やっぱ渋谷駅だからこんだけ話題になるのかな?85年ぶりの大きなイベントだからかな?東上線とか西武池袋線とか、そういうスノッブは乗らない電車と違って、まさにその山の手の只中を走る東横線だからかな?でも路面電車だった玉川線がなくなって、しばらく大井町線が田園都市線の時代があって、新玉線ができて、いまの田園都市線になって、っていう変化も、これほどの注目は浴びなかったよね。
副都心線の地下5Fのホームから、東横線の地上2Fのホームまで、毎日往復登り降りして通っていたこの3年、ぼくにとっては待ちに待った副都心線と東横線の相互乗り入れは、東横線渋谷駅最後の週となった今週、急に盛り上がって、にわか「撮り鉄」がびっくりするほどの数発生した。
小学生の頃は、「クハ」がどういう意味だとか、なんとか線の何千系の車両がどうのとか、って知識も、世間の鉄ちゃん並みには持っていたぼくだけども、結局そういうことではなくて、自分は鉄ちゃんの中でも「地図鉄」「時刻表鉄」なのだなと気づいた今となっては、東急の9000系がどうなろうとあまり興味はないのだけども、そういう比較的プロの鉄ちゃんカメラマンは、1ヶ月ほど前からチラホラと発生し始めた。でもこの1週間の急増したカメラマンたちは、ほんとに普通のパンピーだ。ミーハーだなぁみんな。
最終日となった昨日は、渋谷で降りると、あまりにカメラマンが多く危険だってことで、東急の社員が列をなして立ち止まらないように誘導しており、そのせいで、ただでさえメイン出口がホームの端にある構造で常に改札方面が混みあうようになっているこの駅の混雑を一層ひどくしており、通常なら乗れるはずの副都心線通勤急行を逃すハメになった。
まぁしかし、これまでぼくが毎日強いられてきた上下7階分の移動に近い不便を、今後は東横線からJRや井の頭線や銀座線に乗り換えるマジョリティのみなさまが強いられるわけで、数から言うと圧倒的に差があるはずだよね。新宿や原宿まで乗り換えなしで行けるってのは、嬉しい人も少しはいるんだろうけど、池袋に行けてもねぇ。
しかも副都心線=今後は東横線の渋谷駅って、ものすごい取り回しが悪いのよね。地上に出るまでになんかものすごく余計な距離をぐるぐる歩かされる気がする。この月曜からは、「9番出口」という東横線の階段降りた東口のすぐそばにあった出入り口が閉鎖され、宮益坂寄りの入り口に移動させられたもんで、これがまた余計な距離と階段の昇り降りを生んでいてですね。
ぼくはもう昨日で最後だからいいんだけど、これからここを登り降りするようになる人は、ちょっとかわいそうだな。なんか設計おかしいと思うんだけどなぁ。今日のNHKニュースによると、けっこう計算された動線設計なんだそうだけど、ホントかなぁ?
そんなことより、ぼくも興味があったのは、ぼくが毎日降りる代官山駅で、昨日の深夜行われた、線路の接続替え作業だよね。もう随分前から、ベニヤ板の仮ホームになっていた代官山は、渋谷の出口が前だから前の方に乗るんだけど、既に線路の下に、地下に潜り始めるための接続替え用の線路ができているのが見えていた。これをこの駅の真ん中辺の位置で、1000人からの作業員を動員して、つなぎ替えるという。ホームも半地下になるんだよねきっと。
昨日の「タモリ倶楽部」で、さすがにメジャー局で唯一の鉄ちゃん番組だけあって、やはりこの東横線渋谷駅のことを取り上げていたけども、来週まで2回に亘ってやるっていうから、来週はこのつなぎ替えの映像とか出てくるかな。ぜひやって欲しいなぁ。どんなニュースにも、この、実は今回の最大のポイントは、取り上げられてなかったからねぇ。
てことでこの週末は、今回のダイヤ大改正に伴って、毎朝和光市から始発に乗って寝て行くための「平日寝て行く時刻表」と、帰りを極力時間の無駄なく帰るための「平日帰りの時刻表」の大改訂に思い切り時間を取られている。
ネット上にはたくさんの時刻表サービスがあるんだけど、正確にはほとんどは「時刻表」サービスとは言えない。というのは、ねぇ皆さん、時刻表って、ぼくのような時刻表好きでなくても、昔時々は見たことがあるでしょ?それって、「1つの電車が何時にどの駅に停まるか」の一覧表だったじゃん?
