我が家は設計の時、平面図は自分で描いて、このとおり造って、ってほぼ我が儘を通したんだけど、この家の図面を引くまでに土地の候補があるごとに何度も何度も描いて熟練してたつもりだったのに、残念ながら失敗したと思ったポイントが、少ないもののいくつかある。
その中で最大のものが、2Fのダイニングの道路に面した側のベランダに、屋根を掛けなかったことだ。
なのでこのベランダは、掃き出し窓で出られるようになってるんだけど、雨の日には開けると降り込んでくるので、蒸し暑くても閉めておくしかない。また日差しの強い日には、思い切りダイニングに陽が差し込んでくる。
仕方ないので、カミさんが生協で買ったオーニング--この手のものがこういう名前だってことを今回初めて知ったんだけど、代表的なのは店の入り口とかに掛けられている布製やビニール製の張り出し屋根のことね--を置いてたのね。
ところがこいつがね、ベランダの床から掃き出し窓の上の壁に、ポール4本で立て掛けて、その間を厚手の通気布でつなぐタイプのため、ちょっと風が吹くと倒れるし、ポールの取り回しが悪くてきれいな形に安定しないし、立て掛け位置がずれるとポールの上部が網戸に落ちてくるため、網戸の上部のフレーム際の部分がすぐに破れてしまう、困ったちゃんだったのね。
それでもこれまで十数年間使ってきたのだけど、かなり汚れてきたこともあって、そろそろ何とかしようかと、工夫マニアのワタクシ、ついに立ち上がりましたと。金かけて店舗で使うようなちゃんとした奴を取り付けようかとも思ったんだけど、窓上の壁の強度も心配だし、安く見積もっても5万円くらいはかかりそうだったので、ここは自前で、とね。
これまでのオーニングは、そういうタイプだったので、風は通るものの弱まるし、外の景色は布を通して見えはするけどぼやけてしまうし、そもそもベランダに出にくくなるため、このベランダはほぼエアコンの室外機置き場としてしか機能していなかった。
そこで今回は、オーニングそのものは、ネットで探して安くて取り回しがよさそうだった、「タカショー シェードオーニング」という、2m×2mの、窓上から手すりに掛けるタイプ2,300円弱なのだけど、ベランダの手すり側に、壁を挟んで固定するタイプの物干し竿スタンドを立てて、この上部に掛けることで、通常のオーニングのように、比較的高い位置に設置することにした。これによって、オーニングを巻き上げて高い位置で留めることで、窓から外が見えるようになり、風の通りもよくなる
これもネットで探した、このモリ工業というメーカーの「ステンレスベランダ物干し台 壁手すりタイプ SV-05」というスタンドは、今回そろえたものの中で一番高価な7,850円。ステンレスの銀色で手すりの金属の黒色と合わないので、ステンレスにも定着するという「スプレーブラッセン」というスプレー式の塗料を、これもネットで探して発注、今週水曜日から木曜日に、事前に2度塗りしておいた。安定後も握るとちょっとだけ黒い粉がつくのが残念だけど、まぁまぁよくできている。
あとは掃き出し窓の上の固定方法だ。前のオーニングに挿してあったポールを流用して、窓上に寝かせるようにし、このポールにオーニングを固定すれば、きれいに行くはず。じゃあポールを窓上に寝かせる方法は?ポールにオーニングを固定してずれてしわにならないようにする方法は?
ってんで先週末にいつものDoitに行って、ポールを置くための欠けU字型の金具と、ポールに巻きつけてネジで固定するタイプの金具を買ってきた。そして今日はいよいよ、これらの設置、組み立てだ。
U字金具を外壁のサイディングに固定するには、裏側に木枠がある位置に木ネジを打つ必要があるのだけど、それはサイディングに隠して打ってある釘の位置で、約45cm間隔だとわかったので、5つ買ってきて、窓幅182cmに、オーニング幅2mをピンと張って固定するために、長さ約220cmに調整したポールを支えられるように、1つの金具あたり2本の木ネジを、サイディングに電動ドライバーでねじ込んでいく。
それからオーニングの4つのハトメ穴の両隅のやつを、ポールに固定金具で縛りつけ、中間の2つのハトメ穴は、パンとかの袋の口を縛るビニールつきの針金で固定する。このポールを、ネジ止めしたU字金具の上に乗せ、これも風で飛んだりしないように、ポールとU字金具をビニール針金で縛る。
物干しスタンドは、壁の外側、内側に縦に延びるステンレスのチューブに直角にネジ止めする、壁の中ほどの緩衝ゴムを貼った丸金具と、壁の最上部をL字金具で挟む長ネジ、手すり下の長ネジの3点で、中間のネジを支点に壁を強力に挟む構造になっていて、実際に固定してみたら、かなりしっかりしていてびくとも動かない。
そしてオーニングを窓上部から物干し竿スタンドにかぶせ、 オーニングの末端の通し穴に挿したポールを中心にオーニングを少し巻き上げて、これを物干し竿スタンドに置いたもう1本のポールに、紐を伸ばしてぶら下げる。末端のポールとオーニングがずれないように、ばね式の物干し竿ストッパーで挟む。
都合2時間半ほどの作業で出来上がったのが冒頭の写真。工夫マニアとしてはなかなかの達成感だ。ちょっとミスったのは、窓上から物干し竿スタンドに掛かる角度が正確に読めなかったので、外の道路から見た時に、オーニングの上部が見えず、下側が見えてしまうことかな。まぁこれは仕方ないか。
あとは明後日来るという台風に、どこまで耐えられるかだな。窓上の固定部分は多分大丈夫なんだけど、紐でぶら下げた末端部分が、風にあおられても問題ないかどうか。それと、このオーニングは元々水を防ぐようにはできてないんだけど、強い雨が降った時に、このベランダに出ても問題ないくらい雨を通さないかどうかだな。
これで今まで使ってなかったこのベランダにもモノが干せるようになった。物干しは外に干すときは常に3Fのバルコニーだったので、2Fにある洗濯機から、階段の往復が発生していたのだけど、取り込んだ後にダイニング続きのリビングで畳んだりしてることも考えると、行きも帰りも導線的に少し楽になるから、使われるようになるかもね。
てことで、久々の工夫マニアの本領発揮の一幕でした。説明がややこしく、読みにくくてごめんなさい。
関係ないけど今日は、J1に上がれるかどうかの瀬戸際の名波ジュビロの3試合目も、去年甲子園で連敗して巨人と戦えなかったクライマックスシリーズの第1戦の阪神も、珍しく両方とも勝ったね。よかったよかった。
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