今日は朝天気が悪かったけど、午後の雨上がりは日が差した上に涼しくてサイコーに気持ちよかったね。空が、雲がすっかり秋だった。
この3連休は、相変わらずバタバタしていた平日を受けて、9月の3連休同様なかなか疲れが取れず、昨日は買い物行ってBD1本観て、娘のバレエの送り迎えがサークルのミーティングとかでなかったので、500mlのビール1本飲んで飯食ったら、いい感じに眠くなって、スタジオのリクライニングソファーで、10時半頃まで2時間ほどの"夜寝"をしてしまった。気持ちいいんだよねこれが。
今日はそのいい日和に、まず玄関先のプランターの花の一部が枯れてしまったのを植え替えだ。この季節は暑過ぎないし適当に雨は降るし、草花にとってもいい時期なんだろうね。どれもすごくよく育って、花もよく咲くし、枯れるのはほんの少しで済む。水気を含んだ土は、いい匂いがする。
んでやっと、この3連休にはやろうと思っていた曲作りに・・・入る前に、もう1本BD観とこうかな。なんだか曲作りって、学生時代の勉強みたいだよね。別に義務と思うことはないのだけど、やらなきゃと思うとどうも逃避しちまう。
映画が終わっていよいよCubaseを立ち上げる。20年ほど前に前の会社でやっていたバンドでも、曲をけっこうたくさん作ったのだけど、そのバンドは恥ずかしながらまっとうなラブソングばかりをやっていて--実は嫌いじゃないのだけどね今だに--、曲のテーマとか歌詞は、ほとんどの場合ぼくの分担ではなかったので、まだ楽だった。
だけど「健康」の場合はそうは行かない。曲のテーマと、まぁ歌詞は、きっちり作ってもズタボロに変えられてしまうのである程度適当でよいものの、ひと通り歌詞も、作って提示しないと評価の土俵にも登らない。
「健康」はこれまでほとんどの曲をマキゾエが書いていたのだけど、彼のすごいところは、テーマさえ決めてしまえば、あっという間に曲を仕立てあげてきてしまうところだ。このテーマの方向性が間違ってると、作り直しの憂き目に合うのだけど、彼の場合はその立ち直りが速い。だけど大手広告代理店D社は、偉くなってくるのと比例して忙しくなるらしく、彼の曲作りのペースはこのところ著しく落ちている。
ならばとこのところ、ぼくが何曲か提供者になっているのだけど、提供者と言ったって、半年か1年に一曲のペースだ。それでも成り立ってしまうところが、学生バンドと違って時間感覚が長いおやじバンドならではだ。
テーマ決めはもちろん、ぼくにとっても超難題なので、そこはバンド内で出た会話とか、最近は「音感」のFacebookグループで出てくるアイデアとかから拾う。この手のことは、一人で最初からやってもロクなことがない。
ぼくの場合、テーマ決めの次の作業は、と言うか「こういう曲が作りたい」という発想が沸くのがそもそも、リズムパターンであることが多い。リズムパターンといってもドラムだけではなく、ベースラインと基本的なコード進行を含めた2~4小節ほどのパターン。でなければサビのリフかどっちかだ。そうでないと曲がカッコよくならない。カッコいいパターンやリフが浮かばないと、そもそも曲作りが始まらない。
それからそれ以外の--つまり曲の大部分の--メロディーなんだけど、これが大変なんです。う~ん、って考えても、楽器をいじくり回しても、メロディーなんて浮かぶもんじゃない。やろうと思ってもできなくて、ふとした拍子に浮かんだものを記録しておいて、あとで聴くとほとんどがロクなもんじゃないんだけども、その中で2つ3つ、マシなのがあったのを拾って、それを広げていく。
そして歌詞も、ほぼ並行して作っていく。これもテーマに沿って、思い浮かんだことを記録しておく。たまーにメロディーというか音程と歌詞が一緒に浮かんでくることがあるんだけども、そういうのはそのまま使えることが多いので貴重だ。だけど結局完全ダメ出しとかされるんだけどね。
そうしながら、最初に思いついたリフとかリズムパターンから、もう打ち込み始める。どんなメロディーになるかほとんどわかってないうちから、気が乗った時にアレンジを始めてしまう。そしてなんとなく曲のイメージが固まっていく。それがひと通りできてしまうと、その「ふとした拍子」待ちになる。
これが苦しいんだよね。Cubase立ちあげても、何もしようがない。作らなきゃと思っても、考えても無駄だから、そもそもCubaseを立ち上げることが無駄なんだけど、できてるところをチョコチョコいじりながら、参考曲を聴いてはコード進行だけ先に作ってみたりして、それをまた全部捨てたりする。
なので多くの場合、最近はAndroidアプリ「PCM録音」で、会社帰りの道とか夜寝る前に浮かんで口ずさんで録音しといたもののうち、あれちょっと良かったんじゃね?って思ったものがあると、Cubaseを立ちあげる。そうして「PCM録音」を立ちあげて聴いてみると、これがまたロクなもんじゃなかったり、という、この繰り返し。わかる?この苦しさ。
ならやらなきゃいいんだけどね、作曲なんて。だけど「健康」も同じ曲ばかりじゃ代わり映えしないし、という義務感と、それよりなにより曲作りが乗ってきた時の、どんどんアレンジが湧いてきたり、打込みスピードが追いつかないほどバッキングパターンが思い浮かぶ時の快感、そうしてなんとか作り上げた時の達成感。それらが忘れられないのよね。
そして今も逃避してこのブログ書いとります。イントロとサビのメロディーと歌詞、パターンとアレンジはほぼできていて、「健康」初のどメジャーのレゲエになることも決定済み。でもAメロのアイデアが、いくつかあるのだけども、どうもイマイチなんだよなぁ、という状況で。仕上がるのかなぁいったいこの曲?
だけどそんな状況を経ないと曲なんてできないし、こうして何度も逃避しながら時間をかけてちょっとずつ出来上がっていく、こういう苦しみって、引いて見ている自分は、実はそんなに嫌いじゃなかったりする。そんな自分のマゾヒズムを実感する、秋の夜長でありました。
しかし可夢偉やったね!錦織もすごい。おめでとうございます。
コメント