今日はここ1ヶ月ほどけっこう週末の時間を割いてきた、学生時代のサークル「音感」の約20年ぶりのOBライブが行われた。
場所は五反田駅から徒歩3分ほどのビルの9Fにある、「Rocky」というライブハウスだ。
満を持して娘の大型スーツケースにスタンド類、スネア、10インチタムを詰め込み、途中エスカレータのないJR渋谷駅ハチ公口の階段に悪態をつきながら、けっこう汗だくになって開始時刻ごろに到着した。
キャパ75人と言うハコに、最終的には150人ほどが来場したらしい。とにかく最初のころはまだしも、時間を追うに連れて混み合いはじめ、「音感」OBは椅子に座るなと言う指令が出て、後半には後方は立錐の余地ない状況になった。
14時から4時間半ほどの予定が、ご多聞に漏れず1時間ほど押したのだけども、いやしかしどのバンドも、1回2回くらいしかリハやってないはずなのに、さすが昔取った杵柄と言うか、レベルの高い演奏をしているわ。中には何年ぶりかで楽器に触ったと言う人も多いはずなのに、たいしたもんだなぁ。
懐かしい先輩たち、後輩たちの中にも、あれ?明らかに当時よりもレベルが上がってるんじゃないの?って人が何人もいた。
久々だったのでこのサークルの雰囲気は忘れていたのだけど、ジャズのビッグバンドを擁していたこのサークルだけに、ホーンセクションの人材が豊富で、Tower of Powerとか、Earth Wind & Fireとか、Michael Breckerとかぼくにとってはほんとにルーツと言えるバンドたちのソウル、ファンク、フュージョンのレパートリーを、気持ちよい演奏で聞かせてくれる。しかもこういう機会なので、やる曲はみな往年の名曲ばかりだ。
4時間の待ち時間を、基本的にずっと会場にいて聴き入っていたことなんて、まぁそもそも4時間以上のライブなんてめったにないけども、ここ最近なかったことだよなぁ。あらためて自分向きのサークルにいたんだなぁと実感。
とはいえいいかげん待ちくたびれた7時過ぎに、繰り上がりでトリとなった我がNisshie's Angelsの出番が来た。
今回ばかりはかなり周到に準備を積んできたはずなんだけども、やっぱりなんでもないとこでオカズが飛んだり、全然違うことやっちゃったりするんだよな。そんなに上がっていたわけではないはずなのに、不思議なもんだよねぇ。
そもそもこのバンド結成のきっかけは、かつてぼくがいろんな人に声をかけて組んだユーミンのコピーバンドがやった、「心のまま」という曲、これを、当時「音感」のPA担当だった三平さんという先輩が、あれはスネアがたまっててすごくよかった、あれをもう一度聴きたい、とのたまい、これを受けて、ということだったのだけど...
この曲をやる前のMCでは、三平さんご本人がステージに上がってきてマイクを奪い、あのTacovoのスネアをもう一度聴きたいんだ、と思い切りプレッシャーをかけてくる。
そこまで言うならと、死ぬほど重た目に叩いたら、多分あれ、最初と最後でテンポが5カウントくらい下がってたんじゃないかな?まぁいいか。三平さん、後でほめてくれたし。
しかし今回の個人練習のうち、7曲もあるのにその6割くらいの時間を割いた、Superflyの「タマシイレボリューション」、この曲が、まぁ聴いてるほうはわからなかったかもしれないけど、予定と全然違うオカズを叩いちまったり、個人的にはボロボロだったのが悔しかったな。
まぁ終わってから、結構いろんな人に、よかったって言ってもらったから、良しとするか。特に今回は出演できなかった「健康」のブーラン、みのりんに、「健康」の時より全然いいじゃん、って言われたんだけど、じゃなくて、「健康」は難しいの。
っていうかオリジナルだから自ら難しくしているとこもあるんだけども、とにかくあのバンドはチャレンジする緊張感が肝なんです。ここだけは譲らんぞ、と主張しておいた。
いやいや、こういうライブだったら20年に1度と言わず、もっと聴きたいしやりたいね。代表のミチヲさんが締めの挨拶で来年またやるって言ってたけど、いいんじゃない?今から楽しみな気がします。
てことで総じてたいへん気分のよい1日でございました。
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