昨日の予告通り、今日は家庭用プラネタリウム、HomestarProのお話。
実はこれ、つい先週までまったく買う気もなかったんだけど、先週の金曜日の会社帰りに、月島に通うようになって1年ぶりに戻ってきた我がAV家電のホームグラウンド、有楽町のビックカメラに、未練がましくAspire One他を買うともなしに見にいった時に、B2のおもちゃ売り場に売っていて、あー、そう言えば前にテレビで誰かがこれを観てくつろいでるって言ってたな、って思いだした。
そんで、この3連休、なにせ息子が明日から2日間、車でどっかに出かけるというのもあり、またAspire Oneを買っていじるにはちょうどいい連休だったんだけど、強い意志(?)ですぐには買わないと決めたこともあって、より一層、代わって家で何かやるネタ 探さなきゃとなった時に、28,800円と、おもちゃとしてはちょっと高いけど、まぁ買ってみましょうかということにした。
実はぼくは元々、これもやや中途半端ではあるものの、小学校6年の頃は天文学者になりたいと思っていて、思っているだけじゃなくて親にも公言していて、そのころあった変形A6版くらいのビニールカバーの小さな図鑑シリーズの、「天体と気象」という本(調べたら、学研の「ポケット観察図鑑3 天体と気象」という本だったらしい)が、本当に愛読書だった時期があるんですよ。今やどこに行っちゃったのかわからないんだけどね。
なので当時から、一等星や星座や星雲の名前とか、ブラックホールとか超新星とか、そういう言葉には親しんでいた。オヤジにもらったペンタックスのハーフの白黒カメラを空に向けて固定しシャッターを開きっぱなしにして、月が昇って行くのを1時間ごとに手動でキャップを開けて写真を撮ったりもしていた。
さらに遡って小学校2年から3年の頃には、三鷹の東京天文台のすぐそばに住んでいて、今はもう立派な柵ができちゃってダメになったみたいだけど、当時は鷹揚で、その天文台の中を突っ切って、電波望遠鏡とか巨大なアンテナ類と、美しい銀杏並木に囲まれた道を、毎日学校まで通っていた。
今はどうか知らないけど、東京天文台は年に1度お祭りみたいなのがあってその日は光学望遠鏡を覗かせてもらったり、電波望遠鏡で撮った写真をくれたりした。その写真も今はどこに行っちゃったのかわからないけど、天体望遠鏡を買ってもらって自分で覗いたりってのはなかったものの、そんなことで小さいころから天文の世界には自然に親しんでいた。
小学校高学年の時に住んでいた渋谷に、たまたま当時プラネタリウムと言えばここにしかなかったと思われる、今は亡き東急文化会館の最上階にあった五島プラネタリウムがあったってものあるな。
今回買ったこのセガトイズのHomestar Proは、去年だかに全機種からリニュアルして、映像の鮮明さや画像周辺部の処理性能が向上したそうで、その上投射元となる原板が、月面のものとか含めて3枚付いている。
実際に観てみると、もちろん天井は丸くはないので、本物のプラネタリウムのようには観えないんだけど、大体4畳から6畳ほどの部屋の天井いっぱいに映る満天の夜空は、ぼーっと眺めているとなかなか癒される。
Amazonとかでレビューを見ると、普通の部屋だとセンターに照明器具とかがあって邪魔になるっていうコメントが多かったけど、わが防音室はレールにはめ込んだ4つのスポットライトと、壁の間接照明だけなんで、ほぼ障害物なく楽しむことができる。天井が、多少の吸音性を期待して、よくある細かな溝をいっぱい刻んであるプラスターボードだったので、 このでこぼこが邪魔にならないかと心配していたんだけど、この程度ならほぼ関係ないようだ。
まぁとは言え、星空を1時間も2時間も眺めているほどの天文ファンでもないし、原板3枚で、回転機能とか流れ星機能とかがついてるとは言え、基本3種類の画像しか映らないってことを考えると、このコストパフォーマンスはどう考えればいいのか?流れ星ならフリーウェアのスクリーンセーバーでも結構楽しめるのがあるしね。もっと星の中を進んでいく映像とか、その他のバリエーションもあるといいのに。
てことでこの暗い画像を、ISO感度3200とか6400とかで撮ってみた。こんな感じで映るのよ、っていう実際の画面は、Net上にもなかなかないでしょ?
大人買いができる財力のある人が、「癒し」を買えるなら金に糸目はつけないって言うなら、何番目かに買ってもいいかもね、って感じかな。
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