去年も前いた会社リクルートで所属していた部署の同窓会のことを書いたけど、今日は85年入社の同期会があって、同期入社であるカミさんと一緒に行ってきた。
こういうことはほんとにちゃんと運営する能力が高い連中がそろってるんだよね。しかも大体いつも決まった有志ががんばって、SNSの立ち上げから、会場である新橋・土橋交差点前の旧本社ビル11Fホールの手配・設営、2次会3次会の手配、スライドの作成と、何から何までやってくれる。R25にちなんで「R85」と名づけ、5年前にはR25そっくりの会誌まで作ってしまったし、今回は先輩のデザイナーに頼み込んでロゴを作ってもらったらしい。
リクルートはぼくらが入った前後5年ほど、大量採用を行っており、同期は大卒高卒含めて511人いるのだけど、25年経った現在、まだ在籍しているのは30人ほどしかいないらしい。まぁもともとそういう会社で、ぼくが辞めたときにはもう年上なんてほとんどいなかった。人材排出企業なんて言われ、けっこう有名になった経営者も何人かいるけど、これだけの数が辞めてるんだから、当たり前っちゃ当たり前だ。
その500人強のうち、もともとメルマガみたいなのを送っていたリストがあったとは言え、昨年末に立ち上げたSNSに登録しているのが半数の250名ほど、今日集まったのが130名ほどっていうのは、これだけバラバラになっている中では、画期的なことだ。
そして、1人でも明るく声のでかいヤツなんて数は知れてるのに、集まればまた相乗効果でハイになり、大声で話しても聞こえないほどやかましくなってしまう。
もちろん500人全員を憶えているはずもなく、ぼくのように20年以上在籍していたとしても、1/3から半分くらいの人間しかわからない。それでもはじめまして、って言ってすぐ盛り上がれるところが、同じ文化を共有してたってことの強さだ。
この会社を辞めてみてわかるのは、世間に比べていかに男女同権の進んだ会社かってことだ。採用数もそもそも同じだし、こういう会になると少なくなりがちの女性社員が、男性と同数くらい来て、まったく同じ調子でわいわいと、相手が男だろうと女だろうと関係なしに早口でしゃべりあっている。
3年ぶりくらいに行った旧本社は、1Fと11Fしか入らなかったけど、11Fの会議室の内装と、1Fに喫煙室ができていたこと以外、大きくは変わっていなかった。
オークションとか写真撮影会とかが終わって、2時から3時間の一次会が終わり、次は二次会だ。土橋の交差点と新橋駅銀座口の前の交差点との間に、銀座側から虎ノ門側に抜けるガードがあるんだけど、この途中の首都高とJRの間を有楽町方向に折れたところに、和民グループの居酒屋が数件集まった場所が新しくできている。
ここでまた、予定の50人を大幅に上回る80名ほどが集まって、大盛り上がりだ。
20時過ぎにお開きになって、3次会はパスして家路につくころには、カミさんはすっかり声が嗄れていた。
2次会では、某携帯キャリアの人事担当執行役員になってるヤツや、某大手自動車メーカーの人事部長になってるヤツがいたので、特に前者は今うちの息子がまさに就職活動をしていて、候補に挙げている1社だったので、息子のことをよろしくと頼む。お前の息子のことは知らんが○○ちゃん(カミさん)の息子のことなら何とかしてやろうと、小憎らしくもありがたいことを言う。
リクルート出身者って、やっぱり人事系の仕事をしてるヤツが多く、転職活動をしたときも、人材紹介会社をやってる先輩には事欠かなかったし、こういうときも使えるコネが多い。ありがたい話だ。
しかし思えばまぁ、不思議な会社だよね。去年の部署の同窓会と言い、同期会といい、集まるとすぐに昔のノリを取り戻して、いや、日常それに触れていない人が多いだけに、それにさらに輪をかけたコミュニケーションが始まってしまう。まるで学校の同窓会のような状況が成立すること自体、普通の会社ではないことなのに、その上学校の同窓会よりもずっと熱い。
いろいろと世間からずれているところが多い非上場会社だし、昔は世間を騒がす事件を起こしたりしたけど、こういうところだけはいいと思うなぁ。
コメント