毎年書いてるけど、この朝霞市最大の年中行事の2大出し物は、本州では最初に行われるようになったと言われる鳴子踊りの大会「関八州よさこいフェスタ」と、土曜日の夜に行われる約1万発--年を追うごとに増えて来たなぁ--の花火だ。
「関八州よさこいフェスタ」は、98ものチームが、朝霞市の中心にある米軍キャンプの跡地、および一部返還されて公園になった朝霞中央公園、青葉台公園内のステージでか、それらの広大な緑の間の道路を通行止めにし、その道路を自衛隊の「地方車」と呼ばれる巨大トラックに1チームずつ先導されてのどっちかで、朝から晩まで順番に踊り狂う大規模なものだ。
それだけのチームが参加すると、小は20名ほどのものから大は100名を超えるものまであり、踊りの巧拙もいろいろあるんだけども、トップの10チームほどのレベルはかなり高い。この中から審査されて、12チームが日曜夜に朝霞台駅近くの野球グランドで行われるファイナルステージに進出し、もう1度ずつ踊って最終順位がつけられる。
3年前まで、大学生だった娘がその有力チームの一つ、地元の「富士見町内会 武州武蔵」という集団に参加しており、就職して保育士をやっていた過去2年間は辞めていたが、今年から夢だったディズニーランドのショップ店員に転職(バイトだけど)して、少し時間に余裕ができたところへ、友達に誘われたってことで、また参加することになった。
有力チームの練習は、直前に何度かちょこちょこ合わせるようなものではなく、1年を通じて原則毎週日曜夜に、地元の中学校の体育館とかで行われる。なのでシフトによって翌日が早朝からだったりすると、なかなか参加するのも大変だ、ってことで辞めてたんだけどね。
なので今年はまた、暑い中踊りを観に行く習慣が復活だ。まずは昨日、前夜祭として朝霞駅前で行われる踊りを、ちょっとだけ早退して帰ってきて観て、今日は我が家からチャリで5分ちょっとの距離の中央公園内の会場と、路上を流して3回踊る会とを観に行った。
いやしかし、こう暑いと、チャリでなるべく汗かかないようにチンタラ行くんだけど、全然無駄ですな。もう日向にいるだけで汗がどくどく湧いてくる。
先日、お肌の曲がり角の年齢になり、チームにはおじいちゃんから子供までいるけども、その中でもベテランの域に入ってきた娘は、ニコニコ堂々と踊っていたが、その3回踊る会の2回目、審査員が審査する一番大事な回に、途中、リバーシブルの法被をひっくり返すところで、タイミングを間違えて「あ、間違えた!」とか大声で叫んでいた。
そして夜には花火だ。朝霞は中心地にあるキャンプドレイクの跡地--300m×600mくらいの広さ--のほとんどが、まだ利用用途が決まっておらず立入禁止の森になって残っており、その中心部あたりにあるらしいコンクリの広場から上げるので、川や湖のない市街地で上げるものとしては珍しい大規模な花火大会が開けるらしい。
これまではほぼずっと、家の屋根に上って観ていたんだけど、前にも書いたように花火が上がる方向に結構な高さのマンションが建ちやがって、半分くらいの花火が隠れて観えなくなってしまった。
なので今年は、もうちょっと近くまで行ってみようか、ってカミさんと相談して、でも一番よく見える中央公園の400mトラック内は有料でずいぶん前から前売りとかしてるし、そのトラックの周りのめぼしい場所には、「場所取り禁止」の立て看板を後目に、みんな朝も早くからレジャーシートを敷きまくっている。
彩夏祭は規模がデカくなってきて、最近は65万人もの人出があるそうで、その人たちがみんな花火を観に来るわけではないけども、恐らくそのうち少なくとも1/3くらいは花火目当てだと思われる。なので、駅に近い方は多分人も多いだろう、なら中央公園とは反対側のあの辺なら、と目星をつけて、早めに晩飯にして、19:15分にドドドドーンと始まってから歩いて出かける。
各所で座って空を見上げる人々をよけながら、歩いて15分くらいかけて、駅から遠い青葉台公園と朝霞西高校の間の道路--普段は車も人もほとんど通らず閑散としている--に行ってみると、そこも結構な人はいたけど、かなり打ち上げ場所に近づいても、歩道際のブロックに座ることができた。
ここは打ち上げの場所から多分150mくらいしかない近場で、花火の方向の森の木までも少し距離があるし、電線も視界にひっかからない、なかなかの特等席。仰角60度くらいに上がる花火は、すごい迫力だ。
数は増えたのに、去年までやっていたしだれ柳の連発はなくなってしまったのが残念だったけど、こいつぁ朝霞市在住29年、今の家に引っ越してから20年経つけども、その中ではもっとも盛り上がれたな。来年は小型の折り畳み椅子を持ってやって来ることにしよう。
てことで暑い中、今年は近年になく夏祭りを楽しんでおります。
【追記】
「武州武蔵」は、日曜夜に行われたファイナルステージで、過去超えられなかった5位の壁を初めて超え、3位(準鳴子大賞2チームのうち1つ)になって、娘はすごく嬉しそうでした。
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