去年、プー太郎をしていてずっとほとんど家にいたのに、なぜか世間も休みのゴ-ルデンウィークに、3日間くらい集中して作った「健康」向けの曲が、初めてバンドメンバーに気に入られて採用された。ところがアレンジャーのマキゾエが去年から多忙で、1年3か月を経てやっと出来上がって来たので、今月下旬にスケジュールされているレコーディングに向けて、昨日今日とドラムパターンを作った。
ライブ用にコピー曲を何曲かやったけど、オリジナルのパターンを作るのは、活動中のバンドとしてはあるまじきことに、ほぼ1年半ぶりのご無沙汰だ。ライブやるときはライブしかできないんだよね。しかしこの調子でアルバム作ってったら、単純に計算して10年以上かかっちゃうじゃないか!
「健康」は大体マキゾエが曲を作り、たまに他のメンバーが作った場合も基本的にマキゾエがアレンジをするんだけど、ドラムとベースのパターンは、ぼくとみのりんが自分で作る。
まずマキゾエが全体を打ち込んだヤツをYahooブリーフケースにアップする。ドラムは大体バスドラとスネアしか打ち込んでない。それをぼくが、そのニュアンスは保ちつつ、人間には絶対にできないところとか、表情がないところとかを修正して打ち込み直す。
これをまたブリーフケースにアップ、こんどはみのりんがベースを入れてまたアップする。この間場合によっては何度か意見のやり取りが合って、必要に応じて修正する。その上で個人練習し、レコーディングにこぎつける。
レコーディングはもちろん、まずドラムで1日、ベース+αで1日、キーボードやギターなどの上モノで1日、歌で1日、ミックスダウンで1日と、1曲あたりおよそ4、5日かかる。上モノのアレンジは、レコーディングの時にマキゾエがギタリストに指南しつつ、また自分で弾きつつ、仕上げていく。
今度の新曲は、ライブの最後に向いた曲ということで作ったんだけど、そのコンセプトは活かしつつ、マキゾエがオリジナルのリズムのニュアンスをだいぶ変えて仕上げてきた。だけどこれがなかなかカッコいい。時々感じる彼の才能を、今回久々に感じられて嬉しかった。
てことで昨日お祭りから戻ってきて、ついにサポート切れになったWinsows98の音楽用PCの、シーケンサーソフトLogicを、これまた久々に立ち上げた。なんか途中でスクリーンセーバーが固まったりとかいくつかトラブルに見舞われつつ、途切れ途切れに4、5時間かけて、マキゾエの打ち込みを聴き、部分ごとにパターンを決め、叩けるかどうかV-Drumsで試し、打ち込んで、を繰り返す。
できあがったところで何度か通して聴いて確認し、微修正し、MP3に落とす。そして今日になって、これをまずブリーフケースにアップ。それから楽譜を打ち出すために、譜面上への各種注記--右手で叩くか左手で叩くか(RとかLとか書いて行く)や、 アクセント記号など--や、Aメロ、Bメロなどの構成文字を書き込み、出来上がったのがこの楽譜。曲名はまだナイショね。
結局今日も、なんだかんだで3時間くらいはかかったかな。
しかしマキゾエめ、ドラマーとしては結構難易度が高いにも関わらず、他人が聞くと難しくは聞こえない、きわめて報われないドラムパターンを打ち込んできやがる。完全に無視してもいいんだけど、マジメなぼくはそれはそれでなるべく生かそうとするので、結局報われないパターンができちゃうんだよね。来週末から2週間で、唯一家にいる予定の16日は、必死で練習せねばならない。
でもなんか、こういう創作活動をしていると、脳が活性化されて深夜も眠くならず気持ちがいい。っていうんでつい興が乗って明け方に寝たらカミさんを起こしちゃって、えらい叱られた。
今日はそれから、2Fで無線LANがなかなか安定しないので、1Fの防音室にあったアクセスポイントを2Fに持っていき、でも1Fでも無線は使うので、以前使っていた802.11bのみ対応のアクセスポイントを復活させて防音室に置いた。これも結構いろいろ手間がかかって、結局3時間近くかかっちゃったな。
というわけでますます週末が忙しい真夏でございます。
おおおっ見慣れた画面だ。
Logicですね。うちの旦那と一緒。
画面レイアウトのカスタマイズ具合が
全然違うあたりもLogicらしい。
アレの操作できるひと尊敬しちゃう。
あの取説読んだってことでしょ?
習おう習おうとは思ってるんだけど・・・
もう読む気にも書く気にもならないような
厚さですよね(笑)
楽譜も記号書くのがとにかく面倒で。
仕上がると爽快感!ですよね。
あー新曲楽しみですー。
投稿情報: isshy | 2008/08/05 20:52
あらま、旦那さまもLogic使いですか。それはまた奇遇ですね。
あの手のソフトのマニュアルはねぇ、前に使ってたVisionも
そうだったけど、もう最悪ですわ。いや、Visionのほうがまだ
よかったかな。
ぼくは最初に斜め読みしてざっくり一通りは操作を確認しました
が、もちろん覚えちゃいないので、その後は基本的な操作を
する時以外はマニュアルと首っ引きでどこに書いてるか探す
んですが、これがもう本当にやりにくい。
ていうかそもそもD字型になったセンターのリングが、もう
めちゃくちゃにめくりづらい。まぁ製本してある形式のも、
ページを開いた状態で止めておくのが大変だから、
どっちもどっちではありますが。
あれはぜひ、プロであるisshyに作り直しにチャレンジして
いただきたいですね。
特に仕事で毎日使うならともかく、ぼくみたいに何ヶ月かに
1度みたいな使い方をする人にとっては、本当に困った奴です。
旦那さまはちゃんと読破したんですかね?
