ぼくらの頃ってこんなサービスあったっけ?前の会社の「ゼクシィ」とかが、結婚マーケットを正当な競争が行われる業界に変えてきた効果なのかな?式と披露宴は4月下旬なんだけど、昨日は、当日には無理な、衣装に着替えてのじっくり記念写真撮影を、事前に会場となる水戸プラザホテルで行うということで、カミさんが行きたいと言うので、有休を取って行ってきた。
昨日は高校時代の友人が年に1度か2年に1度、ロンドンから帰ってくるのを迎える飲み会があったのだけど、申し訳ない、と断ってね。S、行けなくてごめん。
いつもの平日より少し早く起きて、8時半ごろに車で家を出る。水戸は我が家からだと、関越沿道の前橋に行くのとそんなに変わらない、1時間半ほどで行ける県庁所在地だ。昨年の10月に嫁のご両親との顔合わせのため前泊で行った時も天気が悪かったのだけど、今回も週初めの週間予報よりも1日早まって雨になった。息子が雨男なのか?嫁と合わせて雨夫婦なのか?
しかも前日まで5月並みに暖かかったのが、朝はまだしも寒冷前線の通り過ぎた昼以降はからは、びっくりするほど寒くなった。これが平年並みだというのだけど、水戸って東京や埼玉よりは、やっぱもともと少し寒いんだよね。
10時過ぎに着いてみると、ヘアメイクと化粧をやってるので、始まるまであと1時間半ほどかかると言う。とにかく3種類の衣装を、そのうち和装については本番では着ないのだけど、着替えてメイクもちゃんとして撮影するので、ほぼ丸1日かかる。
なら、水戸と言えばほとんどここ以外に名所はない日本三大庭園の1つ偕楽園に、今満開だと言う梅を観に行く。烈公と言われた水戸斉昭が開いたこの庭園は、水戸市の中心部に合計3平方キロの面積を持ち、この時期は毎年梅まつりをやっている梅の名所だ。
ホテルから車で10分ほど走って行ってみると、一昨年行った群馬の箕郷(みさと)梅林みたいに、畑として作っているわけではなく、純粋に観賞用なので、整然と並んではおらず、全体に低い位置に花が咲いているし、種類も多い。花の咲く時期も各々違うので、まだ枝の先の方が開き切ってないものもあったけど、全体的にはこの週末が一番いい時期なんだろうね。平日の昨日、小雨が降る中でも、けっこうな人出だった。今日あたりは天気もよかったしかなり混んだんだろうなぁ。
写真を撮りまくっていたら息子から電話がかかって来て、始まるよ、というのでホテルに取って返す。どこで撮っているのか最初わからず探しちゃったけど、ホテル内の披露宴会場に行く、大シャンデリアを中心とした螺旋階段の下で、タキシード姿の息子と、白の、これぞ、っていうウェディングドレスを着た嫁が、いろいろとポーズを取らされていた。
ホテル内にあるチャペルの他、披露宴会場前の廊下の突き当りとか、屋根付きの中庭とか、正面玄関前の屋根付きの車寄せとか、フォトジェニックな撮影場所がある程度決まっているらしく、プロのカメラマンがついて、助手役の人と2人、おだてるように姿勢や表情を指示しながら、次々に撮影していく。
螺旋階段からチャペルに移動し、またまたいろんなパターンの写真を撮って行く。衣装を事前に載せるわけにはいかないのでチャペルの内景だけに留めておくけど、ま~ぁ嫁がかわいい。嫁のお母さんも来ていて、時々それぞれの家族で、って写真も撮ってくれるんだけど、別に息子と撮ってもねぇ、って感じだ。
次のドレスに着替える40分ほどの間に、ホテルの中の中華レストランでカミさんとラーメンやジャジャ麺を食べ、午後の撮影開始だ。2パターン目のドレスは、一応色も書かないけど、色白の嫁にこれまたよく似合っている。この寒さの中、肩を出した姿で外で撮影するのは、ちょっとかわいそうだったな。
カメラマンが撮る後ろや横から、我が家の30倍ズームコンデジでも写真を撮って行くんだけど、あとで数えてみたらなんと135枚も撮っていた。偕楽園の写真とかと合わせると、昨日だけで計179枚だ。1日で撮った枚数としては、もしかしたら新記録かも知れない。
最後に和装に着替えるのは、さすがに1時間半くらい時間がかかると言うので、どこ行こうかと探して、庁舎の25Fの展望台を無料開放しているってことだったので、やはり車で10分くらいの茨城県庁に向かう。行ってみるとまだ新しく、ものすごく立派な建物だ。茨城県ってそんなに税収が稼げるほどの産業ってあったっけ?
25Fって言うと前の会社で汐留のオフィスにいた時にいたフロアと同じくらいだから、珍しい高さじゃないんだけども、他に高い建物のないこの街のこと、登ってみると360度の眺めがすばらしい。晴れてればもっと遠くまで見えたんだろうけどね。
また意外に早く息子から電話が来て戻ってみると、今度は息子も紋付き袴になり、嫁は髪はさすがに高島田まではせず地毛のままだけど、和装に合うように結い直して、赤地錦の打掛が美しい。今度は写真スタジオと、神前の式場の他、和室とか、やっと雨が上がったので外の小庭園とかで撮影する。「新郎さん、笑顔がもう完璧ですね。ばっちりです」とおだてられている。
全部が終わったのが17時過ぎ。ホテル中引き回されて、すっかりこのホテルの構造を憶えちまったよ。カミさんはいまだに全く把握できてないようだけど。今日撮った写真は、記念アルバムみたいなやつにして納品してくれるらしい。
お疲れ様の息子夫婦はお母さんと一緒に日立市に戻る。我々は車で30分ほど山の方へ走った城里町というところにある温泉、「ホロルの湯」に浸かり、その行きしなに見つけたこの辺にしてはオシャレな外装の洋食レストラン「ママノエル」で、リーズナブルなお値段のわりにまぁまぁ美味な羊肉のシチューを食べて、10時ごろに自宅に帰ってきた。
まぁ一生に一度のことなのでね。1日かけてこういうのをやるのも、いいんじゃない?我々にとってもめったに経験できない、貴重な1日でした。
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