先週書いたとおり、今日は先週発注した60インチ液晶TV、Sharp LC-60G7が届いた。
これまで使っていたVictorの52インチリアプロTV、HD-52MD60は、記録によればちょうど8年前の5月に買ったんだけど、当時の値段が43万ちょっと。2005年頃って、まだ大画面TVが液晶だと100万を切るかどうかという水準で、その中でこの値段っていうのは結構画期的だった。
なのでフルハイビジョンでもないのに飛びついてしまったのだけど、まぁ映りにはそれほど大きな不満はなかったのよ。だけどまず、リアプロジェクション方式ってやつは、スイッチを入れてから映るまでに、1分ほどかかるのね。まぁわかってて買ったんだけども、やっぱこれはストレスになる。
あと初期の製品だけに、例えば動きの早い映像--例えばライブで飛ばすキラキラのテープとか紙吹雪--の処理はヘタクソで、ノイズだらけになったり、黒の表現がダメで、等高線状の色の境目ができてしまったりする。あと画面右上隅の黒い枠状のフィルムのようなものが下がってきてしまい、まぁほんのちょっとだけども、画面を隠すようになってしまっていた。
そしてさらには、プロジェクションの機構が組み込まれているために、厚さが40cmほどあり、壁からだいぶ手前に画面のある状態でしか設置できないんだけども、そうするとリクライニングソファの眼の位置からだいたい1m50cmくらいの距離に画面があることになる。んでこの距離が、ぼくの老眼が進んできてしまって、ちょっとキツくなってきたんだよね。1m50cmがキツくなるってのも困ったもんだけど、ちょっと眼を細めてでないとピントが合わない感じが、辛かったのね。
しかもVictorは、結局TV事業から撤退してしまったので、最近の他社製品のリモコンの記憶機能に、Victorっていう選択肢がなくなってしまい、TVの機能なんてそんなにいじることはないのに、ほぼ電源を入れるだけのために、このTVの専用リモコンを置いとかないといけなくなった。
そして先週に続いてこれは言い訳に近いけども、3D対応はいずれは必要だってのもあってですね。買い換えることになるだろうなぁとは、ずいぶん前から思っていたわけです。
で、ブース前のTVを22インチの廉価のやつに買い換えた今年の1月に、スタジオのメインのTVも消費税が上る前に買い換えようと決意し、それから約半年、ずっと値動きを追いかけていたのね。その時点でのターゲットは、カカクコムで評価が極めて高く、AV家電カテゴリでプロダクト大賞を取ったSONYの55インチTV、BRAVIA KDL-55HX850。
もうこれを買うとほぼ決めて、2月の連休にはそのサイズに合わせて下にセンタースピーカーを置くための台まで先に作っていたんだけど、アベノミクスの影響か、なかなか値段が下がって行かない。この夏商戦では、4Kと言われる超解像度のTVが市場に出てきて、これで価格水準を上げようというメーカーの狙いも、だったら旧スペックの機種は値段下がるはずだよね、って思ってたのに、これまた意外に下がらない。さらにですね。
TVってのは大体5月から6月のボーナス商戦手前時期が入れ替わり期で、でもメーカーによって実際に次期機種を売り出すスケジュールにはちょっと差がある。
今年はSONYはやや早めに次期機種を出し、もともと人気機種だったからってのがあるかも知れないけど、このKDL-55HX850の最安値が、一時期は13万円台だったのに、その後15万円台半ばを行き来していたのが、5月に入って急に17万円台に上がり、アッという間に市場から消えていってしまった。
それでもカカクコムの書き込みで、どこどこのヤマダ電機に残り2台で出ていたとか噂が流れ、んじゃ我が家に一番近いヤマダの大泉店に行ってみるかと、先週のその時点ではまぁたまたまこのBRAVIAが売ってたら買ってもいいかなくらいの気持ちで行ってみたのね。
そしたらもうこの機種はとっくになくなりましたと。で今週はこの、現在ではほとんど唯一の国産パネル、世界の亀山モデルの、SHARPのGシリーズが、もう最後で、来週には店頭から消えるという話だった。