もちろん乗り換え案内ってのは、何時にどこで乗って、何時にどこで降りたいから、って検索かけちゃえばいいので、通常はそんなことで困りはしないのだけど、ほとんどの時刻表サービスって、そういう乗り換え案内以外に掲載してるのは、「駅時刻表」--つまりある駅に何時何分に電車が停まるかを表示したもの--なんだよね。
これだとねぇ、作れないんですよ。ぼくの作りたい2つの時刻表が。「1つの電車が何時にどの駅に停まるか」、つまり、路線時刻表がないと、何時に和光市を出た電車が何時に渋谷に着くかってのがわかんないんですよ。
このサービスを提供しているのは、ぼくの知る限り2つのサイトしかない。ぐるなびがやっている「えきから時刻表」と、「駅探」の2つだ。だけどこれらのサービスには、日付を指定して未来の乗り換え案内を表示できても、同様に未来の時刻表を表示する機能はない。
通常の時刻表のデータはいつ書き換わるんだよー、って、問い合わせてしまいましたよ。そしたら、「えきから時刻表」は18日からだと言う。アホか!この2つのサービスの中でも、1列車ごとの路線時刻表ではなく、昔ながらの紙の時刻表みたいに、電車を時間帯別の一覧で表示できるページを持っているのは、このサイトだけだったので、ぼくの中では評価が高かったのにぃ。
一方の「駅探」は、15日の終電が終わった後には書き換えますと言う。エライっ!ってことで、今日はこの「駅探」を複数タブで立ちあげて、時刻表づくりに勤しんだ。どうも「えきから時刻表」は「駅探」からデータもらってるんじゃないかな。なのでこういう時には遅くなっちまう。
さて、多分都合4時間ぐらいかけてやっとできた「平日寝ていく時刻表」だけど、渋谷駅の乗り換えが楽になったと言っても、やっぱこんだけ路線が複数あるとダイヤがますます複雑化して、そうそういい時間にうまい電車はないんだよね。少しは寝坊できるかと思ったのに、いつもの時間に来ようと思うと、家を出る時間はいつもと変わらず、単に少し早く着くだけだという事が判明。なんだよぉ。
まぁ1本乗り過ごして遅刻する時に、今だと20分ほど遅れちまうのが、10分ほどで済みそうだ、ってのはメリットだっちゃそうなんだけども。
そして帰りのほうが、まだ18時台だけしか作ってないのだけど、だいぶ様変わりしそうだな。
これまでは何時の渋谷発急行に乗るために、何時に代官山で電車に乗るか、ってことだけだったんだけど、今度は地下鉄内急行もしくは通勤急行は、東横線内も急行か特急なので、代官山には停まらない。
だから渋谷で乗り換えることになるんだけど、そうすっと座れるかどうか不安じゃん?中目まで1駅戻ればきっと座れるんだろうけど、それもさすがに面倒だからねぇ。
そうなると、各停で帰るという選択肢が出てくる。なにしろオシャレのメッカ代官山に、志木行きとかが来ちゃうわけだからねぇ。これに乗ると、ホントに一切乗り換えなしで、熟睡して帰れるわけでしょ?乗り過ごしリスクはあるけども。各停なら多分少なくとも渋谷では座れるはずだからね。乗る位置もバラけるわけだし。
今回のダイヤ改正で、東上線方向に行く帰りの時間帯の急行は、すべて通勤急行--つまり小竹向原から和光市の間の4駅を飛ばさず停まるってことね--になった。このため、これまで代官山で乗ってから、乗り換え時間を入れても最短37分で朝霞駅に着いていた状況は、諦めざるを得なくなったんだけど、それでも+3分くらいでは帰れる模様だ。
それがこの乗り換えなし各停だと+7分くらい?ま、そのくらいの差なら、座って寝て帰れるメリットのほうが大きいかなぁ。
てことで、なにしろ帰りは急行、ってことだったのが、選択肢がこのように増えたことで、時刻表作りの対象になる列車の本数が倍くらいに増えそうで、これまた超時間がかかることが判明。
なので今日帰りの時刻表を作り上げるのは諦めて、明日に持ち越すことにした。楽して通うためにかけるこのパワー、バカじゃないの?って思う人もいるだろうけども、この4時間で毎日の行き帰りが、スムーズかつ座れるようになるってのは、ぼくにとっては費用対効果は超高いんです。
時刻表と首っ引きでやるこの作業がまた、「時刻表鉄」のぼくには楽しくてねぇ。つまりかけてるパワーも、"費用"や"投資"ではないわけね。となると費用対効果は無限大ってことで。ハッハッハ。バカだねオレ。
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