8月末に工事完了し、9月10日に東電の人が来て売電用のメーターが設置されて「連携」が完了、太陽光発電設備が稼働を開始した我が家だけども、その効果のほどは来週か再来週ご報告するとしてですね。
設置業者のミスで最初正しく表示されなかった太陽光発電モニター、9月20日にメーカーの人に来てもらって、けっこうダサい初歩ミスだったことがわかり、サクッと直ったこいつの表示を見てるとね、節電心がもりもり刺激されるのですよ。
ところが、当たり前なんだけども、60W電球が3つ付いたダイニングのペンダントを点灯すると、これが0.6から0.7Kwくらいまで跳ね上がる。そりゃそうだ。180W使ってるんだからね。
だけどこうしてあからさまに表示されると、うっわー、このスイッチひとつ入れるだけで、我が家の消費電力が1.5倍になっちまうのね、ってことが身につまされる。いやもちろん、ドライヤーとか電子レンジとかトースターとか、そういう高消費電力の機器を使うと、すっげー電気食うんだなってことはあるんだけども、とはいえそいつらはまぁ言っても一時的なもんじゃん?
でも照明ってのは、けっこう長い時間つけてるわけで、なるほど、こいつを減らすことが、節電に直結するんだなってことがよーくわかってしまうのですよ。となると、もちろん干物女のわが娘が夜ダイニングやリビングで寝込んじまって、その間つけっぱなしの照明を、なるべく消費量の少ないキッチンの蛍光灯だけにしたり、リビングの方にはついている調光コントローラを極力絞ったり、ってこととともに、やっぱ根本的に白熱灯をLED化しなきゃって思いに駆られてしまったわけです。
何度もこのブログに書いてるように、節電には協力していきたい公共心は夫婦ともども十分に持ち合わせてるつもりなので、前からLED化は是非していきたいと思っていて、トイレとか玄関とか風呂とか脱衣場とか、部分的には既に実施済みなのだけども、いかんせんLEDの、不自然な光線色と、演色性--照明の当たったものがどれだけ自然な色に見えるかを表す指標ね--の低さがどうにも引っ掛かって、一番使うブースのデスクや、リビングやダイニングの照明は、どうしても白熱灯のままだったのね。
んで今回、再度いろんなサイトを調べてみて、中国製でどこまで信頼できるかよくわかんないんだけども、値段も安く、いろんな種類のLED照明を販売している、Beamtechというショップの製品を、いくつか買ってみましたと。
そしたら、素晴らしい発見があってですね。
そもそも電球色のLED電球って、基本的に通常の白熱灯よりも黄色っぽいんだよね。しかもその黄色っぽさがすごく人工的な感じだし、大体がダウンライトとかのクリプトン球を替えるためには、サイズが小さくないと入らないのだけども、LED電球って高さがあって、うまく収まらなかったりする。
このBeamtechのE17口径(ソケットにはめるネジ部分の直径)のクリプトン球代替品は、やはり少しサイズがでかいので、ダウンライトに収めると、下に向けて照射するための反射鏡の、やや端に位置してしまうので、ちょっと明りの当たり方が偏ってしまうのだけど、まぁそれは我慢できる範囲だ。
だけど普通の廉価版の売れ筋電球は、やっぱ色が不自然だ。まぁ1Fの廊下やウォークインクロゼットならばいいか、ってことなんだけど、通常いる居場所であるスタジオの間接照明や、リビング・ダイニングのダウンライトには使いにくいし、食品を直接照らすダイニングのペンダントや、もっとも浴びる時間の長いブースデスクのアームスタンドとかには、絶対に使う気にならない。
でね、まずこの問題に対する1つ目の回答が、通常の電球色LEDの2700Kよりも色温度がぐっと低い2300Kの、LB9717HDという製品だ。
