今年の年末のルーティーンは、そこそこ快調に進んでおり、自分の分の年賀状はコメントを書き終えて今日もう郵便局に出してきたし、恒例のドメスティックカレンダーも、今鋭意印刷中で、多分遅くとも水曜日のお休みまでには完成できるでしょう。
まぁでも年賀状はまだお見せするわけにはいかないし、カレンダーはお見せしても仕方がないし、今週はブログのネタがないなぁと思っていたら、昨日のお昼にちょっとほっこりするできごとがあったので、その話と、関連して珍しくぼくの平日昼ライフについて書くかなと。
会社が代官山に引っ越して早6年、オサレな町だけに、この辺で昼飯を食べようと思うと、なかなか下世話な店は多くなく、お値段もそこそこする。ちょっと足を延ばして中目黒まで行くか、恵比寿にはけっこうディープな一画があったりするんだけど、どちらもまぁそんなに遠くはないものの、それなりに歩かないといけない距離だ。
そんな中、唯一1,000円を切る値段でコーヒーまで飲めるのが、槍が先の交差点の角から2件目にある、1Fが雑貨屋さんのZa HOUSEビルのB1にある、「UNICE」というCafeだ。安いと言っても別にそんなに汚くもダサいわけでもなくて、結構広いスペースに天井も高く、お客さんの入りにもよるけど基本的にうるさくもないので、ずーっといてもなかなか居心地がいい。
ここは同じビルのB2にある「UNIT」というライブハウスと同じ会社が経営している。「UNIT」は、ぼくは行ったことがないのだけど、代官山ではたぶん唯一の、プロが演奏するハコで、とは言え青山のBlue Noteみたいにトッププロが来るわけではないんだけど、ドリンク別でチャージ3,000~4,000円程度の中堅の方が、よくライブをやっている。
立ち見でキャパ600名、横長で観やすく、音もかなりいいらしい。ハコ主催のイベントではテクノとかハウスとかをやることが多いみたいなので、そっち系を目指して作られたんだろうな。時々ここからウチのビルの筋向いくらいまで、すごく長い列ができていたりする。
もう何年前からかなぁ、3年くらい?1人で飯を食いに行くときは、考えるのがめんどくさいので、もうここ「UNICE」に来ると決めている。値段もさることながら、私スモーカーでありまして、分煙でタバコが吸えるってのがいいのよね。オサレな街だけに、タバコ事情については特に進んでしまっているのか、特に昼飯時に吸える店ってのは、もうあまりないんですよ。
あとペットOKってのもこの店の特徴かな。なので犬連れの奥様たちが集まったり、あと子供も割合多い。同じビルの2Fに、靴脱いで上がるマットレス席があるため子供連れ御用達になっている「Chano-ma」という店があって、ここがいっぱいだと流れてくるのかな?
少なくとも週3日は、ここに来ている。最近は元大手広告代理店の有名CMクリエーター、今はリタイアされてぼくのいる部署の仕事をちょっとだけ手伝っていただいているKさんが、週に1度だけ来られた日も、この店に来たりするので、ヘタをすると1週間毎日になってしまうこともある。
食べ物は、食べログで主として夜の採点なのでそのまま鵜呑みにはできないものの、ちょうど3点ってことで、まぁすごくおいしいわけでもないけど、そこそこのお味だ。メニューは消費税アップの時にちょっと変わったんだけど、定番のものが3種類ほどの他、カレーやパスタは週ごとに種類が変わるし、定食っぽいもの2種も週替わりなので、まぁ定番ものはもう多分100回以上食べてたりするけども、完全に飽きてしまうところまではいかない。
値段はメニュー変更以来、ドリンクバーがセットで950円から1,100円。前はドリンクバーなしで680円だったので、この辺の店としては画期的だったんだけど、そこはまぁ普通になってしまった。でもドリンクバー250円はもともと必ずつけていたので、消費税を考えれば特に理不尽な値上げと言うことでもない。
ドリンクバーもファミレスのよりはだいぶまともで、コーヒーはカウンターの中で作ったやつを保温サーバに入れてあるんだけど、ぼくはわりとおいしいと思う。大体飯食いながらアップルやピーチやアールグレイなんかのアイスティーを飲み、食後にコーヒーを一杯いただきながら文庫本を読む。
そんな感じなので、店長も店員の皆さんも大体顔見知りで、てかぼくが来はじめたより前から勤めてる店員はもう1人しかいないんじゃないかな?なのでごはんを少し多くしてもらうとか、コーヒーを入れに行ったらトレイを片付けていいんだなとか、そういうところはもうわかってくれていて、これまた居心地のいいホスピタリティーだ。
ぼくの方も、来てみたら貸し切りで休み、ってのは困るから、週間スケジュールを掲示しといてよ、って言ってみたら、会議でそれが了承されて、それ以来レジの横にスケジュールを書いた黒板が置かれるようになったり、そういうところで店の運営に貢献(?)していたりする。
昼にサッカーの試合やるときなんかは、店長は特にサッカー好きではないらしいんだけど、「放送してる?」って電話で訊いて、「あ、今やってるんですか。じゃ映します」って言わせてから行ったりする。最近は店長もその辺学習したらしく、著作権の関係であまりおおっぴらにはできないらしいんだけど、スポーツイベントのある日はちゃんと映してくれるようになった。
さりとて店長も店員も名前まで知ってるわけじゃないし、いつも顔を合わせる常連も何人かいるけども、お互いに話をするわけでもなく、あまりズルズルにはならない、クールな関係だ。ポイントカードっていうのがあって、1食で1つハンコをついてくれ、これが10個たまると1回分タダになる、ってのもなかなか還元率の高いサービスなんだけど、10個たまったときにそのカードにサインする、それが唯一ぼくの名前が店側に知られるチャンス。
だから店員の方もぼくのことを名前で呼んだりはしないのだけど、以前に唯一、名前で呼んでくれるおねえちゃんがいた。ぼくが来はじめるより前からいたベテランで、ほぼ毎日出ていて、一時店で「看板娘」として推されていたので僕の方も唯一名前を知っていたKサンだ。上記のスケジュール表のことを言って、会議で通してくれたのも彼女。
彼女が残念ながら辞めてしまったのが、多分1年半くらい前。辞めるんですぅ、と言われ、今日が最後なんですぅってなって、がんばってね、ってサラッとお別れしたんだけどね。その彼女が昨日、ぼくが下向いて本読んでたら急に、もう1人の昔からいる店員のおねえちゃんと連れ立って、こんにちは、って声かけてくれて。
なんと彼女は胸の前に抱っこひもをかけ、そこには10か月になるという赤ちゃんが。久しぶりにこの店に、子連れで顔を出したらしい。ああ、そうだったんだ、それで辞めたんだね、おめでとう、と。もともと柔らかな彼女の顔が、一層明るく幸せそうな表情になっていたのが印象的でした。っていうのが、冒頭で「ほっこりした」って書いた昨日の事件。
ここは簡単なPA設備なんかもあって、スモーキングエリアがステージと控室にできるようにもなってるので、ライブもやろうと思えばできるんだよね。実際貸し切りでやったりしてるようだし。ドラムセットとかアンプはないから借りないといけないけど。
ソファー席含めキャパ80人、立ち見にすれば180人ってことで、キャパ的にも悪くないんだよね。貸し切りもそんなに高くはないみたいなんで、今度ちょっと聞いてみようかな。
てことでここ数年のぼくの昼の憩いの場、「UNICE」のお話でした。
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