これまでも何度か書いてきたけど、去年は今の会社の試用期間で夏休みが夏に取れず、一昨年は前の会社の仕事の都合で休みは取ったけどタイミングが合わず、その前の年は娘が受験で来られず、4年ぶりになってしまった福井に、昨日6時間の長旅をしてやって来た。
ぼくの実家は今は都内にあるけど、ぼく自身は親父の転勤の都合で北九州市に生まれ、その後静岡の御前崎のそばの、今の地名で大東町という、これぞ超ド田舎で小学校に入学。
2年生の途中で東京都下の三鷹に転校して東京天文台の広大な緑の中を毎日登下校し、そこから今度は4年生の途中で渋谷駅最寄の小学校に転校してそこを卒業する、という子供時代を過ごした ので、都会の反対語としての田舎というものには全く抵抗はないどころか、田舎育ちと言ってもよい。だけど、両親とも実家は東京だったので、故郷という意味 での田舎はない。
じゃあ福井は?というと、カミさんの両親は、今はぼくらの住む埼玉南端の市の隣の市に住んでいるんだけど、両親とも福井市内の出身で、つまりカミさんの両親の田舎が、ここ福井な訳です。
福井市内はもちろん都会ではあるんだけど、地方の県庁所在地だけに、車で10分も走れば広大な田園風景に出会えるし、30分も走れば湘南あたりでは考えられない水のきれいな海水浴場に出られる。
それよりなにより、やっぱり人間関係にすごく地方らしさがあって、たとえば冠婚葬祭には、かなり遠縁の親戚なんかも集まる慣わしになっていたり、義母の母に当る人のところに里子に来ていて姉妹のように育ったおばあちゃんが、すぐ近所に住んでいて、まるっきり家族のように行き来していたり、いわゆる"おめかけさん"の子供を引き取って云々みたいな話があったり、そういうのが過去の経験にあまりないぼくにとっては新鮮で、しかもみんな優しく暖かく歓待してくれるので、すごく居心地がよく、初めて持った田舎みたいに心安く感じている土地だ。
そういったおばあちゃんたちもここ数年で残念なことに亡くなったり、その義母の母のおばあちゃん89歳は怪我をしてリハビリ病院に入院していたり、といったことで、今そのおばあちゃんの家に泊まってるんだけど、ちょっと寂しくなってしまった。でも今日リハビリ病院に会いに行ったら、思いのほか元気でよく話をしてくれて、ほっと一安心。もうすぐ20歳のひ孫=ウチの息子のいるおばあちゃん、あと6,7年がんばれば玄孫(やしゃご)の顔が見れるかもよ。
うちの子供たちもチビの頃から毎年夏には福井に来ていて、彼らは海と言えば--息子はわからないが娘はいまだに多分--福井の海しか入ったことがない。海に行ってから有名な九頭竜川河口の町、三国にある義父の実家のお墓にお参りするのが毎年のお決まりのコースになっている関係で、自分の実家の墓にはもう10年もお参りせず不義理を働いているのに、カミさんのほうには4年前まで毎年キチッと行っていたという、おかしなことになっている。
さて、市内や海や三国に行くのにやっぱり車があると便利なので、毎年福井までは関越道-上信越道-北陸道とたどって、約6時間、550キロの大ドライブを敢行する。カミさんは高速は怖くて運転できないので、基本的に行きも帰りも父は1人で運転だ。
今回は、車の中での暇つぶしと眠気覚ましに、珍しく寝ずに起きていた助手席の娘を捕まえて、けっこう長時間にわたってカメラ講座を開いた。露出補正とか、絞りとシャッタースピード、被写界深度の関係とか、ホワイトバランスやフォーカスの合わせ方とか、一通り教え込み、高速で走りながら、道端に立つ各種の看板表示を写真に撮るという、比較的難易度の高いエクササイズにチャレンジさせた。
娘は携帯及びゲーム世代だからかもしれないけど、もともと、カミさんはからっきしダメな、DVDレコーダーとかカーナビと言ったデジタル機器の操作にもまったく抵抗がない、なかなか見込みのあるヤツだ。去年あたりからはカメラに興味を持ってきており、こうしろ、ああしろと言う父親の細かい要求にも、一生懸命応えようとする。
そうして撮ったのが、冒頭の福井北インターの看板、そしてテレ朝水曜11:15枠でやっている「ナニコレ珍百景」で取り上げられていた、飛行機が近くに飛ぶのに目を奪われて事故らないように注意した富山空港そばの看板、それから、意図的なのか無意識なのか知らないけど、石川県の美川町というところに立っている、"美川憲一の町"と見まごう大サインなどの写真たちだ。
そして夕方5時過ぎにおばあちゃんの家に到着、掃除したり買出しに行ったりして、負けやがってバカヤロー、のサッカーを観て、それから福井駅のちかくまで食事に出かけた。
んで今日は、前述のリハビリ病院、海、三国のお墓に加え、先日亡くなった家族同然のおばあちゃんのお墓参りや、こちらは88歳でもまだかくしゃくとしている義父のおばに当るおばあちゃんの家に行ったり、大忙しだったんですが、なんと!最初のリハビリ病院でP80が落下事故に遭ってしまい、故障して起動できなくなってしまったのです!ショック!
というわけでそれから後はビデオカメラCanon HV20のカメラ機能で写真を撮ってるんですが、媒体がminiSDカードのため、持ってきてるノートPCに刺さらないのですよ。てことで写真が載せられません。もう長くなったし、写真もないし、てことで、本日はこの辺で。
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