明日はOHCDだし、もう今週はその準備を中心にバッタバタ--ブーランやみのりんの比ではないけども--なので、書かなくていいやと思ってたんだけど、なんとそのバタバタに輪をかける、ぼくの半世紀以上の人生ではほとんどそんなことはなかった「当たり」が出ちゃいましてね。
それが、上原ひろみがこのところデュエットを組んで、ニューヨークのBlue Noteとかモントリオールジャズフェスティバルとかで白熱のライブをやっている、コロンビア生まれのハープ奏者エドマール・カスタネーダ、そのモントリオールでのライブ録音をCDにして発売した「ライブ・イン・モントリオール」の発売記念イベントに当選してしまったという。
確かにユーミンの時も当たったけど、あれは完全に有料だったし、有楽町東京国際フォーラムのホールAという、前に書いたけど最悪の会場の、しかも最後列で、あれって売れ残りを当てがっただけなんじゃね?って感じだったのが、今回はホントに無料でのイベント招待。しかも会場は銀座の王子製紙本社の2Fにある「王子ホール」という、キャパ300人くらいのいい感じのハコだ。
今回のこのアルバムは、以前から情報をつかんで予約してたわけではなく、たまたまAmazonのDMで発売前日かなんかにPushされて即発注し、その後Google Play Musicで配信されていることに気づいて、しまった、まぁでも初回特典DVDが観れるだけでもいいか、と思ってたくらいの、上原ひろみファンの風上にも置けないゆるーい感じの入りだったんだけどね。
そのCDについてた応募券で、発売が20日、応募締め切りが24日ってので、どーせ当たらんだろうと思いつつ即応募したその記念イベントが、月曜日にメールが来て、なんとびっくり、当たってしまいましてですね。
ユニバーサルの人が司会を務めたトークから入ったそのイベントでは、その司会の人が、応募数1,780のなかから選ばれた300人です、おめでとうございます、って言ってたけど、まぁ確かに約6倍の競争率を切り抜けたことはそれなりではあるものの、1,780って少なくね?いかに応募期間が短かったとはいえ。特典付きでないCDには、応募券が入ってなかったてことかな?CDがそれほど売れちゃいないってこと?あるいは上原ひろみのファン層ってそういうネット応募とかが苦手な方々が多いってこと?
しかも当たったその席は、左右3ブロックあるうちのセンターブロックではなく、右ブロックの一番左の席ではあったものの、なんと最前列。この位置からだと上原嬢の手元はピアノ自体に隠れて全く見えないけども、エドマールのハープからは至近距離だ。
このハープ、コロンビアやベネズエラで奏者が多く「レバー・ハープ」と呼ばれているらしいのだけど、クラシックのとは違ってサイズは大分小さく、でも弦の数は多いらしい。彼は独自の工夫でこれにさらに2弦足して34弦にし、あとイベントでも説明してくれたけど、本来半音というのが出せない--通常はボディーを押すことである意味ギターのチョーキングのようにして出す--この楽器の、各弦の上に切り替えレバーをつけることで、いろんなスケールに対応できるようにしていると言う。
低音はベースのように、高音は存在としてはギターのように、でも短弦の独特の倍音感やサスティーンの短さで、いい感じの味を出す。これに彼独特の両手同時奏法が加わることによって、あたかも複数台の楽器のような多彩な音の組み合わせを紡ぎ出す。
通常はピアノとは、音域が近くてあまり相性がよくないと言われ--まぁ確かに、ピアノも弦を叩く楽器だからね。高音になるとサスティーンが短くなってく感じとかはよく似ている--、一緒に、増してやデュオで演奏することはあまりないハープだけど、このエドマールの工夫によって、ベースとギターが絡んだような、絶妙な取り合わせになる。
曲は4曲+アンコール1曲で、1時間15分ほどのイベントだったけど、これはなかなか観応え、聴き応えがあったな。なにしろトークの時なんて目の前3mくらいで2人がしゃべってるし、演奏の時だってエドマールまでの距離は5mくらいしかなかった。彼の繊細かつ大胆な指使いが、DVDで観るよりよっぽど明らかに見える。
弦の数が多いだけに、エドマール自身も「too many strings」って言ってたけど、ハープは1曲演るごとにチューニングしなきゃいけない、その間しゃべらなきゃいけないのが唯一の誤算だったと上原ひろみが語っていた。私が話すと、世界中どんな言語でも笑いが起こるんですよね、と。確かに彼女のあの演奏時のテンションからは想像できない、ほわっとした感じのしゃべりとのそのギャップが、なんかとっても微笑ましいんですよね。
いやいや、これはラッキーでした。幸せな時間を過ごさせていただきました。
さてさて、明日はいよいよOHCD、今日はNisshie'sが2回目のリハで、Steve Jodanが叩いた新曲の方はなんとか形になってきたけども、相変わらず例のドラムソロがうまく行かない。
なんか歳のせいか気合を入れようと思ってもうまく入らないんだよね。このところステージに上がっても平常心を保てるように、ってことをずっと追及してきたけど、明日は意図的にテンションを高めようかと、タウリン3000mgの栄養ドリンクを買って来てみた。
なにせ8時間の長尺ライブなのでね、ラス前&トリまでずーっと待ってると、なんか変なテンションになってきちゃうんですよ。明日は事務局なので多分ほぼずっと受付に立ってるから、一昨年体験したように、例年よりはテンションは下がらないとは思うんだけどね。
てことでスネア--今回は「健康」とNisshie'sで別々のスネアを使う予定--のチューニングをし、ドラム関連の荷造りをし、事務局関連のリスト類とかをカバンに詰め、車に積み込んで、準備万端--のはずだ。
うまくできるといいけどなぁ。明日お越しいただく方、うまくできるように祈っていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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