NetBookという言い方より、ウルトラモバイルPCと言うほうが市民権を得つつあるのかな?
EeePC S101をぼくが出かけるときに持ち歩いているのを見て、カミさんがいいな、私も欲しいと言い出した。今年から古巣の大学で職員として働き出した彼女は、ここんとこ試験も終わってしばらく行ってなかった大学講師の仕事も4月から再開することになって、主婦業、母親業も手を抜きたくないガンバリ屋なので、とにかく時間のない人だ。
講師に復帰すると特に、東京都下で2校、さらに果ては(失礼!)千葉の市原なんていうとこまで週に一度出かけることになるので、電車の中の時間の有効活用が課題となってくる。でも彼女のノート、Dell Inspiron1526は大きくて重くて、とても持ちあるける代物ではない。てことで、UMPCが欲しいってのは、至極尤もな動機だ。
彼女の仕事は、基本、メールとちょっとWeb、あとはWord、Excelが中心だ。時々SPSSなんていうプロ用分析ソフトを使ったりもするけど、それは電車の中でできるようなことではないので、彼女のUMPCの必須要件は、
1)Office付であること
2)大量には使わないけど、必要に応じて利用できるNet環境
3)市原までの、できれば往復、保つくらいのバッテリー
4)軽くて持ち歩きやすいこと
ってあたりになる。というわけで、今回は、わりあい真面目に比較表なんかまで作ってしまった、カミさん用Office付UMPC選定記だ。
だけどまぁ、元々通常価格が高すぎるのだけど、UMPCにバンドルされるMS Officeの価格(差額)1万円ってのは、なかなかありがたいですな。カミさんも息子も大学関係者なので、アカデミーパックも買えるのだけど、アカデミーパックでの値引きよりも、この1万円の方がインパクトがでかい。なので、最初からOffice付きのもの、ってことで選ぶことにする。
昨年秋以来、PC業界唯一の売れ筋で、各社一斉に発売に漕ぎつけたUMPCは、この春に第2世代が出て、第1世代が、期待ほどではないけど少しは安くなったりして、去年の夏の状況から思うと隔世の感と言えるほど、選択肢の幅が広がった。
とは言えCPUとかメモリー容量とかHD容量とか、そういうものは各社ほぼ同じなので、選択のための要素はそれほど多くはない。
前提としては、まず、ぼくのS101はSSD搭載機だけど、読み書きの繰り返しが苦手だったり、容量に余裕がないのでけっこう気を使って保存ドライブを選ばなきゃいけなかったり、そういうのに対応する玄人っぽさを彼女に期待するのは無理なので、HD搭載モデルであること。
次に、UMPCの基本性能の中でぼく的には絶対欠かすことのできない、キーピッチの広さ。これは17mmは確保していないとだめだ。この時点で、Office搭載機種のうち、工人舎のML6KL12Fと、DellのMiniモデルが落選した。
残るはAcer Aspire1の8.9インチ画面の旧機種と、10.1インチ画面の春モデル、直販のみのSOTEC DC101、ASUS EeePC 1000Hの4機種だ。
性能比較ではこんな感じ。画面の大きさ、重さ、大きさ、そしてバッテリーの保ち時間というぼくが重視すべきだと思う要素で比べると、ASUS EeePC 1000Hがよいようだ。ただ最初から6セルバッテリーを搭載しているだけに、やや重量が重い。
ちなみに緑は"Good"、青は"Better"、黄色は"Worse"、オレンジは"Worst"で、「評価」欄は、それぞれ+2、+1、-1、-2の数字を入れて合算している。
もちろんAspire1でも6セルのバッテリーは売っている。だけどSOTECやASUSと違って、デフォルトでついてのはる3セルバッテリーだから、手に入れるには追加投資が1万円近く発生することになる。予備を持ってるってことには安心感はあるけど、結局両方持ち歩くことになれば、かえって重くなるわけで、デフォルトの状態で、なるべく長時間保つって条件は、この中では優先順位が高い。
そしてこれに価格比較を加えるとこのようになる。(並び順は上の性能比較表と同じ。「価格.com最安値」では直販のSOTEC DC101が表に入っていない)
ぼくの行きつけ、BicCameraでの通常価格とE-Mobile同時契約割引時価格、価格.comでの最安値、この3つの切り口で、3月18日現在の価格で比較してみた。
e-mobileセットでの割引って、結局分割払いしてるのと同じことで、あまりメリットがないように思っていたけど、e-mobileの最新通信モジュールD12HW本体の値段も加えると、機種に関わらず、e-mobileセットが有利ってことになる。(e-mobile料金は通信料がMinの場合。Netを使えばその分、料金は上乗せされる。ただしパケット単価はセット価格でも単体でも同じ)
あとは店頭で実際にカミさんにいじってもらって決めることだけど、机上比較での結論としては、やや重いのは仕方ないとして、ASUS EeePC 1000Hが最もよいようだ。ただ、S101を持つ身としては、ちょっと癖のあるタッチパッドの使い勝手なんかを引きずるだろうと思うと、ちょっとリスクはあるんだけどね。
昨日渋谷のBicCameraに行ったときに、UMPCの展示品いじりをカミさんにやってもらおうかと思っていたんだけど、昨日書いたように、電子辞書なんかを買ったりしてたら閉店までの時間がなくなって、結局触れなかった。まぁでも娘がニュージーランドへ出かけてる間の、カミさんにとってはちょっと解放されるこの2週間、平日も含め、時間的余裕は多少なりともあるので、もう1回展示品いじりの機会を設けることはできるだろう。
その時によければ発注するってことにしましょうか。買ってきたらまた書きますね。
コメント