白熱灯やクリプトン球って、そもそももっとも明るい状態でつけても、2700Kよりは少し赤っぽいのが、調光器で暗くしていくと、より色温度が下がっていく特性を持っている。LED電球は明るさに関係なく色温度が一定なので、特に調光器を使うと、その黄色っぽい不自然さが、ますます際立って行ってしまう。
ところがこの色温度2300Kの製品は、その不自然さがほとんどないのよね。もちろん並べて比べれば、逆に少し調光器で暗くしていかないと色が同等にならない、つまり調光なしでは微妙に赤すぎるってことがわかるし、本来1方向に照射される光を、 拡散するように人工的に工夫しているので、影のでき方とかが微妙に違うのだけども、比べてみない限りわからない。
演色指数は「Ra80以上」ってことなので、直接食品とかに当てると不自然な色にはなってしまうけども、間接照明に使う分にはそういった問題は起こらない。これならリビングやダイニングのダウンライトには使えるし、テスト的に買ってみたやつをスタジオの間接照明2つのうち1つに使ってみたけども、これならほぼ不満はない。
そしてもう1つの回答が、なんとRa98というスポットランプ、LSB4126AVDという製品だ。
夏場の照射熱の暑さに耐えかねて、以前に買ったRa90を謳う三菱電機OSRAMのPARATHOMというランプに替えていたブースのアームスタンドなのだけども、このPARATHOM、どうにも不自然に赤っぽ過ぎるし、その光が当たった手の色とかは、どうしても不自然になっていた。しかもサイズがデカく重さも重く、アームがその重さに耐えかねて、思った位置に止まらずに下がってきてしまうという不便さも伴っていた。
このLSB4126AVD、店舗とかでの食品展示用のものらしいのだけど、ちょっとお高めの3,282円、でもほんとにRa98なら、PARATHOMより安いし、全然問題ないなと買ってみたところ・・・これが素晴らしいのですよ。ちょーっとだけ黄色っぽいかなって言うのと、やっぱり影のでき方が微妙に違うってのはあるんだけど、この光を当てた手の色は、ほぼ白熱灯を当てたのと違いがないのだよね。よくぞここまで、という出来なのよ。しかもPARATHOMよりだいぶ軽いし、小さいのでシェードから突き出さず眩しくないし、かつ明るい。
今回買ったのは850lmのタイプで、一般的には白熱灯の60~70W程度に相当するんだけども、スポットタイプで照射範囲が狭い分、直下はかなり明るく感じる。照射範囲は30度だって言うけど、実際はもっと広いし、明るくて眩しくないから、高い位置でつけられる分、デスクの上で使うにはまったく問題ない。
残念ながら、このRa98のシリーズは、どれもスポットタイプで、これを食卓に使うのは、一灯だけでのテストだからよくわからないけどちょっと微妙、しかも完全にスポットライトの形をしているので、ペンダントに使うにはデザイン的にやや忍びないのが惜しいのだけど、今回買ったものの他、100W相当のものから、E11(なぜかE17が出てないのでクリップライトとかで使うにはアダプタが必要)口径で50W相当のものまで6種類ほど出ており、選択肢もまぁまぁ豊富だ。
てことで家中のライトの一覧を作り、いつくらいのタイミングで切り替えていくか計画を立てた。クリプトンのダウンライトも、一気に全部替えちゃうと、余ってきてまだ使えるやつを捨てることになっちゃって、それはそれでエコくないからね。点ける頻度の高いものから順にってことで。
家中のライトが全部で78灯、そのうち既にLED化されていたもの、もともと蛍光灯で替えても効果が薄いもの、あまりに低頻度なので替える意味のないものとかを除くと45灯、今回一部取り替えたものも含め、今出ている製品で全部替えると7万円強の投資になるけども、細かい損得計算は難しいけど、社会貢献ですからね、これは。Ra98のボール球待ちとかも含めて、ゆっくりだけども対応していきましょう。
てことでいよいよ我が家もLED化を進めていきます宣言でした。長くてスミマセン。
コメント