今日は変な陽気だったねぇ。ライトダウン着て外に出たら、外のほうが格段に暖かい。完全に上着いらずでしたね。久々に窓を全開にして換気中です。湿度も50%でいい感じ。このまま春になってくれるといいんだけどね。
んで、今日は地味な、と言うかマニアック、と言うか年寄りが思いで語る的なネタなんですが。3週ほど前の「僕らの音楽」で、何週か続けて名演奏ベストをやってたんだけど、そこでサザンの原由子の、初のリードボーカルナンバー、「私はピアノ」をやってましてですね。
サザンが’80年に出した3枚目のアルバム「Tiny Bubbles」に収録されていたこの曲は、同じ年に高田みづえにも提供された、桑田得意の演歌調ポップスなんだけど、まぁ最近の若い人は知らないだろうなぁ。
「健康」メンバーのうち、ブーランとKo太郎とぼくが入って、高校3年の時('79年)、文化祭向けに組んでいたサザンオールコピーズというバンドがあってね。当時「勝手にシンドバッド」で衝撃的なデビューをしたサザンが、2枚目のアルバム「10ナンバーズ・からっと」を発売し、「いとしのエリー」とか「思い過ごしも恋のうち」とかで飛ぶ鳥を落とす勢いで次々とヒットを飛ばしていた時期で。
Ko太郎は前川清とかカータンのマネもうまいけど、彼の桑田は最近聞いてないけどとにかく絶品なんですわ。そんで、ブーランとぼくと、キーボードは女性だって言うんで後輩の悦ちゃんと、当時レギュラーでやっていたバンドのベースは逆に女性で、これは男性でなくてはと言うので、サッカー部のHと、一昨年六本木教会で一緒にライブやったIがパーカッションで、あとホーンセクション2名も加わって、文化祭の後夜祭でライブをやったのね。
このライブのこと、前に書いたっけ?校庭にアンプとかドラムセットを置いて、今は建て替えてなくなってしまった4F建ての校舎に向かって演ったんだけど、バンドの周りだけでなく、その校舎に鈴なりになったオーディエンスが、もうこの上もなく盛り上がって踊りまくり、アンコールも予定の「勝手にシンドバッド」だけでは終われず、「思い過ごし・・・」をもう1回やったりして、いやぁ、後にも先にも自分で演ったライブで、あれだけテンション上がったことはなかったと言う、我が青春の1ページでございまして。
卒業アルバムに写真があったので、デカくて硬くて大変だったけど、スキャンしてみました。うしろから撮ってくれたので、若かりし頃のワタクシの背中が写ってますな。髪が多かったなぁ。
この日の打ち上げはもうすごいことになって、今時の高校生ではあり得ない、渋谷の街での大騒ぎ。いろんな事件と思い出の山なのだけども、詳しくは書くわけには行きませぬ。
で、「私はピアノ」ね。この曲はこのライブの時に演ったわけではなかったんだけど、この曲の中に、
おいらを嫌いになったんとちゃう?
ん~そんなことないわいな あっそう
この先どないせいと言うのじゃじ
ん~そんなこと知るかいな
って歌詞が出てくるのね。
この3行目の「じゃじ」っていうのが、ドラムの松田氏の出身地宮崎の方言で、「じゃあ・・・なのか?」っていう意味を、最後につけただけで表すという便利な接尾語で、それがあまり面白かったので、この曲の歌詞に使ったということを、桑田が当時全盛だった深夜ラジオのオールナイトニッポンで言っていて。そんなバンドをやっていたこともあって、毎週ではなかったけど聴いてたんだよね。
そのエピソードを、ぼくは鮮明に覚えているのだけど、ネットで調べてみたら、この「じゃじ」について、質問サイトで質問してる人がいるんだけど、このエピソードで正確に答えてる回答がなくてですね。やっぱさすがに30年以上も前のこういう地味なエピソードは、ネット上でもなかなか情報が流通してないのね、この辺は我々年寄りネットユーザーのアドバンテージだなって思いました、ってここまでが今日の導入部。
んで(が多いな今日)、言いたかったのはこのエピソードではなくてですね。 やっぱりこの曲の歌詞に、「2人して聴くわラリー・カールトン」ってのが出てくるのね。桑田はLittle Feetとかが好きなはずだから、Larry Carltonなんて意外だなと思っていたら、原坊が好きだったらしいんだけどね。
この「聴くわ」を、ぼくはずーっと、「聴くは」だと思っていたのね。うーん、解りにくいな。つまり、例えば「花は霧島 タバコは国分」・・・あれ?ちょっと違うか。いや、違わない。とんねるずの石橋が「花は桜木 男は石橋」って言ってたり、枕草子の「春はあけぼの」もそうだと言ったらわかるかな?
つまりちょっと昔の言い回しの、「~なものと言えば」という意味の「は」だと思ってたのね。桑田ってそういう言葉使いするじゃない。曲調もそんな感じだし。
で、この曲の歌詞をある歌詞サイトで見てみたら、女性言葉の接尾語である「わ」だって書いてあった訳ですわ。他の歌詞サイトを見てもみんな「わ」って書いてある。ってことはつまり、桑田が歌詞を書いた時に「わ」って書いたってことなのか?
うっそー!そうだったんだ!ショック!30年以上も「聴くは」だと思ってたのに。
それとも当時桑田の歌詞は、本人も言ってたけど相当いい加減だったはずなので、口で言ったのを誰かが記録して、その時「わ」って書いただけなのか?だってここは、女性言葉の「わ」じゃなくて、「~と言えば」の「は」のほうが桑田らしいと思いませんか?
っていう大変に地味なネタだったので、書こうかどうしようか3週間迷ってたのが、上記の「じゃじ」の件もあったので、つい書いてしまいました。
あとこの曲に出てくる、「夜が怖いよな女にゃ それでいいのよすべて」って歌詞も印象的だったなぁ。大して好きでもないのに、歌詞に関してこれだけいろいろ憶えている曲も珍しい。
他の写真は今日買ってきた花--暖かかったのでもう暗かったけど今日のうちに植えた--のものでございます。水仙っつーのも、冬から春の季節感のある花ですな。
タコボーさんのこういう話楽しいです。
サザンオールコピーズ、
バンドネーミングセンスがいちいち抜群ですね。
投稿情報: ちろ | 2013/02/03 14:10
当時サザンオールコピーズって名前のバンドは日本中に数限りなくあったと思うよ。
サザンオールコピーズだけでコンテストができるくらい。
投稿情報: Tacovo | 2013/02/03 22:35