今日は去年もちょうどこの時期にあった、娘のバレエの発表会で、練馬駅前に数年前にできた練馬文化センターに行った。まだ新しく、節電のためのしかけとか、喫煙ルームとか、新しい設備が満載の建物で、この中にキャパ1400人の大ホールと、500人の小ホールがある。発表会は、小ホールの方で行われた。
娘は去年、バレエの先生になりたいと宣言して以来気合が入っており、今は週に4日も、家から車で2、30分かかるところまで通って鍛錬している。おかげでたまにバンドの練習とかレコーディングとかがあっても、車が使えない日が増えてしまった。
中3になって、同世代の友人も次第にやめていく中、それだけがんばっていることもあってか、今年は第1幕でのソロと、第2幕では「くるみ割り人形」の一部をやったんだけど、準主役である雪の女王の役を担当していた。
写真屋さんが撮った写真を売るためってのが大きいのか、何人か先生の知り合いのプロの方--特に男性はバレエ教室にはいないので--にお手伝いいただいているとはいえ、ほとんど素人が踊り、客は親や祖父母なんだから、そんなことしなくたっていいじゃん、って思うのに、本番は撮影禁止だ。去年まではこのルールを密かにやぶっていたんだけど、あまり堂々と撮るわけにも行かないこともあって、今年はこれまでカミさんに任せていた、撮影可能なリハーサルにぼくも行って、ビデオと写真と両方を撮ることにした。
とはいえリハーサルは、センター通路のすぐ後ろの席から先生がマイクでいろいろ指示を出すため、会場の前半分の席は邪魔になるので座れない。こういう時はCoolpix P80の18倍ズームがモノを言う。だけどぼくは、何度も娘を練習場まで送っているとはいえ、練習そのものは見たことがないので、どのタイミングでジャンプするとか、リフトされるとか、そういうことを知らない。
キメ場面はスポーツ連写モードでベスト写真を撮りたいんだけど、いつ連写モードにするかのタイミングが難しい。チアダンスの時に書いたとおり、連写モードは約2.3秒しか保たない上に、30枚を一気に撮るためSDカードへの書き込みに時間がかかって、その後数秒操作不能になる。しかも超望遠で狙っているため、左右に激しく動かれると、モードダイヤルを操作している間に液晶に映る娘の位置を見失ってしまう。
というわけでジャンプのピークをうまく撮れたのはこの1枚だけだった。しかし苦労して撮ったのに、娘本人に見せたら、つま先が伸び切っていないので、この写真はカレンダーなどには使ってくれるなと言う。ブログに使うことは説得の結果許可をもらったけど、なかなかウルサイのである。
娘のバレエは、そこそこバレエらしくちゃんとしてきた。一緒に出演した幼稚園児たちの踊りを見ていると、ついこないだまで娘もこんなだったよな、っていうのと、娘のバレエもずいぶん進歩したよな、っていうので、なかなか感慨深い。
バレエってやつは、手先、足先、顔の向きなど、とにかく全身に注意を払っていないときれいに見えないので、大変なんだそうで、リハーサルの時にも先生にマイクで、顔もっと上向けて!と厳しい言葉を飛ばされていた娘は、リハ後にそのビデオをチェックして、なるほど、と本番で修正したりしていた。
そういうスタンスはぼくのバンドの時と同じなので、その心持はよく理解できる。そういう取組姿勢が、チビの頃にはなかなか見られなかった娘なので、それもまた大人になってきた証だし、いい経験をしているなと、父親としては8割方嬉しくもあり、ほんのちょっと寂しくもあり、複雑な心境ですな。
いやしかし、今日のF1、モンツァはすごい天気だね。この水の膜の中で、よく300Km近くも出すよな。やっぱ何にせよ極めた人たちってのはすごいですな。
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