東京で桜の開花宣言が出たんだってね。にしては今日の天気はいまさらの春一番?なんかおかしな陽気だよねぇ。だって桜が咲こうってのに、梅や桃ならまだしも、沈丁花がまだ咲いてるんだよ。こんな急な春じゃ、猫もさかってる暇がないんだろね。今年は一切あの声を聞いてないよね。
でも桜って寒くても少ししか遅れないんだね。確かにうちの近所でも、まだ咲いてる木はさすがになかったけど、どの木もみんな濃いピンクのつぼみを満載している様子だった。明日のエイプリルフールはまた寒いんだそうで。
てことで今日は、先週、バタバタと帰りの新千歳空港行バスの中からアップしたりして書ききれなかった、時間に追われた今回の旅および、アップした後最後に襲ってきたこれまた時間にからむ事件について、ちょいとフォローさせてください。
出発から20分遅れ、飛行機にも何度も乗っている我が家にして初の、乗り遅れ事件を起こした今回のルスツ旅行は、本当に時間にまつわる事件のテンコ盛りだった。
って書いて、テンコ盛りの「てんこ」ってなんじゃ?って気になって調べてみたら、『てんこ盛りの「てんこ」は元々漢字で「天骨(てんこつ)」と書く言葉が略されたもので、山頂や空の上の方を意味する方言として北陸から関西、中国、四国地方に見られる。(中略)そこから転じて「天骨盛り(てんこ盛り)」とは「山の頂点の様に堆く盛り付けられている」という様子を意味するようになった。(wikipediaより引用)』ってことだそうだ。うーむ、これは歌詞のアイデアに使えるな。
いきなり話が逸れてばかりだけども、今回は、いつもは我が家のデストロイヤーのカミさんの位置にぼくが座り、いつもはUNO勝負でのおミソのはずのカミさんがトップを取ったりする、過去の我が家にはない事態の連続だった。
逸れついでに「おミソ」の語源についても調べてみたら、これはそりゃそうかってことなんだけど、『「みそっかす」のこと。「みそっかす」の意味は(1)味噌をこした滓。価値のないものにたとえられる。(2)子供の遊びなどで、一人前にみなされない子供。みそ(goo辞書より引用・編集)』だって。これは使えないかな。
とにかく最終的には出てきたけど部屋のカードキーはなくすわ、週末&自宅用にしている近々両用メガネを直接スキーウェアの内ポケットに入れていて、再三レンズが外れちゃう--娘がこれの修復エキスパートになった--事件は起こすわ、デジカメを胸の前にぶら下げていたストラップを、レストハウスで机に引っ掛けて、プラスチックのジョイント部を壊して使いものにならなくしちまうわ。
また話が逸れるけど--読みにくくてスミマセン--「プラスチック」って、なんで「プラス『チ』ック」って表記するんだろうね。大阪のおばちゃんのノリだよね。でもなぜだかこれをわざわざ「プラスティック」って書くと、すごい気取ったスノビズムの香りプンプンになって、いやらしい感あるじゃん?竹内まりやの名曲のタイトル表記は「プラスティック・ラブ」だけどね。
そうそう、時間にまつわる事件ね。
なんだか今回は、いつもはタイプキーパーのぼくが、少し時間に対してルーズになってたんだよね。これも寄る年波のせいか?
帰るバスがホテル前を出るのは4時半だから、温泉に入ってから帰ることを考えると、スキーの上がりは遅くとも2時半と決めていたのに、最後にルスツのイーストゲレンデのゴンドラに乗ってひと滑りなんてしちまったもんだから、そこから山裾を横移動するゴンドラに乗りホテルに戻ったのが、もう3時になってしまっていた。
それからスキーや靴の水気を取り、荷づくりをし、娘のレンタルスキーを返し、朝作ってあった風呂用のタオル&着替えセットを持ち出して温泉の暖簾をくぐったのが3時半過ぎ。ぼくは時間がないのに気づいていたから、3時50分くらいには上がって、最後の地ビール350ml缶なんぞを入手していたのだけど、いかんせん、先々の予定から逆算することなど頭から欠落している我が家の女性陣のこと、心配になって電話してみたら、案の定ゆっくりドライヤーをかけたりしていた。
いや、カミさんは普段はそんな時間にルーズではなくて、いつも娘に「早くしなさい」って言ってる人なのよ。ってかウチの娘はもうとにかく、グズってわけではなくひとたび腰を上げればそれなりにキビキビしているのだけども、家では困ったオヤジキャラで、その腰が重い重い。並大抵のことでは上がらないのよ。
出かける予定がなければ一日中パジャマだし、深夜の風呂上りに毎晩のようにリビングのマッサージチェアでうたた寝をしたり、口を酸っぱくして言われないと風呂には入らないわ勉強はしないわメシは食わないわ、とにかくオギャアと生まれて18年の人生で、「早くしなさい」と言われた回数で偏差値を作ったら、間違いなく70以上は行くようなツワモノなのね。
普段はぼくは、まぁ深夜のうたた寝に対しては、早く部屋行って寝ろとは言うけど、勉強しろって言うのは一度も言ったことはなく、それはカミさんの役目な訳で、「早くしなさい」って言った回数は多分20:1くらいで圧倒的にカミさんなので、彼女も自分の娘にそう言った回数で偏差値を作ったら、娘同様の成績を収めると思うのだけども...