ぼくは未だに使い方がわからないメニューがいくつもあります。
プロ用だから操作が複雑でも仕方がない(いや、努力はされて
いるんだとは思うんですけど)、という開発側の発想も、いかが
なものなんですかねぇ。
とにかく音楽を作るのに、音楽的ではないことで7割がたの
時間を取られていること自体、やっぱり間違ってる気がします。
この問題をクリアできてるシーケンサーは、まだ世の中には
出てないよね。開発者の方には、ぜひ諦めずに超絶UIの
製品を開発して欲しいもんです。
投稿情報: Tacovo | 2008/08/06 00:30
どもども。
旦那の枕頭には常時Logicの取説があり
あれを眺めて眠るのが日課のようです。
その辺の執念は凄いものがあります。
・・・ってか、アレを広げると眠くなるのか?(笑)
LogicのGUIと取説がサイテーな理由は簡単で
成り立ちがツギハギだからです。
前からあるGUIは変えたくないけど
新機能を足したいので、ただ足して
取説の記事も同じように足して
ついでに会社が吸収合併されたりして
作ってる人々も足して・・・ってやった結果ですね。
しかし誰かが再編を請けおうにも簡単ではない。
専門用語と機能の概念が異常に難しく、平均レベルの
技術ライター(例えば私)では、歯がたたない。
作曲技法・録音技術・物理学・音声学・・・
それらをぜーんぶ把握できてる専門ライターは
ほとんど居ないんですね。
いや、いるには居るんですが、彼らはライターというより
作編家(志望)の副業ライターが多いんです。
だもんで日本語とか説明能力がビミョウだ・・・
しかも日本側はローカライズしてるだけ。
機械翻訳のママだろって文もあるしなあ。
なのであの取説がわかりやすくなる気配なし(とほほ)
あ。そうだ。このネタつながりで
↓昔書いたお笑い記事思い出しましたー
http://blogs.yahoo.co.jp/isshy_0810/3333671.html
投稿情報: isshy | 2008/08/06 01:14
うーん、やっぱそういう事情があるんですね。
でもLogicのマニュアルは「補遺」マニュアルが比較的
少ない方だとは思ってたんですけどね。Visionに比べれば。
ぼくのはまだEmagicがAppleに買収される前のバージョンだし。
とはいえベースのVersionが2.6、それに3.0、3.5と、
2バージョンの追補が入ってるか。
しかしそもそも、アプリのメニュー順をベースに作られている
マニュアルって、認知心理学(?)的には全く
無意味ですよね。
やりたいことベースで、かつ網羅的なマニュアルってのが
本来的にはベストなはず。
いやその難しさもよーくわかってるつもりなんですよ。
前の会社にいるときは、Windowsを全社的に導入した
時に、ExcelとかWordのマニュアルを社内向けに作る
セクションのMgrだったりした時期もあったので。
つーかいろんなニーズに応えるアプリを作ろうとして、
機能そのものがどんどん複雑化して行ってしまうことが、
本質的な問題なんですよね。
なんかそういう問題を一気に解決する画期的な要件定義
手法、あるいはアプリ構成手法って、誰か開発してくれないかなぁ。
それができたらノーベル賞ものですよね。
ニーズに応じてメニュー体系が何種類も変わってくれるみたいな。
いや無理だなそんなことは。
そのメニュー設定のために、また複雑な操作をしなきゃ
いけなくなったりして、結局本末転倒になりかねないし。
難しい問題ですな。
投稿情報: Tacovo | 2008/08/07 01:52
うーん。そ-ゆーのなんとかならんかって
テク・ライティングの学会とかでも議論されてますねぇ。
おっしゃるような仕様は不可能ではないです。
まず紙媒体ではムリ、単なるHtmlでもムリで、
独自ポータルとXmlデータベースを繋ぎ、全文検索機能とか
あいまい・シソーラスでのロボット検索などなどでなら
やってやれなくない。。。
GUIも、ショートカットのカスタマイズをもっと発展させて、
メニューの並び替えや、オペパネ同士の連結の
自由度を高めた動的なプログラムを開発すれば、
もうちょっとなんとかなるかも。
操作パネルと、取説情報検索をもっと連結させる
ことだって、やれば可能。
問題は、ユーザーは「紙」の取説を欲しがる習性がある
ってことと、なにより「採算」ね。
過去の遺産のテキスト群やプログラムを全廃・再編
するコストに見合う収益が見込めないんですね。
だって昔うん十万だったLogicが今や6万とかだもん。
それでもMac買収後のLogic取説は、糊付けくるみ製本の
きちんとした「本」の体裁に再編されましたよ。
アレが限界でしょうかねぇ。。。
話がソレまくりましたが、新曲楽しみ♪
投稿情報: isshy | 2008/08/07 21:09
そりゃそうですな。採算合いませんよね。
太陽光発電と一緒で、経済原則が追いつかないと、
理想だけでは世の中進んでいかないってことですよね。
新曲は、歌詞をまだこれから相当詰めないといけない
んですが、結構カッコよくなると思いますよ。
お楽しみに~。
投稿情報: Tacovo | 2008/08/07 23:44