ここ何ヶ月か、毎日帰りに乗り換えてるのに、ビックカメラ的量販店に全然寄ってないよな、と思っていた。ここんとこ何かとしんどかったので、まぁダサいと言えばダサいけども、買い物で気分転換、それもぼくの場合、家電量販店が最大のカタルシスになる。
そんな不純な動機で情報を集めていたら、もう過去何台も買い換えて、現在も3年前の今頃買った中型ボディーのNikon Coolpix P80と、これがかさばって持って行きにくい場合用に、去年の2月に買ったFujifilm Finepix F70EXRの2台を使い分けていたデジカメ、これがまたこの1年程で、えらく進化しているのよね。
今使っているカメラたちにも不満ポイントがいくつかあって、18倍ズームが特長のP80は、もちろん図体がでかいってのもそうだけど、暗いところでのピント合わせがどうも弱くて、ライブ時の撮影とかが難しい。一方でF70EXRは、やっぱり低価格帯の製品だけに、できあがりの写真が、特に夜景とか逆光とか条件が悪いと、どうもピシッとしない。なのでこれ1台でこないだの九州とか、重要な旅行に行くと、どうにも不全感が残る。
つまりズーム倍率が高くかつ持ち歩きやすいコンデジがあれば、1台で済むじゃん、って思っていたら・・・あるのよねそういう機種が最近。Fujiも出してるし、最近出たものでは、OLYMPUS SZ-30MRとか、今回買ったSONY DSC-HX9Vとか。しかもここ1年で、裏面CMOSという技術が出てきて、光量が少なくても比較的きれいに写真が撮れるようになっている。うーん、こういう情報はフォローしとかんと、あっという間に取り残されちゃうんだね。
特に震災のあった当日の3月11日に発売されたHX9Vは、ビデオ撮影機能が充実していて、一世代前の機種からそうだったようだけど、ビデオカメラと同じAVCHD形式のハイビジョン映像が撮れ、SONYのPCソフトPMBを使って、ビデオカメラHDR-CX370で撮った映像とともに、DVDに残すことができる。
最大約30分と言う連続撮影時間や、カード記録のため総撮影時間に制約があるので、ライブを最初から最後まで撮ることはできないけども、これならちょっと出かけるときには、CX370を持っていく必要がない。つまり3台のカメラの役割を、この1台ですべてカバーできるじゃんか!
俄然盛り上がって、つい連休前の28日に、久々のビックカメラ渋谷店に行って買ってきてしまった。黒が欲しかったのに在庫がなく、2,000円引くからゴールドを買ってくれという。ポイント10%抜きで40,800円。どうせならもう一声、800円カットして40,000丁度にしない?と粘ったら、値段は引けないけど4GBのSDカードをつけるという。
今さら4GBなんていらないけども、娘にやれば使うだろうと、そのくらいで許してあげることにした。換えのバッテリーNP-BG1は、Amazonで互換製品が1,000円前後で売っている。これはまだ届いてないけど、早速発注する。
SONYのデジカメは、当時名機と言われたDSC-P1以来だけども、相変わらずなんちゅうか、機能豊富だよね。これは最近の多くのデジカメには備えられている機能のようだけど、例えば背景をぼかして写真を撮りたい場合、これまでの王道は、絞り優先で絞りを開け、焦点距離を狭めて撮る。だけどこのカメラは、連写機能を使ってわざとぼかした写真をほぼ同時に撮り、これを合成してしまう。
実際撮ってみると、焦点の合った位置のそばは合ってしまうため、例えば花の間から見えた葉は、周りの葉と距離が同じでもボケなかったりするので、よく見るとちょっと不自然なボケ方にはなってしまうものの、普通の状況では十分に使える。
「日本の機能美」を売り物にしている富士通かなんかのCMがあって、そんなもん売りもんにしてっからダメなんだよ、Twitterみたいな技術力関係ナシのアイデアに負けちゃうんだよ、と思いつつ、実はこういう機能美、結構好きだったりする。
よく使う設定を3つまで登録しておける機能や、<カスタム>ボタンに明るさとかISO感度とかホワイトバランスとか、よく調整する機能を登録しておける機能、こういうのは便利だよね。
またオート撮影も「プレミアムお任せオート」はいろんな状況を判定して逆光とかもそこそこ補正しちゃうし、パノラマ写真だとか3D画像だとか、SONYにはずいぶん前からついている笑顔シャッターだとか、ぼく自身はあまり使わないかもしれない機能も豊富だ。
さてさて、もう長くなっちゃったので、実際に出かけていろいろと撮影してみての感想は、続編に書くことにするけども、総じてこのカメラ、コンデジとしてはちょっと厚みがあって重いけど、悪くないよ。けっこう遊べるし。いやー、デジカメなんてもう進化する余地ないんじゃね?と思ってたのに、進化するもんだねー。感心する。
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