オバマ政権の打ち出した景気回復策、グリーンニューディール政策と呼ぶらしい。具体的にはよく知らないのだが、かつての大恐慌時代に習い、ダム建設に代わって、エコやCO2削減産業を振興することで、景気を刺激しようということらしい。発想としてはまことに素晴らしい。
翻ってわが国では、ちょっとオツムの足りない総理大臣が、アホ発言を繰り返し、その揚げ足取り合戦に花が咲く。総合的に見てエコ産業の技術力は、世界でおそらくNo1なのだから、そういう発想はわが日本から出てしかるべきなのにね。大統領制のような立場の安定とリーダーシップが発揮できる環境にあることが、こういう大不況の時期には大事なのでは?とも思うけど、発想力に乏しければ、制度だけ変えてもたぶんダメだよね。
さすがに今回は批判の的になっている2兆円バラマキだって、そりゃ批判されるでしょ。使わせないと景気刺激策にならないんだからさ。アンケートを取ると7割くらいの人が消費に回すと答えているそうだけど、ホントにそうなるのかな?みんな預金しちゃうんじゃないの?
こないだテレビでやってたけど、杉並のどこかの町の町内会の会合で、エコに協力したいかと聞くと、全員がしたいと言う。じゃあ、と実際に家庭の電力をまかなうソーラーパネルと給湯システムの大きさを見、値段を聞くと、8、9割の人々が自分には無理だと答える。
前に書いた気がするけど、我が家でもこの家を建てた時と、今から数年前との2度、ソーラー発電を導入しようか検討したことがある。だけど見積取ると、どうしても最低300万近くかかる。これを取り戻そうとすると、電気代が月15,000円として、仮にこれが全部タダになるとしても、15年前後かかる計算になる。全部はタダにはできないと考えると、何年住むかわからないけど、木造住宅でその投資って、やっぱ割に合わないよね。エコに協力したいのはヤマヤマなんだけどさ。経済原則は無視できない。
市の補助も受けられるけど、確か2万円だか何だか、笑っちゃうような金額なんだよね。そんなんじゃ誰も踏み切らないじゃない。
だったらその2兆円を、ソーラー設備設置1軒当たり例えば50万の補助とか、そういうのに回してみれば?50万出れば残りを負担してもいいかって人はかなりいるでしょ。一軒家だけと仮定すると400万軒の家が確実にソーラー化され、しかも経済効果は約6倍の12兆円になるはずだ。もちろん不公平だとか、ソーラーパネル業界だけが潤うとか、うるさいこと言う人もいるだろうけどさ。
と、また前置きが長くなっちゃいましたが、そんな、エコに協力したい気持ちはヤマヤマの我が家なんだけど、照明はどうしても白熱灯が好きだ。家を建てたとき、蛍光灯はキッチンと洗面台の昼光色、子供部屋天井の電球色だけで、あとはすべて白熱灯にしていた。
でも人がいなくても長く点けていることがある階段は、間もなく電球色蛍光灯に替えた。また最近は、カミさんが仕事&勉強部屋として使っている和室の和風ペンダントが、100W×3で消費電力が大きく、かつカミさんはぼくと違って部屋全体が明るくないといやな人なので、これはアンチ・エコだろうってことで、これを電球色蛍光灯に替えた。
そしてこないだ、風呂椅子を変えた時に風呂場の電球が切れた。風呂場って言うのも、60Wとはいえ時間的には結構長く点けているランプだから、蛍光灯に替えるか、とやってみたんだけど...
やっぱねぇ、どうして?普通の白色蛍光灯も肌や食べ物の色が気持ち悪くなるんだけど、この電球色蛍光灯って、どうもモノが黄緑系の色になっちゃうんだよね。替えた直後に、バスマジックリンを空の湯船に噴射したとたん、あれ?やけに黄色いな、と感じた。
こういう、光源によるモノの色の見え方の違いを「演色性」と言って、演色評価数Raという単位で、基準色を基準光で照らした時の見え方とのずれを計るそうだ。それによると普通の白熱灯は最高のRa=100に対し、蛍光灯ではタイプによっていろいろだけど、60~90ぐらいらしい。
最近はファミレスなんかでも、電球色蛍光灯を使っているところが多く、明らかに食べ物がまずそうな色に見える。モノを食べさせる場所で、これってどうなんだろうと思うんだけど、世間の多くの人はあまり気にならないらしい。それより電気代の節約と、エコに貢献しているという企業イメージの方が勝つみたいだ。そういうとこ、もうちょっとセンシティブに行こうよ。
だけど白熱灯の色温度ってかなり低くて、太陽光で言えば夕陽に近いはずなんだけど、電球で照らされたものは自然な色に見えるのに、蛍光灯に照らされると気持ち悪い色に見える。これってなんなんだろうね。この辺って、技術の進歩でなんとかならんのかなぁ。
ちなみに色温度って言うのは、黒体を熱して行った時に、その表面温度によって発する色を言うらしい。表面温度の低い星は赤っぽく見えて、逆に高いと白っぽく見えるっていうあれだ。
あと、白熱灯でできる影と、蛍光灯のそれの違いも大きいらしい。前者の影は濃くはっきり出て、後者は薄く見えにくい。これも自然光との違いを感じる大きな要素だという。
白熱灯に合わせたホワイトバランスで、電球色蛍光灯の下で白いスヌーピーや、手の肌色を写真に撮ると、こんな風にかなり差が出てしまう。カミさんは元々視力が悪いからか、別に気にならないらしいので、とりあえず風呂場の電球はこのままで行くけど、ぼくはやっぱ風呂に入るたびに違和感がある。
う~む。地球環境には何とか貢献したいんだけどなぁ。ぜいたくと言えばぜいたくだけど、この色の気持ち悪さだけはどうにも我慢できんなぁ。次に蛍光灯に変えるとしたらどこかなぁ?もうちょっと進化してくれないと、もうあまり候補になりそうな場所がないかも。トイレくらいならいいことにするか?
電球色の蛍光灯って、けっこう良いと思うんだけどなあ。
小生、そもそも窓の大きい明るい部屋というのが好きじゃないんで、半地下書斎の照明はほとんどZライトだけ(電球色の丸い蛍光灯)。天井照明の蛍光灯も、2本蛍光色、2本電球色にしてるけど、蛍光色はまず使わない。
色そのものに加えて、明るさってのもあるんじゃない?
ちなみにウチのカミさんは、蛍光色が嫌いだけど、部屋が暗いのもイヤみたいで、いろんなとこ灯けっぱにするんで、小生が消し回ってます。
投稿情報: みのりん | 2009/02/16 02:33
そうか。そういう意見もあるのね。
でもZライトの電球は、電球色蛍光灯ではなくて、特殊な(撮影用のような)
白熱灯なんじゃない?わざわざ取り替えたのなら別だけど。
ぼくは自分の部屋は全て白熱灯で、全体を明るくするスポットライトもある
けど、普段はほとんど使わず、間接風の照明と、ペンダントと、あとはZライト
じゃないけど、アーム式の電灯。
やっぱ白熱灯の色が好きなんだよなぁ。
投稿情報: Tacovo | 2009/02/16 13:34