カミさんのオフィスと化している、2Fのリビングに隣接した和室に置いてあったHP Officejet J6480、3年ちょっと前に買ったこいつが、どうも調子悪くなってきた。
連続給紙をしようとすると、2枚目がかなり高い確率でジャムって、紙がぐしゃぐしゃになってしまう。こういうトラブルって、修理に出しても大抵、なんかどっかのローラーを掃除しましたかなんかで帰ってきて、結局根本的には直ってなかったりするでしょ?しかも預けてから帰ってくるまでに最低2週間くらいはかかるし。
しかもこのJ6480、HPって家庭用プリンタメーカーとしてはマイナーなだけに、互換インクとかが売ってなくて、以前は詰め替えインクも使っていたものの、インク残量は表示できなくなるしめんどくさいしで、結局純正インクを買うハメになっていたのだけど、これがもう高くてね。ブラックとカラーの2つのカートリッジが、それぞれ3,500円くらいする。
このランニングコストの高さに辟易していたこともあって、んじゃもう買い換えちまうかと、久々にプリンタの情報を集めてみた。
価格comでは一時エプキャノ戦争では圧倒的にリードしていたCANONが、かなり評価を下げてるね。HP同様、純正インクで稼ぐ戦略に出て、互換インク駆逐作戦を展開しているのが影響したようだ。そうか、そんならしばらくCANON党だったけど、やめとこうか。
もっとも評判がいいのは、テレビCMで黒木メイサがメイド姿でオススメしてくれるEpsonのカラリオEP-804Aのようで、値段も今日時点で2万円を切ろうかと言う水準。フラッグシップモデルのプリンタがこの値段で手に入るってのはいい時代だよね、とは思ったものの、カミさんの使用用途はほぼSOHO的なもので、写真印刷のきれいさとかは全く必要ない。
もっと安くて、実用的な機能に特化したのはないものかと検索をかけてみたら、ひっかかったのがこのブラザーのMyMio DCP-J925Nという製品だ。結局使わなかったFAX機能はいらないとして、N/W対応、自動両面印刷可能、ADFつき、というところまではJ6480と一緒だけど、娘がやりたがっていたCDレーベル印刷、スマホからの直接印刷対応、そしてプリントスピードもかなり高速化していて、値段は先週買った時点で13,500円ほど、今日現在の価格com最安値は12,759円という超破格値だ。しかしすごい下がり方だな。このままだとあと2,3週間すると1万円を切っちゃうペースだぞ。
しかもタンク容量やノズルクリーニングのための消費で、もち方がどのくらい違うかは検証できてはいないものの、純正インクでもモノクロとカラーのセットが3,000円ちょっとで買える。しかもモノクロは顔料インクなので、カミさんが最もよく打ち出すモノクロ文書が、はっきりクリアに印刷できる。
同じ価格帯に、HP J6480の後継機種が引っかかってきたけど、ここは初のブラザーに挑戦だ。昔からトップ2社に大きく引き離されての3番手の割に、なかなかがんばってるよな、と気にしてはいたんだよね。
先週の金曜日にAmazonで発注して、土曜日には届いた。まず梱包がとてもコンパクトなのに驚いた。厚みがなく、プリンタと言うより、BDレコーダなどの家電みたいなカンジだ。実際設置してみると、J6480と較べ、奥行きがやや大きく設置面積は広いが、高さは多分半分くらいで、すごく小さくなった感じがする。セットアップも簡単で、特に無線LANの設定が、AOSSに対応してくれたので、あっけないほどだ。
カミさんのPCと娘のPCはこのDCP-J925Nが「通常使うプリンタ」になるのでまず最初に、それからぼくのメインPCとAcer Aspire3820にもセットアップする。ドライバCDをサーバにコピーして実施すると、サクッと行える。
実際に印刷してみると、写真はまだやってみてないけど、通常のカラー文書は、通常品質でもまったく申し分なく出力され、しかもスピードも早い。自動両面に加え、2in1、4in1もできるので、最大1枚の紙に8ページ印刷できて、とてもエコだ。フロント給紙なので本体の中で紙がいろいろと向きを変えているはずなんだけど、自動両面の動作もとても安定している。
エコと言えば、スリープモードも徹底している。カミさんはズボラなとこズボラなので、J6480はずっと電源を入れっぱなしだったのだけど、そうするとスイッチボタンやその他いくつかのランプが常についた状態だった。だがこのDCP-J925Nは、スリープモードに入るとランプもタッチパネルも完全に電気が消え、外見には電源が切れてるのかスリープしてるのか全くわからない。電源を切った状態の待機電力が0.2W、スリープ時が1.2W、この状態でも印刷するとすぐに動作する。
その他、ブックコピーという機能で本のコピーをしたときに斜めになっているのを修正してくれ、かつセンターにできる黒い筋を除去してくれたり、無線LAN接続のPCからのスキャンなども、専用ソフトがとても使いやすく、J6480のWebベースでの操作よりずっと簡単だったり、なかなかかゆいところに手が届く感じ。
給紙トレイが、A4と写真・ハガキ用で別になっており、手動で切り替えないといけないってのと、CDレーベル印刷をする際に、トレイが後ろに突き出すため、10cmほど余裕を見て設置しなきゃいけないってのの2点が玉に瑕ってのがネット上での評価だったのだけど、そもそも写真印刷なんかしないし、我が家の設置場所は後ろに余裕があるので、いずれも関係ない。
いやいや、今のところとてもいいっスよ。3年にしてこの進化はたいしたもんだ。しかも値段は4,000円ほど下がっている。最高画質はたいしたことなくても、フラッグシップ機と同等の機能満載っていう機種は、実は意外とないんだよね。
この値段でこの便利さが手に入るのなら、写真画質を求めない人にはベストな選択なのではないかと。オススメです。
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