今日は朝から雨だったので、屋内で楽しめるところはないかと探し、予定にはなかった「黄金崎クリスタルパーク」へ行くことにした。よくありがちなクリスタルガラスの美術館と、ガラス工芸の体験工房を併設している施設だ。
うちは息子も娘もこういう小さな工作をしたりするのが--父親に似て--大好きなんだけど、娘はもう高校生のくせに、ガラスの体験工房と聞いただけで、小学生のように行きたがる。10時頃にチェックアウトして、昨日も最初に行った黄金崎に向かった。
入場券を買って入って行くと、いきなり展示の前に体験工房のコーナーがある。何種類かの種目?があって、カミさんはアルミの粉を吹きつけてペイントした場所を残して白く曇ったように削るサンドブラストに、娘はカラーガラスをはんだ付けで留めていくステンドグラスに挑戦することにした。
カミさんの方は模様のシールをどこに貼ろうかとか、手書きの絵は何を描こうかとか、優柔不断でえらくペースが遅い。娘の方は、この手の工作モノの経験豊富なだけあって、ものすごい集中力で、 初めてのはんだ付けの技術を見る間に向上させて表面より裏面の方を格段にきれいに仕上げながら、あっという間に完成形を形作っていく。
最後は娘がカミさんのサンドブラストを手伝ったりしながら、12時半ごろまでかかってそれぞれ作品を仕上げた。
メシを食ってから展示の方を観に行くと、これがなかなか馬鹿にしたもんではない。特に、万華鏡の体験コーナーは、いろんなタイプの万華鏡を、片っ端から覗いて回して楽しめる。三角の巨大合わせ鏡の両側から二人で覗きこみ、 相手の顔が無数に見えるヤツなんかは、修正が大変だから写真は載せないけど、インパクト大だ。
ガラスを使った芸術作品もいろんなタイプのものがたくさん並んでいて、いやいや失礼しました。ここは、「よくありがち」なヤツとは一線画してるわ。なかなかすごい。
高尚な芸術作品に囲まれて、我が家のちょっと一般人な楽しみ方として、タイトル当てゲームをすることにした。タイトルカードを娘が隠して、カミさんとぼくがその作品の見た目から、「風の通り道」とか「成長~growth~」とか適当なタイトルを言って、当たったら称賛される、という単純な遊びだ。
ドンピシャで当たることはめったにないけど、カミさんとぼくが1作品ずつ、かなりのニアピンを出した。
それからさらにソフトクリームを食べたりお土産屋さんをひやかしていたら、3時過ぎになったので、禰宜畑温泉と言う立ち寄り温泉に向かうことにした。
ここは元小学校だった建物を改装して、立ち寄り温泉と「やまびこ荘」という安価な民宿をやっている変わり種の施設で、入浴料は500円と言う安さ。風呂はそれほど広くなく、5人も浸かればいっぱいだし、シャワーが(男湯には)1つしかなかったりして、設備としてはイマイチだけど、ぬるめのお湯にじっくり浸かると、上がってからもけっこう長いことホカホカする。
4時半ごろに上がって、さて、西天城高原を通って帰路に着く。けっこうな峠道を登って降りて、去年行った湯が島に出るが、修善寺方向の国道414号線はガラガラだ。この調子で沼津まで行けるのか?と思いきや、今日はクリスタルパーク以来避けていた136号線が合流したとたんに、えらい車の量になってしまった。
しばらく我慢してから、去年4月にできたばかりで去年は全く知らず、カーナビにも入っていない天城北道路に入ると、車の量は多いものの詰まることはなく、そのまま修善寺道路、伊豆中央道と、いいペースで進んでいく。
ところが伊豆長岡くらいまで来たとき、国道1号のバイパスやら、東名もやっぱり少し混んでいるような表示が出た。こりゃいかん、やっぱ山越えしようと、そこから熱海峠まで、連休独特の、ちょっとメイン街道を逸れるとまったく車がいなくなる県道熱海街道を登って、箱根新道→小田原厚木道路→東名とたどる。
かつて有名だった東名の渋滞ポイント綾瀬バス停は、車線を増やしたりした努力が実を結んで滞らなくなったけど、今度はその5Kmほど先の大和トンネルが名物の渋滞起点になってしまっている。でも今日は4Kmほどの短い渋滞の上に、その区間も時速40~50キロでは走れるくらいの混み具合だ。
てことで行きと同じかやや早いくらいのペースで、8時過ぎには芦花公園そばの環八沿いにある、パン屋さんの神戸屋がやっているレストランで、晩飯にありつくことができた。こういう普通のファミレスより少し高級な、パンの美味しいレストランって、我が家の周りにはなかなかないのよね。さすがセレブの街は違う。
コーヒー専門に運ぶ担当の唯一お年を召したウェイトレスの方を、どういう事情だろうとみんなで無責任に邪推しあったりしてから帰路に着き、10時ちょうどくらいに家に着いた。ふぅ。お疲れ様でした。
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