ところがこのカミさんがひとたび我が家を離れ旅に出ると、娘よりもスローモーになってしまうからオドロキだ。彼女自身は断固として否定するだろうけども、娘の「早くしなさい偏差値」は、間違いなくカミさんの遺伝だ。もっとも風呂上りビール飲んでマッサージチェアでうたた寝する気持ちよさをこよなく愛すところは、ぼくの遺伝かもしれないけども。
とにかくそのPush電話でさすがに自分たちの置かれた立場を認識した彼女たちは、それなりにスピードアップして戻ってきて、もはや間に合わないと大ぶりのバッグ3つにスキーバッグ2つの大荷物を、ホテルのカートに無理やり乗せて、いや、乗り切らないのでキャリーバッグ1つは左手で引いて右手1本でその重量カートを押し、風呂上りの気持ちよさを犠牲にし汗かいて移動を開始した父親と、エレベーターで遭遇することができた。
バスに荷物を積んだのがもう4時半ちょうどくらい。他にもグズの人がいたのでなんとか間に合ったけども、まさに危機一髪の状況。そしてさらに・・・・最後に待っていた事件が!
そんな大苦労をして、6時半ごろ新千歳空港に着き、チェックインの手続きをしようとして電光掲示板を見たら・・・なんと!予約していた8時半発のANA羽田行きが、「機材準備の遅れ」とかで、50分遅延する予定だと言う。なんじゃそりゃ?
荷物を預けてから愛車を預けてある羽田そばの駐車場「つばさパーキング」に電話してみたら、ご連絡いただいたので待ってますけど、12時過ぎると超過料金をいただくことになります、だと。まぁそりゃ仕方ないけども、それってANAさん保障してくれるんですかね?ってのがカミさんとの間の議論の的になり。
しょうがないので、ショップが大いに充実している新千歳空港で、もはやゆっくりとおみやげやら、自分用の洋服やら腕時計やらを物色し始める我が家の女性陣に付き合い、ラーメン横丁でチャーシュー麺を食べ、戻ってきたら、50分遅延と言っていた出発時間がさらに延びて90分になっている。
こりゃもう駄目だとあきらめ、ほとんど閉まってしまった千歳のショップの中で唯一開いていたファーストフードでソフトクリームを買って、もう待つしかない。
「機材準備の遅れ」っていうのは結局は、前日から降った雪で滑走路の整備が間に合わず、ってことに起因した欠航やらなんやらに影響されてってことのようだったので、ANAが悪い訳ではなく天候を恨むしかないのだけども、最終的にポケモンデザインのボーイング747に乗れたのが10時10分過ぎごろ、羽田に着いて到着ロビーに足を踏み入れた時には、もう12時を過ぎていた。
さっき議論した時には全然知らなかったんだけどこういう場合、乗客1人1人に、降り際に5,000円ずつくれるんだね。大人も子供も関係なしに。さすがにANA社員の方は申し出てください、ってアナウンスしてたけども。片道で5,000円もバックしちゃったら、正規料金で乗った人はいいとして、我が家のようにホテル代やらバス代やら込みこみ2泊で@38,000円しか払ってないようなツアー客には逆ザヤなんじゃないの?
だけど逆に言うとこれって微妙な金額で、我が家のように3人連れならいいけども、1人で5,000円もらっても、タクシー代には足りない--まだバスの最終便には乗れたみたいだけど--し、宿泊代にも足りないし、困っちゃうよね。なので千歳で足止めされることにした人がいたために、ポケモン747には空席が目立ったのだろうけども。
宵っ張りの娘は、「お、予想外のおこづかい。ラッキー」って、お前もともと一銭も払ってないだろうが。その5,000円を受け取る権利はあるのか?でもこういう時に母親は甘いんだよね。
というわけで「つばさパーキング」の超過料金1,500円を余裕で支払い、家にたどり着いたのがもう1時半過ぎ。寝たのが2時半ごろ。よく翌日普通に会社行ったわ。
だけど今回のお土産はヒットだったわ。娘に言わせると今JKの間では大人気の「ブラックサンダー」というお菓子の北海道限定版、ホワイトチョコレートでコーティングした「白いブラックサンダー」。とにかく千歳のどのショップに行っても置いてあり、一時の危機から逆に味方を多く作って奇跡の復活を果たした「白い恋人」よりも、1コ当たり体積は20倍くらいあると思われるのに値段はむしろ安いってことで、騙されたと思って会社用に2箱24個買って来てみたら、これがホントにびっくりするほどマイウー。
会社のアメニティスペースに置いておいたら、あっという間になくなっていた。もっと買ってくればよかった。ネットでも手に入るみたいだね。「駄菓子」の類でプレミアム感はないけども、これ、オススメよ。楽天の全商品のレビューランキングで、約8,000万商品中3位だってのもうなづける(上の写真は某ショップから取ったので20本入りです)。
北海道の零下の寒さにやられたのか、鼻をぐずぐず言わせていた娘は、深夜に帰ってきた翌日には、約束していた義弟一家の家に泊まりにつきみ野まで出かけ、火曜日には富士急ハイランドに連れて行ってもらったと言う。元気だねぇ。おかげでいまだに鼻水は止まらないみたいだけども。
以上、トラブルフルな、だけに思い出に残る旅になりそうな、娘の卒業&入学記念ルスツスキー旅行の後日譚でございました。
コメント