さてさて、我が家ではGW恒例となった伊豆旅行、今年は中でもあまり行っていない西伊豆の岬めぐりの旅だ。高速の割引制度でさかんに渋滞予想が出されていたので、去年より1時間くらい早く出るつもりだったのに、いろいろとモタモタしていて結局出たのは8時半過ぎになってしまった。
ところが環8は高井戸あたりでちょっと滞ったくらいでほぼスイスイ、東名も、厚木の少し先までは1時間ほどかかったけど、それ以外は渋滞はなく、いつもの小田原厚木道路→西湘バイパス→箱根ターンパイク→伊豆スカイラインというルートで行くか最後まで迷った挙句、そのまま東名を沼津まで直進したら、11時ごろには降りることができた。去年は東名に乗ってから厚木まで2時間近くかかったことを考えると、むしろ今年のほうが空いている。不景気の影響恐るべしだ。
もっとも沼津インターから国道1号のバイパスを通って136号に入るまでの道が渋滞したので、ちょいと裏道を走って、136号に出ずに伊豆中央道→修善寺道路と進んでいったら、12時過ぎには修善寺に着き、期待していなかった「独鈷そば」で昼食にすることができた。
ここのそばはうまいんだよね。わさびを葉・茎ごと出してくれるやつを擦って、山菜がたっぷり添えられたざるを、とろろと普通の二つのつゆに浸けて食べる。でもなんか昔より麺が細くなった気がするなぁ。もっと噛み応えあったのに。まぁ味はいいけどね。
修善寺から今は無料となった西伊豆スカイラインを走る。この道、いままで走ったことなかったんだけど、1人でマニュアル車で走ったら楽しいだろうなぁ、という高低差のあるワインディングロードで、バイク乗りがいっぱい集まっていた。時折望める景色は、伊豆スカイラインに勝るとも劣らない絶景だ。
ここから今日はじめて136号に出て、山を降りるとそこが土肥の街だ。ここの松原公園と言うところには、ギネス認定の世界一の大きさだと言う花時計がある。花時計って言っても、針が回る部分の下はタイルでできていて、文字部分には確かにパンジーがたくさん植わっているけど、いいのかこれで?花の面積がどのくらい以上なら花時計とかって定義はないのか?
花が植わったさらにその周りに、いろんなタイプの小石が埋められた、足裏刺激歩道がぐるりと取り囲んでおり、靴を脱いでこれを歩いてみたら、かなり痛かったけど、しばらくすっきりした感じがした。
次に向ったのは恋人岬。ここはかなりの人出で、駐車場整理の融通の利かなそうなおじさん、おばさんが出ていた。駐車場から10分ほど歩くと、岬のほぼ突端に鐘があり、これを3回鳴らすと、この付近に残る伝承と同様、そのカップルは幸せになれるという。さらに近所の恋人岬事務局では、「恋人宣言証明書」を発行してくれるという悪ノリぶり。グアムの恋人岬と提携してこの名前にしたらしいけど、プロモ戦略としては大成功だね。まぁ確かに多少眺めはいいけど、この辺の海岸線はどこも綺麗で、さして目立たないのでね。
駐車場横のレストハウスで「塩ミルク」「杏仁マンゴー」のソフトクリームを食べ、 いろいろと便乗商品が置いてある売店を眺めてから、今度は宇久須の港のそばにある、一の滝から三の滝まで三つの滝があるというハイキング路に行く。
ここは10年ほど前のガイドブックに載っていたんだけど、最近はあまりどこにも出ていないらしく、Netで調べても情報は極めて乏しい。Googleはもちろん、カーナビの地図を最大に拡大しても描いてないような細道を、行き当たりばったりでぐんぐん上っていくと、赤い欄干の太鼓橋と三滝遊歩道と書いた案内板のある小さな広場にぶつかった。当然周りにはまったく人影はない。
人影どころか、橋の下の川には水もない。ほんとに滝があるのか?こんなとこに。欄干を渡り、コンクリで固められた階段を上っていくと、設備はそれなりにちゃんとしてるようだけど、とにかく最近人が通った気配がなく、道は赤茶けた杉の落ち穂だらけだ。
でも15分ほど上ったら、水の音が聞こえてきて、かなり怖い吊橋を渡ると、三の滝が見えてきた。水量は少ないけどそこそこの高さがあってなかなか風情のある滝だ。そしてさらにここから67段の石段の上にある神社の建物を経て、二の滝に出る。こちらも豪快さはないけど、一面に苔むした中を水がはねて下っていく様子が、なかなか趣がある。
このまま暗くなるとかなり怖そうだったので、退散して宿に向うことにした。田子という港と、「蘭の里」という施設で割合有名な堂ヶ島の間にある、浮島海岸というダイビングスポットの目の前にある、サンセットリゾートと言うダイバー御用達の宿だ。
目の前の海は冒頭の写真のとおり両側から小さな岬に囲まれていて、見通し広がりはないので、海側にある貸切の温泉露天風呂から海に沈む夕日を見ることができるのは、 3月と9月だけなんだそうだ。でも右の岬に開いた自然の海上トンネルとか、部屋から常に聞こえる波の音とか、かなり風情がある。夕食はフランス料理のフルコース、ま、そんなにめちゃめちゃおいしくはないし、部屋は和室でふとんは自分で敷かなきゃならず高級ではないけれど、これでこのハイシーズンに一泊13,650円なら大満足の宿でした。Netも使えるしね。
明日は黄金崎という岬からスタートして、また海岸の景色と滝を巡ってくる予定です。
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