あ~あ。今日で夏休みも終わっちまう。結局旅行以外には、カミさんと「ローン・レンジャー」を観に行ったくらいで、あとは過去のビデオの整理とか、あまりクリエイティブでないことに時間を費やしてしまった。あと何日で休みが終わっちゃうって、逆カウントダウンをしてちゃダメだよね。
そのカウントダウンの最後のイベント、家族での上高地・乗鞍旅行に、15日から昨日まで、2泊3日で行ってきた。
上高地には平日にはマイカーが入れた時代、乗鞍山頂そばの畳平にも車で登れた時代から、この近辺にはぼくは馴染みが深くて、古くはぼく自身が小学生のころ、家族で乗鞍の剣が峰に登ったとき、そして学生時代、卒業記念に、何が悲しくて、の野郎3人で、紅葉真っ盛りの時期に訪れたとき。
あとこれは記録が残ってないのでどこを訪れたのかはっきりしたことがわからないんだけど、たぶん結婚直後の夏に宿も決めずにやって来たとき。子供たちが生まれてからも、何度か来てたような気がしてたんだけど、過去のビデオを調べてみると、息子が5歳、娘が1歳の時の1回だけみたいだね。てことは今回の旅行は19年ぶりってことになる。
朝比較的早めに--と言っても結局8時過ぎになってしまったのだけど--家を出て、途中、景気回復のためか、NEXCOの予想よりはやや長い渋滞にはまりながら、上高地にはここからバスやタクシーに乗り換える、沢渡(さわんど)の大駐車場&バスターミナルには、1時ごろに到着。
大人4人だとバスと値段は変わらないと言うので、タクシーに乗って沢渡から標高差500mほど、最後に釜トンネルという急坂のトンネルをくぐると、そこは別天地だ。大正時代に焼岳の噴火でできた大正池でタクシーを降り、19年前と同じ森と水辺のコースを、河童橋まで4kmほど歩いていく。19年前はベビーカー押してたよなぁ。ほとんどは木道とかが整備されているとは言え、ところどころ岩がゴツゴツのこんなコースを、よくベビーカーで歩いたなぁ。
いやぁだけど、思ったほどひんやりという感じでもないとは言え、連日猛暑日の埼玉から来ると、とくに日陰は涼しくて気持ちよい。25度くらいかな?流れる水はびっくりするほど澄んでいて、ものすごく冷たい。山のまわりはちょっとかすんでいるものの天気はよく、焼岳と、穂高も時々、頂上の姿をのぞかせる。
河童橋までゆっくり歩いて、ソフトクリームとジェラートを食べ、タクシーで沢渡まで戻って、今回2泊お世話になった乗鞍高原の中心部鈴蘭のそばにある、「カントリーハウス渓山荘」という宿に、5時過ぎに着いた。
宿そのものはかつては「ロッジ」と呼ばれていたであろう古い建物だが、ここは旅館飯のようなのではなくかなり凝った洋食のコースが出、コーヒーはいつでも飲め、屋根裏風下がり天井で低いけども4ベッドの部屋があり、じゃらんのクチコミ点数は総合4.4と高評価だ。
内湯2つに専用の貸切露天風呂が2つ、源泉かけ流しで、内湯は熱いが露天だとちょうどよい。酸性湯で白く濁っていて、かなり強烈な硫黄臭がする。2日で2度ずつ、全ての風呂を制覇した。
2日目は畳平に登るバスに乗って、一般車が入れる一番上の三本滝のレストハウスで降り、まずその三本滝を観に行く。1つの滝壺に3方から別々の滝が降り注ぎ、これはなかなかの奇観だ。
それから出発点の鈴蘭の観光センターまで、標高差350mほどを、森の中の道をたどってゆっくり降りていく。途中、かつてぼくが子供の頃に泊まった記憶がある国民休暇村--もちろんそれから2回くらいは建て直したり改装したりしてるんだろうけど--に寄って昼食にし、そこからさらに牛留池→あざみ池→一ノ瀬園地と降りて行って、観光センターに4時過ぎについた時には、下りの連続でふくらはぎとアキレス腱のつなぎ目あたりがかなり痛くなっていた。息子も連日の仕事の疲れでちょっと止まると居眠りするような状況だったので、早めに宿に戻る。
そして3日目は、観光センターからちょっと下ったところにある、「いがやレクリエーションランド」というゆるーい感じの園地へ行って、27ホールというけっこう本格的なマレットゴルフをやった。藪蚊が山ほどいて--なぜかぼくと娘ばかり刺されるんだけど--短パンで行ったのを後悔したが、コースは3割がた草原、7割がた林の中でとても気持ちよい。
全員素人で、普通の方は大体2時間くらいで回られますね、と言われたのが、途中かなりプロの老夫婦に、どうぞお先にと譲ったりしながら、結局パースコアの1.5~2倍ほど叩き、のべ4時間ほどかかった。
その途中、「ジップライン」という、よくフィールドアスレチックコースとかにある、ワイヤーにぶら下がって滑車で滑っていくやつの大型のやつで、高さ8mからスタートして、70~80mほど池の上を滑空するアトラクションにも全員で挑戦。ヘルメットとフルボディのハーネスに上下2段の滑車をつけ、これをワイヤーにひっかけてくれて滑っていく。3日目は乗鞍の山頂がもっともきれいに見え、これはなかなか爽快だ。
そんなことで予定よりもだいぶ遅れて立ち寄り温泉「湯けむり館」に浸かり、夕方5時過ぎに家路につく。途中、娘に高速の運転の練習をさせたり、事故渋滞を避けて入り遅い夕食にした横川SAから先は、眠いからお前運転しろと、息子に運転させたり、いやいや、全員免許を持ってると楽ですな。
11時ごろに家に着いたら、外でもだいぶ暑いのに、家の中はびっくりする暑さだ。1日目の夜には強烈な夕立が長野まで追いかけてきてびっくりしたけど、うーん、やっぱ1ヶ月くらい高原で暮らしたいもんですなぁ。
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