはバネの下のネジの締め方による踏むときの抵抗の強さくらいで、ビーター(バスドラを叩く、先にフェルトがついた棒のことね)の角度は、バネの上の三角形の金具で、ひっかけ金具の取りつけ位置 を変えれば調整できるけど、見ての通り4段階で、微妙な調整はできないし、打面に近い位置の方は近すぎてほとんど使い物にならない。
こっちのツインペダルだけど、そもそも30年前にはツインペダルなんてものは多分存在しなかったと思う。 なのでハードロッカーはツインバスドラなんてぼくなん かには信じられない大股開きのセットで迫力を出していたんだけど、今はこんなものができて、便利になった。ただし、どちらかのペダルを踏んだまま、反対の ペダルを踏むと、バスドラがミュートされた状態になっちゃうので、そこはちょいと注意が必要だ。
うちにあるこのツインペダルは、TAMAのHP200TWという割合安価な機種で、2年ほど前に通販で16,000円くらいで買ったものだけど、ずいぶんいろんな調整ができるようになっているし、使われているパーツもよくなっている。
まずパーツで言うと一番違うのは、これは昔から上位機種には採用されていたんだけど、ペダルとビーターを振るための回転軸の間が、チェーンでつながれてい る。これは、微妙な差なんだけど、ペダルを踏んでからのレスポンスが速くなる。上のYAMAHA7000シリーズのペダルは、硬めの人工皮革のようなもの でつながれてるんだけど、これはこれで踏んで打面に当たるときの感触がいいカンジではあったものの、レスポンスという面ではやはり少し劣る。
昔はチェーンを使った上位機種は、そのチェーンの重さでかなんだか踏んだ感じがいま一つ気持ち悪いというか、キビキビする前に重い感じがしたんだけど、最近の機種は素材を工夫したのか、チェーンでもまったく気にならなくなった。
それともう1つ、右の左ペダル調整部の写真で、右側の上を向いてる4角ネジを緩めてビーターを好きな位置に動かし、そこでネジを締めれば、ビーターの角度が無段階で調整できる。これが、右足のビーター、左足のビーターの両方用に、左右それぞれについている。
左足のペダルとビーターを結ぶのは、左右から延びた六角形のシャフトを、黒い六角形の筒状の棒でつなぎ、ここも4角ネジで締める。これにより左右の間の長さも調整できるようになっている。
これだけいろいろ調整ができるようになると、締める4角ネジの数もすごく多くなってきて、こないだのライブで失敗したのは、ビーター角度調整ネジの左側のネジ、これは左ペダルと左用ビーターをつなぐシャフトを、左用ビーターの回転軸とつなぐためのネジで、写ってないけど後ろ側にもう1つあって、2本で止めるようになっているんだけど、こいつが緩んでいたために、急にガ クッと左ペダルの踏みしろがなくなって、ほとんど鳴らない状態になってしまった。
こんなところをなんでわざわざネジでつなぐの?とも思うんだけど、ここがネジであるがために、ビーターの角度とペダルの角度を、独立して無段階調整できるので、これはこれで必要不可欠なものだ。
今まであまりペダルのネジの緩みとかって気にしたことなかったけど、これからはちゃんとしなきゃと、痛く反省したライブでございました。
いやー、言葉で説明するのって大変だなぁ。このややこしい文章を全部読んでくれたあなた、お疲れさまでした。どうもありがとうございました。
YAMAHAのペダル、好きでした。私も約30年前にPearlのロボットみたいなペダル買いました。これがビータ角度とか調整ができるにも関わらずレスポンスが物凄く悪くって、レンタルスタジオなんかに置いてあったYAMAHAのペダルの方がくやしいけどとっても良かったです。ですが学生だったので買い替えなんて考えられなかったです。
私もしば~らく楽器とは縁が無かったので、8~9年前に随分と変わったペダルに思わず飛びついてしまいました。(笑)私もTAMAのツイン使ってます。ツインは必要かと言われればそれほどでも----って感じですが。(笑)・・・ビーターとか交換したりしてみて現在はPearlの多面ビーターを使ってます。
投稿情報: 博士 | 2008/02/19 17:20
博士さん、コメントありがとう。同業者からのコメントは怖いね。でもこの記事に同業者以外からコメントが入るなんてたぶんあり得ないしなぁ。
YAMAHA7000シリーズのペダルはまさに名器でしたね。どこのスタジオにも置いてあったし、ほとんど定番になっていた。こういうシンプルなものが高機能なものを差し置いて定番になる、数少ない好例ですね。
ツインペダルは、実はぼくもこないだのライブ全12曲だったかな?のうち、「うなじ」「ベジタリアン」の2曲でしか使っていません。左足で踏んで音を出すって言う行為は、HiHatのClose音以外では過去あり得なかったので、結構練習が必要でした。実はレコーディングの時は相当ヘタレな踏み方になっていて、自分で聴くと今でも赤面してしまいます。ライブのときもペダル壊れて「うなじ」はボロボロだったしなぁ。次はちゃんとやるぞ!
投稿情報: Tacovo | 2008/02/19 18:30