で、家に帰ってきてから調べてみたら、まぁまぁこのGシリーズも、SONYのその機種と同等の評価ではあるらしい。SHARPは55型っていうのがなくて、52型→60型っていうラインナップなんだけど、60インチっていうのはスタジオのラックには右側に自作のDVD保存用チェストを置いているため、ちょっとデカすぎるだろうっていうので選定対象から外してたのね。
でももう一度サイズを測ってみたら、ラック位置を左に1~1.5cmほど調整すれば、何とかなりそうだってことがわかった。んでさらに実はもともと、上記の老眼問題があったこともあり、液晶にしたら少し後ろに下げようと思ってたのだけど、このSHARP LC-60G7は、台を工夫すれば、リアプロよりも30cm離せることもわかった。そうすると視野角的には、60インチにしないと、52インチよりもむしろ狭くなってしまうことになる。
やっぱ60インチがいいよなぁ、ってなって、じゃああとは値段の問題だと。最近のヤマダは、ビックカメラでは断られる、カカクコム最安値を目指した値引きをやってくれるという噂を聞いていたので、日曜日になってから電話で前日名刺をくれた店員に交渉したら、カカク最安値は無理だけど、ポイント15%つけて、最安値+500円の水準までは頑張りますと言う。
ならいいか、ってことで、日曜の夕方にもう一度ヤマダに行って、発注したってわけです。長くなってすみません。ポイント込で実質151,000円ちょっとだから、まぁ悪くないんじゃないの?8年前のリアプロの43万に比べれば、格段に進化したこの機種を、この値段で買えるってのは、素晴らしいことですよね。
てことで、予定より画面が大きくなったので、既に作ってあったTV台では高すぎるってことで、その下ではなく手前にセンタースピーカーを置くことにして、夕方ヤマダに行く前に、電動ノコで6cmほど4本の足を切断する。シロウトが切るとなかなか真っ直ぐには行かないんだけど、置いてガタガタしないようには調整できた。
SONYに合わせて作った台は、幅は問題なかったんだけど奥行きが少し足りない。だけど高さ9cmってのは、防音室の防音性能を高めるために、壁から突き出している電源やらアンテナやらのプラグ差込用のボックスの高さとちょうど同じになるので、このボックスも利用して設置できる。こういう工夫が、我ながら自己満足。
約束の1時より少し早く来た配送のお兄さんたち、ぼくはロヂャースに買い物に行っていて、少し遅れて帰ったんだけど、その時には電話で指示した通り、Victorのリアプロ君は、既に外に運び出されていた。
要らないケーブル類を外し、これまでリアプロTVのスピーカーで代用していたセンタースピーカーを8年ぶりに引っ張りだしてつなぎ、ちょっと電動ノコでズレ防止溝の調整したため待たせてしまったんだけど、作った台を置くと、お兄さんたちが、その上にLC-60G7を設置し、ケーブル類も繋いでくれ、初期設定をして帰っていった。それからスピーカー構成を変えたので、アンプのマニュアルを見ながら音場調整をする。
実際に観てみると、やっぱこの8年間の進歩はすごいね。距離が30cm遠くなったこともあるだろうけど、老眼でもわかる画面の鮮明さ、暗い絵の綺麗さ、動きの早い映像のノイズの少なさ。「ホビット」のBDを観たんだけど、これはいいですわ。
ぼくの老眼は乱視もかなり入っちゃってるから、肉眼ではちょっとしんどいところは残るのだけど、体の位置を固定して観ていれば、少し距離が離れた分、これまでよりは大分観やすくなった気がする。
アクトビラとかその他ネット系の機能は、個人的にはどうでもいいのだけど、DLNAサーバにアクセスして、ホームネットワーク上の録画映像を観れるのは、悪くないね。ブース側に移したPanaのレコーダーの映像も観ることができる。
あと8年ぶりのセンタースピーカー、その間にアンプも変わっていることもあって、代用TVスピーカーに比べると、音の定位がはっきりして、これまたかなりいいということもわかった。
まだ細かな機能はいじりきれてないし、3Dはメガネ買わなきゃいけないのでまだ観てませんが、なかなか満足感の高い買い物でございました。
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