今年のGWは2日有休を取れば9連休になる、まぁ普通の日取り。決算期変更のためこの4月から6月が有休を取るチャンスになっている--その割に残念ながら割合忙しい時期でもあるのだけど--ウチの会社のことだから、今週、つーか今月はそこそこがんばって働いて、5/1,2日は休むことにした。
その今週の火曜は、この日だけはちょいと早く会社を出て、有楽町の東京国際フォーラムに向かった。2003年の、ロシアのサーカス団を伴った、今だに伝説となっているすっげー規模とクォリティのライブ、「Shangrila」のシリーズⅡに行って以来の、ユーミンのライブを観に行くためだ。
去年の秋に発売されたアルバム「宇宙図書館」についていた先行応募特典に応募したら当たったんだけど、この「宇宙図書館」というアルバムは、久々にユーミンがもっとも輝いていた80年代の感じを取り戻したと、ぼくが勝手に感じているなかなかに素晴らしい出来だったので、まぁ「Shangrila」のあの超エンタメ性は無理だとしても、けっこう期待のライブでもあった。
もっとも輝いていた80年代の感じって書いたけど、実は彼女のアルバムが最も売れた時期は、89年の「Delight Slight Light Kiss」から95年の「ザ・ダンシング・サン」あたりで、少し後なんだね。このサイトによると。コンスタントに150~200万枚ってのは、やっぱすげーよなぁ。今では1桁違うとはいえ、それでも出せばほぼ10万枚は行くというのもすごい。この構造的なCD不況の時代にも拘らず、だ。
6時40分に入り口でカミさんと待ち合わせして、ファミマのおにぎりでちょっと腹ごしらえしてから、会場となったホールAに入ったら、なんとその席は2F最後列、つまりホールの一番後ろの席。ホールAは、前に上原ひろみのバンドを観たときに、ちょっとデカすぎて、演る方は売上になるからいいだろうけど、観る方としてはちょっとなぁと思っていた会場だったのだけど、その最後列なんて!
ステージはかなり遠くて小さいし、はっきりと0.2秒くらいのタイムラグがあるし、上原ひろみみたいなJAZZ系小規模コンボならまだいいけど、ポップスの大規模編成ではやっぱ無理があるのか、PAは最悪だったなぁ。バランスは悪いとは思わないけど、なにせ音が割れてるんですよ。バスドラとかスネアの音はかなりイマイチだし。プロの仕事とは思えん。縦に深い会場の構造上、仕方ないのかなぁ。だったらあそこでは、ライブやっちゃいかんのではないの?
でもライブ自体は悪くない。「Shangrila」ほどの大仕掛けはないけど、図書館様のセットに、1台だけクレーンを使ってダンサーがステージ上を飛んでたし、しばしば舞台手前に半透明のスクリーンを降ろし、そこや、舞台後方の2F建ての書架が左右に移動すると現れる巨大な本の形のスクリーンに、プロジェクトマッピングってほどではないものの、音とリンクした映像が映され、エンターテインメントとしてのクオリティはかなり高い。
セットリストは最初の方は「宇宙図書館」の収録曲が中心だったけど、途中から名曲「ひこうき雲」をはじめ初期の曲も演ったし、アンコールでの70年代末から80年代のノリのいいヒット曲--「14番目の月」とか「Destiny」とか「パールピアス」とか--のメドレーは、盛り上がったなぁ。
なにせ来ている客層が我々とほぼ同年代。2回目のアンコールで、たぶん予定外にキーボードの武部さんと2人で出てきて演った「やさしさに包まれたなら」では、頭打ちで手拍子が起きるという、演歌かよ、っていう状況が、客の年齢層の証左だ。だから80年代のヒット曲たちはまさに青春ど真ん中の思い出なのでね。そりゃあ盛り上がるわ。
しかしまぁ、40年以上一線でやってきて、あれだけの実績を残しながら、前に何かのインタビューで言ってたけど、今作ってるアルバムが自分の最高傑作だと言い続けられるってことがすごいよね。そうであるように曲を作り、詞を作り、レコーディングし、ステージの演出をし続けていることが。そしてそのことに自信を持てていることが。そうじゃないとクリエーターとしては一流ではない、ってことなんだろうね。万一そうでなくなった時には辞めてしまうのかな。
さて、GW初日の29日は、我々夫婦の30回目の結婚記念日だった。群馬の方にある自然園に、日帰りで行こうかと言っていたんだけども、スケジュール調整の都合で延び延びになっていたカミさんの両親の誕生日(2月と4月なのに!)記念食事会--つってもカミさんの実家に行って高級な焼き肉を食べさせてもらうだけなんだけど、昔はしょっちゅう行ってたのに今はめったに行けなくなってね--をやることになって、久々に家族4人集合して夕方から深夜まで、カミさんの下の弟も加えた7人で、ダベることになった。
娘は保育士として社会人2年生になって、志願して今年から今までよりさらに下の年齢--1歳児--を担当するようになったんだけど、相変わらず定年間近の園長が我慢ならないらしく、義父に文句をたらたら垂れていた。息子はもう7年目になり、会社の中での力関係とか、擦れてある意味柔軟にやってるんだけど、娘はそういうのが許せないところがあるようだ。あのガンコくそマジメは誰に似たんだろう?
5月に入った今日は、息子が去年の暮れから付き合い始めた新しい彼女を連れてきた。連れてきたからって、前の彼女の時も、書けることが何もないって書いたけど、今回もやっぱり、緊張しててよくわからなかったけど、しっかりしたお嬢さんのようにお見受けしました、ってこと以外、何も書けることがない。
あ、1つだけあったな。息子が彼女を連れてくるのも3人目になって、事前にやたらと家を片付けたりきれいにしたリ、ってのが、かつては何日もかけて徹底的にやるみたいな甚だしい対応だったのだけど、大分緩和されてきたってことかな。それでも昨日はカミさんはほぼ1日かけて家中掃除してたし、今日は昼から料理を作りまくって、明日1日食えるくらい余っちゃたけど。
さてさて、「健康」ライブが延期になった隙に作っていた新曲候補は、曲の打ち込みの方はほぼ終わり、あとは作詞だ。今回はあらかじめテーマは決めてあるとはいえ、「健康」はこの作詞が大変なんですよ。本当に。あさってからは出かけるので、明日と今度の土日、この間に作れるんだろうか。旅の準備もあるしなぁ。
てことで3日からは車で長躯、熊野に行ってまいります。今日は変な天気だったけど、明日から5日まではそこそこいい天気のようで、よかったよかった。
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