「春を感じる」ってのは、恥ずかしながら"るるぶ伊豆"のコピーのママ受け売りだし、昨日書いた河津桜と、行きに行くつもりで遅くなっちゃったんでパスして今日行った、河津と熱川の間、稲取温泉で催されている「つるし雛祭り」、これ、両方とも、"るるぶ伊豆"の特集そのままなんだけども、とにかくこの2つは、思いのほか春を感じさせてくれた。
今日も寝坊して9時ごろバイキングの朝食を食べて--35年前はバイキングじゃなかったよな。ジュースひとつからちゃんと注文して、ココで飲んだグレープフルーツジュースの本物っぽさや、夕食で選べるコンソメスープが、子供心に結構「一流」の象徴だったりしたんだけどな--、10時半ごろチェックアウト、そのまま稲取に向かった。
というのは金曜日の夕方ですら登り方向はかなりの渋滞をしていて、特に河津を過ぎて伊豆高原までの約25kmは、大きな横道がないために、嵌ったらもうそのままあきらめるしかない。なにより嫌いな渋滞を避けるには、とにかく伊豆高原までは、早めに行ってしまうに如くはないからだ。
この時期、河津桜というのがいかに東~南伊豆の目玉商品になっているかを思い知ったのは、下田から河津を過ぎて始まった反対車線の渋滞、これがまぁ延々と稲取まで10km弱の間、途切れることなく続いていたことだ。稲取温泉の中を通る裏道も渋滞していたため、これを逆に入っていく我々は、細道の行き違いに大苦労させられる。
稲取のつるし雛って言うのは、女の子の成長を祈るために、江戸時代末期を発端に、昭和30年代頃から広まってきた風習らしく、動物や野菜やいろんな道具に意味を込めて小さなぬいぐるみを作り、紐でたくさんぶらさげるもので、地元では山形の「傘福」、九州柳川の「さげもん」と並んで、「日本三大つるし飾り」としている。
稲取温泉の中心街にある「文化公園 雛の館」に300円払って入館するとくれるパンフレットには、例えば猿には「厄が去る」、ふくろうには「不苦労」、とうがらしには虫除け効果があることから「娘に虫がつかないように」など、いろんなぬいぐるみに込められた意味の解説が載っていて、なかなか楽しい。
この「雛の館」と、少し離れたところにある「むかい庵 雛の館」は、いずれも大した規模ではないのだけど、地元の旧家に保存されていた骨董品のお雛様とともに、ものすごい数のつるし雛が天井からぶら下げられている。
買うと結構高いもので、この展示を見てしまうとしょぼいのだけど、5つの中くらいの大きさのぬいぐるみがぶら下がったものを、露店で2,000円で購入した。今年は娘がいないのだけど、お雛様は出すのかなぁ。まだ決めかねているのだけど、このつるし雛だけは、リビングの照明のスイッチ鎖に結んでぶら下げておこう。
思いのほか楽しくて時間を食ってしまった稲取を12時半ごろ後にして、渋滞にはまらないように135号線をまた北に向かう。すると案の定、熱川を過ぎて次の温泉地、北川(ほっかわ)温泉の辺りから、渋滞が始まった。だけどここまで来ればまかせなさい。伊達に高校時代、友達とランニング(というか白状すれば実はほぼ歩き)で、伊東から石廊崎まで約70Kmを走破したわけではないのだよ。熱川まで混みさえしなければ、あとは伊豆高原まで抜けられる裏道を知っているのさ。
伊豆高原のイタ飯屋「SPASSO」でなかなかおいしいパスタを食べたあと、過去2度行った伊豆高原の立寄り温泉、「高原の湯」に行くにはまだお腹がいっぱいなので、そのまま箱根湯本を目指して、遠笠山道路から伊豆スカイラインに入る。順調に進んで箱根新道を降り、左に曲がって15時半ごろには箱根湯本の立寄り温泉、「箱根の湯」に到着。露天風呂が広く、泡風呂が気持ちいい。
厚木から横浜まで少し渋滞したけど、 18時半ごろには東名を降りて、 千歳の神戸屋レストランで夕食を食べて帰ってきました。
帰ってきてPCにコピーしようとSDカードを開いてみたら、写真の数はなんと300枚近い。Fuji Finepix F70EXRは、液晶がやや青色気味に見えるのが気になるけど、実際に撮れてる写真はけっこう高品質。操作に多少癖があるけど--いや、ぼくがここ2年の愛機、Nikon Coolpix P80に慣れすぎちゃってるだけかもしれないな--値段の割にはなかなかよいカメラだな。これで来年のカレンダーは2月3月のネタに困ることはないぞ。
さて、これからこの週末に撮りためてあったいろんなTVと、カーリング女子の試合を観ようっと。
というわけでとっても春を感じる旅でした。明日からの週、後半はかなり暖かくなるそうで。そろそろ晩秋と並んでぼくの好きな早春、沈丁花の季節ですな。
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