今日は、先月15日に行われた学生時代のサークル「音感」のOBコンサートで、急遽組んだバンド「Nisshie's Angels」の打ち上げが、銀座の高級カラオケ「FIOLIA GINZA」で行われた。地図を見てみるとこれが、前の会社の本社のすぐ裏、まさにかつての庭のような場所だ。
完全個室で20名定員の部屋に、「Nisshie's Angels」以外にも3つのバンドのメンバーが集まり、7,000円で飲み放題つきの「四季のしゃぶしゃぶコース」ってことで、お味も申し分なく、制限時間3時間を30分延長するほどの楽しいひと時でございました。
さて、今週もリハを行い、ここからちょっと間が空くものの、先週お知らせした12/18日のアウェイライブに向けて、今回の主催者でありメインバンドの「みかずき」さんとのコラボ曲も決まり、これから次第に盛り上がっていく見込みの「健康」だけれども、昔から「健康」ライブでは欠かせないアイテムが、なんと言うか・・・「ファンクシンバル」とでも言うか・・・だ。
つまり普通のシンバルと違って、ジャーンとかシャーンと言うようなきれいなクラッシュ音ではなく、ガシャンとでも言うか、とにかくサスティンは短くてもいいので、エグくてインパクトの強い音を出すやつ。「健康」ではここぞと言う場面で、クラッシュ音を強調したい場合に、必須なんですわ。
学生の頃は、中古のドラムセット--往年の名器、YAMAHA YD9000のリアルウッド--を先輩の友人から購入し、シンバルもトップシンバルからクラッシュ2枚、ハイハットと全部一緒に買って持っていたのだけど、今はサブクラッシュ1枚、スプラッシュと呼ばれる小型で高い音が出るタイプが1枚、そしてこの「ファンクシンバル」、これしか持っていない。ホントはハイハットとトップシンバルも欲しいのだけどね。
スプラッシュと「ファンクシンバル」は、エクステンションロッドと呼ばれる、メインのシンバルスタンドの途中にアダプタでくっつけて延ばすタイプのスタンドにつけて、ハイハットの上の位置と、センターのタムタムの上の位置にセットし使う。今はこのセッティングに慣れてしまったし、ピアノで言う運指に当たる、運手というか、右手左手どちらで叩くかみたいな設計も、全てこの位置取りを前提にしているので、このセッティングができないと大変困ってしまう。
さてその「ファンクシンバル」、学生の時は、YD9000購入のため不要になった、高校の頃に格安で買ったドラムセットにくっついてきた安物のシンバル--既に隅のほうからひびが入っていた--を持って帰ってきて、無謀にもこいつの外周の内側10cmほどのところを金切鋏で切って(ものすごい力を要したのを憶えている)、直径を半分くらいにし、さらに金槌でガンガン叩きデコボコにして、かなりゴキゲンな音が出る逸品を自作したりしていた。
「健康」復活後、やはりこの「ファンクシンバル」の必要性を感じたのだけども、さすがにもう自作はする気にもならないし、切っていいようなシンバルの持ち合わせもなかったので、通常この手の音を出したい場合には一般的に使われる、チャイナシンバルと言われるタイプで、イシバシ楽器で4,000円くらいで売っていた、メーカー名も聞いたことがない10インチほどの安物を購入して使っていた。
チャイナシンバルと言うのは、通常のシンバルが横から見ると鍋のフタみたいな形をしているのに対し、外周部全体が、鍋で言うとフタを伏せた状態から上方向に反った形をしているタイプで、これにも大きさとか反り方--反る部分が緩やかだったり角があって急激に反っていたり--とかいろんなバリエーションがある。
んで、その安物が、もう2代目なのだけど、やはり安物だからなんだろうなぁ、叩いているうちに形が変わってしまうのか、だんだん音のヌケが悪くなってきちゃって、先日の「Nisshie's」のライブで使ったときも、このところのリハでも、かなりイマイチな感じになってきちゃった。で、おとといのリハで、こりゃあかん、やっぱもうちょっとちゃんとしたのを買うか、って決意したのね。
で、今の会社に入って以来、ほぼ山手線以西のみで活動しており、めったに行く機会のない23区東部へ、今日は久々に行くことになったので、ならばと、恐らくちゃんとした店舗としては、 首都圏ではもっともドラム器材の品揃えが豊富だと思われる、 イケベ楽器の「ドラムステーションリボレ秋葉原」に寄ることにした。秋葉原なんてホントに久しぶりだ。昔はしょっちゅう会社帰りに行ってたのにね。もっとも「リボレ秋葉原」は秋葉原メイン街と反対の、昭和通り側のマイナーな場所にあるんだけどね。
前にツインペダルを通販で買ったことがあって、これはこれでかなり冒険だったと思うけども、そういうハードウェア類ならまだしも、シンバル類とか直接音を発するものだけは、やっぱどうしても通販では買う気にならないのよね。叩いてみないとわからないのでね。
そしてチャイナだけでも20種類くらいの品揃えの中から、さんざんいろいろ叩かせてもらって、最終的にけっこう刺激的な音がしてかつ取り回しもよさそうな、MEINLというメーカーの変り種、12インチと10インチの2枚重ねのタイプを購入。
それとついでに、去年買った8インチのスプラッシュが、どうもライブでヌケというか、音量が小さくイマイチだと感じていたので、ZiljianのZHTというシリーズの10インチのChina Splashというタイプの、より立ち上がりインパクトの強いやつも一緒に買ってしまった。店員に言わせると、通常のSplashは、 薄くできているので、どうしてもヌケた音(彼は「硬い」と表現していた)にはならないんだって。合わせて23,436円。この手の小型シンバルとしては、まぁまぁ安物の域はギリギリ超えた価格帯だ。う~むぅ、なんだか次回のリハとライブが楽しみになってまいりましたぞ。
そういえばその学生時代に買ったYD9000、ケースもシンバルもスタンド類などのハードウェアも全部まとめてなので、多分定価だと70万以上するやつを、たしか45万で買って、とは言え学生に45万はキツく、1年くらいかけて毎月集金に来る先輩の友人にお金を払った記憶があるのだけど、こいつは大学を卒業した時に、置いておく場所もないので、涙をのんで後輩のSに多分20万だかで売ってしまった。
こないだその「音感」のOBコンサートの時に、30年近くぶりにSに会ったので、あのYD9000どうした?って聞いたら、「それ、いつ聞かれるかドキドキしてたんですよ」と言う。Sが言うには、つい最近まで持っていて売ったそうなんだけど、往年の名器の、しかもその先輩の友人がファンだったために、Steve Gaddのセットと全く同じタムタムのラインナップで色まで同じ、というヤツだったためか、結構プレミアムがついて、いいお値段で売れたらしい。
もちろんそいつを脅して、利益の一部を還元しろなんて 大人気ないことは言わなかったけども、そっか、そんなら何とかして持ってればよかったな。もっとも結婚してすぐ住んだ1LDKのマンションとかには、到底置いておくことはできなかっただろうけども。
てことで、打ち上げ&シンバル&ドラムセット顛末記でした。
関係ないですが、2011年11月11日11時11分11秒を記念して、電波時計がこの時刻を表示した瞬間に写真を撮ってみましたので、意味なく掲載しておきますです。
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