あーー、軽い気持ちで始めたら、こんなに大変だと思わなかった。ランニングもサボって、結局この週末2日とも、ほとんどこれしかできなかった。
きっかけは大したことじゃなくて、娘がバレエで使う曲を、おばあちゃん先生が今どきカセットテープに入れてるやつを、CDに落としてくれって頼んできてね。今までだったらそんなのどうってことなかったんだけど、これまでAD変換のためにかませていたYAMAHAのデジタルMixer、O1Vが、ちょっと前から3回に1回くらいしかまともに立ち上がらなくなっていたのが、もう何度スイッチ入れ直してもディスプレイに不気味な模様しか表示されなくなってしまった。
まぁO1V自体は、DAW/DTM環境が今のCubaseになって、音源からエフェクターからMixerからすべてPC内に収まってしまって以来、もはや骨董品となってしまった外部ユニットの音源やエフェクターたちとともに、Mixerとしては全く使わなくなっていたので、そんなにショックでもなかったんだけど、こうしてたまにアナログ音源をデジタル化する時に、今の配線だと面倒なことになってしまう。あとブース側の音をスタジオ側のV-Drumsのアンプから出力するのも、O1V経由になっているのでできない。
とりあえず娘のバレエ曲は、サンワダイレクトで買った、PCにUSB入力できるポータブルカセットプレーヤーでしのいだんだけど、思えば前から、通常TVとかHDレコーダーとかPCとかの音をMixしているTASCAMのM-08という12ChMixerの位置が、デスクから少し遠くだったのが不便だったんだよなぁと思い出してしまってね。だけどこいつは操作面が上にあるタイプなので、手近には設置するスペースがない。
で、思いついちゃったのね。メインのO1Vはアナログだけだと16Chで、それだけじゃ足りなかったので、これにカスケードする形で、昔から持っていたTASCAMのMM-100というラックマウントタイプのアナログ16ChのMixerを使ってたんだけど、こいつをデスク椅子の左下の機器類のうち、 使う機会の減っているカセットデッキとかと入れ替えればいいんじゃん、とね。
んで、なにをどのチャンネルに繋ぐかとか、どの出力をどこに戻せば、どこに入った音を音楽用PCやメインPCに送れるかとか、グリングリンになって考えてですね。MM-100をラックから外して、各チャンネルが生きてるか確認して。もう多分20年以上使ってる機械なのに、ずっと各ジャックにプラグを挿しっぱなしにしといたのがよかったのか、久々に火を入れたこいつは、なんと全チャンネル正常で、バリ音も出ない。素晴らしい。
んじゃやるかと、まぁ3時間仕事くらいですかねと始めてみた配線替え作業が、いやぁ嘗めてましたよ。もう大変。た~いへん。
何せここに引っ越してきて最初に引いたケーブル類だから、一番下に設置してあって、しかも表からは見えないように、極力壁の下を取り回して、デスクや本棚やラック類の後ろを通してあるもんだから、位置が変わって違うとこにあったケーブルを流用するためこれをはずそうとすると、それだけで1時間仕事になってしまったりする。
どのケーブルがどこに繋がってるかも、なるべくわからなくならないように外すときに印をつけてやったものの、一部のものはどう繋がってるか、前にあるものをどけて、ライトで照らして、ひっぱって試して、ってやらないとわからない。配線図は作ってあったんだけど、1度はずしちゃうとまったくわからなくなっちまう。もうブース内はどけたものどもでぐちゃぐちゃで、足の踏み場もない。
ほこりだらけになり、体をあっちこっちぶつけ、汗だくになりながら、必死でやって、都合8時間以上かかって、やっと一通り予定通りに仕上がった。その間、昨日の深夜には、新しく買ったラベルライターで、どのチャンネルに何が繋げてあるか示すラベルを作る。
ランニングにも行けず、このブログ書きも今日に送り、仕上がった結果は・・・。うん、投資なしでこれはなかなかの満足度なんじゃない?
MM-100は残念ながらMuteスイッチがついてないので、いずれかのソースの音を出さないようにするためには、フェーダーを絞るしかないんだけど、まぁそれは大した手間ではない。
なにしろけっこう操作する機会が多いフェーダーが、体を伸ばさなくても届く位置にあるのが素晴らしい。M-08だけだと足りなくて、一部のチャンネルはその前に切替器をかましていたのも必要なくなって、これまでたまにしか使わないために、切替器をかましていたこと自体を忘れて、あれ?音が出ないぞ?っていうことになってた事態も予防できた。
思いつきの割に大変だったMM-100復活作戦、苦労した甲斐があったんじゃない?
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