ワールドカップが面白い。日本はもう負けちゃったけど、準々決勝に来て、世界の有力国同士の戦いに入ってきて、予選リーグではやはりそこそこ手を抜いていた彼らが、真剣勝負を始めたので、これぞワールドカップって言う戦いになってきた。
昨日のオランダ×ブラジル戦、下馬評ではブラジルの安定ぶりが喧伝され、7割がたブラジルの勝利予想と言う感じだったのだけど、これがまぁ、すげー試合だった。
前半は下馬評どおり、こりゃブラジル別格だな、と思ってたら、後半に追いつかれて、これまで追いつかれたことがないブラジルの精神力が問われると解説された中で、まさにその通りの展開になった。スナイデルのすんごいヘッドで逆転され、ついに切れてラフプレーで退場者を出し、精神的にどんどん追い詰められていく様子がありありと見える。
こういう精神力勝負みたいになるところがすごいんだよね。こんな戦いって、他ではユーロくらい?いや、やっぱワールドカップは特別でしょう。
西村主審の、審判の問題がこれだけクローズアップされた今大会で、極めて正しいジャッジメントも印象的だった。 不利な方に毅然としてレッドカードを出すあの勇気!よかったんじゃないの?
ぼくがワールドカップをはじめて見たのは、86年メキシコ大会、あのマラドーナの5人抜きの試合で度肝を抜かれたときだ。そのころ日本ではまだJリーグも始まっておらず、サッカーはマイナーなスポーツだったんだけど、そのころからぼくはサッカーの面白さに目覚めたんだよな。
2002年の日韓大会のときは、取引先がくれたチケットをじゃんけん勝負に勝ってゲットし、まだ低学年だった娘を中学生だった息子とともに残して、カミさんと2人で新潟まで新幹線に乗って観に行った。
決勝トーナメント1回戦のイングランド×デンマークで、3-0でイングランドが勝ったんだけど、このころ全盛期だったベッカムの生コーナーキックを、30mくらいしか離れてない場所から見ることができた。冒頭の写真がそのときのもの。この試合はイングランドが優勢になっていくにつれ、イングランドサポーターがあちらこちらの通路で踊り始め、騒然とした雰囲気になった。
思えばこの時もデンマーク観てるんだね。今回はわが日本代表が見事にやっつけた彼らを。
新潟で試合があった日は土曜日だったので、キャンセル待ちでやっと取れた駅の続きのビルの中にあるホテルのダブルの部屋に泊まり、翌日新潟市内を散歩してから午後の新幹線でゆっくり帰った。今大会の日本戦ではカミさんは、このとき子供たちと自分へのおみやげに買って帰ったTシャツを着て、大声出して応援していた。
今日のアルゼンチン×ドイツも、超目玉試合だ。やっぱこのクラスは違う。アイデアも決定力もすごいし、ディフェンスの足が長い。その足をよけるために、アルゼンチンのパスがちょっとずつずれる。
でもアルゼンチンのサッカーはやっぱ面白いなぁ。ドイツは組織立っているのだけど、なんか陸軍と空軍が戦ってる--文字通りの空中戦はドイツのほうが強いのだけど--感じで、どうしても華のあるアルゼンチンを応援したくなる。メッシがドリブルで何人も抜いていく場面はあまり見られなかったけど、それでも うわぁっ!って思わず声がでちゃうスルーパスが何本かあった。
レベル高いなぁ。個の力がすごい。これじゃあやっぱ日本代表が行くのはまだ10年早いって感じだ。
ああ だけど、3点目取られて、足が止まったな。こういうとこも精神力の戦いなんだよね。だけど気持ちは切れてないね。魂はある。これもまたすごい。うわ、4点入ったか!ドイツやっぱ強え。
うーん、アルゼンチン消えたかぁ。楽しみが1つ減っちゃったな。
徒然草ですな。(ぶ)
投稿情報: booran | 2010/07/04 09:47