今年もやって来ました、地元のお祭り彩夏祭。これまで毎年このイベントのことは書いてきたが、今年はこれまでとちょいと違う。この祭りのメインイベントは、何といっても土曜日夜の約7,000発の花火と、全国の団体が集まって踊り狂う「関八州よさこいフェスタ」なのだけど、このよさこい鳴子踊りに、我が家の娘が参加するのだ。
今や各地で行われるようになったこの手のお祭りでのよさこい踊りなんだけど、実はこの朝霞市民祭り「彩夏祭」のものは、1994年に導入され、これが本家高知の「よさこい祭り」、北海道の「よさこいソーラン祭り」に続き、本州では初めてだったのだそうだ。
中学のころのチアダンス、ずっと続けているバレエなど、体を動かすことが大好きな娘は、このよさこい踊りにはずっと参加したいと言っていた。そして大学受験が終わった今年、歴史が古いだけに地元にもたくさんあるよさこい踊りの団体のうち、まさに我が家のある朝霞市本町の町内会である富士見町内会が主催する団体、「武州武蔵」に加入した。
町内会主催と言っても、下は小学生から上は60代の方まで79名が参加するこの「武蔵」は、適当に慣れ合いで何度か合わせてすぐ本番、というようないい加減なものではなく、加入直後の春から地元の中学校や小学校の体育館を借りての練習が週1~2回行われる。
バレエが週3回、大学のサークルに3つ--もっとも毎週きちっと活動しているのは1つだけのようだけど--参加し、さらにバイトにこのよさこいにと、当然これだけやればバレエに参加できる日数も減ってはしまうのだけど、それでも彼女はこの超多忙な毎日をくたくたになりつつこなし、いよいよその本番をこの祭りで迎えたと言う訳だ。
昨日の夕方行われた前夜祭で、2つの会場で1回ずつ、そして土曜日、日曜日は4回ずつのパフォーマンスを、昼から夕方にかけて、通行止めにした、自衛隊跡地と公務員宿舎問題で有名になった米軍のキャンプドレイク跡地との間の緑濃い公園通りを中心に、市内のいくつかの会場で行う。
我ながら親バカだと思うが、今年は前夜祭から、会社を早びけさせてもらって帰ってきて、ビデオカメラを持って見物に出る。かみさんと、「孫バカ」のかみさんの両親もやって来た。
メンバーが集まっているところに、カメラを持って近寄って行くと、恥ずかしいから来るなと怒りながら、ピースサインを出してくれた。近所の知り合いの美容院でやってもらった髪型は、きつい編み込みで、かなり気合が入っている。
本番のパフォーマンスは、やはり地元の中学生の団体なんかとはレベルが違う。大人数で入れ替わり立ち替わりのフォーメーションが、途中度々ある決めポーズ、そこでかかる掛け声とともに、道路いっぱいを使い、縁石に座って見ていると目の前30cmまで迫ってくる。
本番の衣装も、これは各団体とも鮮やかな色どりで揃えてくるのだけど、この「武蔵」もかなり気合が入っていて、ライトブルーの表地と綾錦の裏地のリバーシブルのやつを、踊りのプログラムの中で着たり脱いだり裏返したり、効果的に利用する。
娘はよほど楽しいのか、踊っている時も、キメの時も、場面的にはじっと静かにしていなければいけない番になっても、にこにこ笑っている。
なんかぼくらがやるライブと同じ感覚なんだろうね。家に帰ってくると、着替えもしないで「今日撮ったビデオ見せて」と持って行ってしまった。反省と修正をするらしい。3日間で9ステージもできるところが、プロでもなく一発勝負の我々とは違うけどね。やり直しが利くって言うのはうらやましい限り。
今日は幸い曇りでそれほど暑くはなかったけど、ものすごい人出の中、4回のパフォーマンスを全部観に行った。長い時は1回あたり3度踊るので、今日は合計7度観て、もうほとんど覚えてしまった。まぁでもあれだけ楽しく、一生懸命にやれることがあるってのは、いいことだよね。若さが眩しいですわ。
夜7時からは家の屋根に登って、花火を見物だ。この日ばかりは近所の家やマンションも、みんな屋上や外階段にたむろしてやんやの歓声を上げる。我が家の位置からは、ちょいと邪魔になるマンションがあるのだけど、まぁまぁほとんどの花火を眺めることができる。しかし毎年書いてるけど、花火の写真は難しい。
今年はしかもオリンピックまであるからね。花火が終わると男子サッカーの決勝トーナメント初戦だ。いやいや、いい試合だったじゃないですか。男子はどんどんよくなってきてるよね。これまで無失点って言うのがすごい。 昨日のなでしこも強え!確率論的に極めて正しい戦いをしている。決定力もある。男女とも、メンタルで完全に上回ってたよね。すばらしい。
ということでなかなかに濃い週末でございます。
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