CD買ってないんだよね。Amazonの購入履歴によると約半年近くも。しかも最後に買ったのが往年の名盤、Boz Scaggsの「Silk Degrees」のリマスター盤。完全な新譜は、Superflyの「Force」から買ってない。こんなことってあり?まぁ単に、ぼくが新しい音楽を追求してないって事なのかもしれないけど、なんか「お、これは」って音楽が少なくない?
普通に新譜のCD出しても商売にならないからか、最近ベスト盤戦略が流行りなのだけど、ベスト盤って、よっぽどのことがないと買わないんだよね。だって好きなミュージシャンなら、全部買ってるわけじゃん?MISIAとかユーミンとか。ベスト盤に逃げないで欲しいよね。しかもそこに特典DVDとかついてるから、なお迷っちゃうじゃん?もっとユーザーフレンドリーな売り方しようよ。要らないもんを売りつけて金稼ぐのって、基本的に押売りと変わらないと思いません?
CDが売れない理由は、世間で言われれているように、もちろんネット時代になって、ダウンロードで曲単位で手に入れる機会が多くなってるんだろうし、だから全ての楽曲がシングル化していて、いやそれどころかサビしか知らない曲なんて山ほどあって、アルバムを通して聴くなんて耐えられなくなってるってことはあるんでしょうな。とは言えやっぱぼくはアルバムで聴きたいと思うし、やる立場としては聴かせたいと思ってると思うんだけどね。
もう一つCDを聴かなくなってる理由って、映像がないと物足りなくなってるってことがある。CDだけを車とか電車の中以外で聴くことってなくなってるもんね。過去のカセットテープ資産約800本を聴くのに、どうやらさすがに2台あるカセットデッキが両方共調子悪くなってきてヤバイんだけど、これらを聴く時って、TV--BSとかでやってる風景系のがよい--を無音にして流してるんだよね。関係なくても映像がないと、なんか落ち着かないんだよね。
って言ってる割に、ろくに映像見てなかったりもするんだけどね。目は2つしかないからねぇ。そのうち黄金バット(古っ!)のナゾーみたいに、目が4つの人間が淘汰で主流になったりして。怖。
ま、でも人間、聴覚と視覚以外は怪しいからねぇ。味も匂いも。そりゃ触るのはアリだけども、触るってのは物理的に近くにいないとできないことですからね。今のネット世代にはリアルすぎて、五感の中ではいちばん現実感が希薄な感覚なのかも。
映像重視はぼくの好みの問題ではなく、時代の流れなのだと思うのだけど、その割に音楽業界って、今だにCD売上にこだわって、特にアイドル歌謡曲業界は、映像を重視してない気がするんだよね。だってハイビジョンでもない、4:3のPVなんて、あり得なくね?クオリティの高いのは高いけどねー。中島美嘉とかMonkey Magicとか。
週末深夜に、"寝酒"的に聴くCDはあるけど、真剣に音楽を聴こうと思うと、ライブDVDとかを観てしまう。だけどこれまたBDで出てるものって少ないんだよね。MISIAのUn Plugged系のライブ「星空のライブ6」が珍しくBDなんだけど、最近こればっか観ている。くだらないバラエティ番組とかを地デジでハイビジョン映像で放送するくらいなら、そういう真剣に観る映像こそ、HV化して欲しいんですけどね。
あと前にも主張したけど、もうシングルCDなんてやめて、シングルDVDにしちゃえばいいのに。もちろん制作費は余計にかかるんだろうけど、どうせPV作るわけだからねぇ。てか「(CDセールスを)プロモーションするビデオ」なんて言ってること自体ダメダメじゃん?
そういう意味では、Perfumeって世の中を変えたと思うんだよね。つまり「聴くだけじゃ意味が無い」ってか、いや、音楽性のレベルも無論高いんだけど、とにかくあの完璧な振り付けというかダンス?あれを一緒に見ないと、魅力半減なわけでしょ?Exileとかもその線を狙ったのだろうけど、ダンスにはぼくはシロウトだけども、その魅力度合で言ったら、Perfumeのほうが段違いって気がする。あれはコピー出来ないでしょ。
だけど別に音へのこだわりがなくなったわけじゃなくて、音楽性もさることながら、音作りのセンスのよさには、やっぱし反応してしまう。
去年の暮に、今時の楽曲2曲を、娘に繋いでくれって頼まれた。E-Girlsと少女時代の女性グループの2曲ね。ダンスをコピーして、よさこい踊り集団「武蔵」のクリスマス会(なんじゃそりゃ?)で披露するってことで。注文自体は、ここでスパっと切って、3秒くらい空白入れて、みたいなラフなものなんだけど、なんか別の知り合いに頼んだら、イマイチだってって言うんでね。
ここは父のコケンに関わるってんで、完璧なやつを作ろうとしたら、結構時間がかかりましてですね。というのは、切れって言われた位置が、次のサビかなんかに繋がる直前だったので、コードがそれ向きに展開してしまっていたので、そうならないように別の場所から1小節だけ切ってきて貼ったりしたからなんだけど。
そんな父の苦労は知らず、娘は、はい、よくできました、って感じで黙って持って行きやがったんだけど、ま、それはいいとしてですね。
少女時代の「Paparazzi」って曲だったんだけど、これ、カッコいいんだよね。すンげえカッコいい。普段自分で音楽として聴く気にはならないけども、こういう編集作業とかすると、音作りの良し悪しがよくわかる(冒頭の写真からYouTubeにリンク貼ってあるから聴いてみてね)。残念ながらこの曲のマスタリングは、今や韓国No1のエンジニア、ブーランの学校の卒業生で「健康」のアルバムのマスタリングもやってくれたジョン・フン氏ではないらしいんだけどね。
「健康」のコピー曲選定の時、どんだけこの曲やらない?って言おうと思ったか。まぁさすがに踏みとどまりましたけどね。女声9人揃えるなんて難しいじゃん?でもCarpentersにコーラス入れてくれるらしいブーランの学校の生徒達なら、少女時代だってできたかもね。
てことでつらつらとまとまりも何もない文章で恐縮すが、音のクォリティも変わらず大事、だけどその上映像も大事、そういう時代には、経済性はとりあえず置いといて、そういうモノ作りがしたいものです、って話でした。
同感です〜!!
投稿情報: ちろ | 2013/01/27 22:08