予告通り今回は、4月3日から4泊でカミさんと出かけた高知・徳島旅行の第1回です。実際には3泊目の宿で書き始め、4泊目の宿、帰りの飛行機の中と追記し整理し、んで帰ってきてから最終調整してるような状態なので、何回目までかかるか、現時点ではよくわかってないんですけどね。
水曜日から休みをもらうというのは、普通の何でもない週としては珍しいんだけど、今週はわがままを言い、本来水曜にある定例会議を火曜に変更させてもらって、水曜から出かけることにした。カミさんが週1で大学や専門学校の講師をしているため、この時期でないと長い休みは取りづらいし、旅の計画を立てたら、どうしても4泊しないと、やりたいところ、行きたい場所が収まらなかったからだ。
朝4:50という、この時期でも暗いうちから起きだし、バナナを1本ずつ食べて、予定の電車よりは1本遅れてしまったが、7:10ごろには羽田に着いた。荷物を預け、ファーストフード蕎麦屋でそばを食べたら、ちょうどよい時間になり、8:10発のANA561便に乗る。今回は事前にWebから座席指定をしておいたので、いい感じで翼が邪魔にならず、富士山が斜め上から見事な姿を見せてくれた。
9:40ごろに高知龍馬空港に着き、タイムズカーレンタルで予約しておいたDemio DEを借りる。敢えて車種お任せでなく、約12,000円も余計に払って車種指定をしたのは、事実上の「マツダ縛り」の我が家、いずれもっと歳とって値段優先で小型車を選ぶことにしたとき、このDemioのディーゼルエンジンタイプは、有力な候補になるからだ。我が家のアクセラは排気量2.2Lのディーゼルで、こいつのパワーと走りのよさは十分わかってるんだけども、Demioに搭載されている1.5Lバージョンが、どのくらいいい走りをするのか確認しておきたかったのでね。
まず向かったのは桂浜。とりあえず初日は、いわゆる一般的な高知市近辺観光をしようと思っていて、有名な龍馬像のある桂浜は、その代表格だ。司馬遼太郎の「龍馬が行く」を、ほぼ10回くらいは読んでいるぼくは、まぁそこそこのレベルの龍馬ファンであり、初めての高知に来たら、ここには一応行っとかないとね、ってことでね。
しかしまぁこの高知ってところは、どこへ行っても龍馬、龍馬だ。空港の名前からしてそうだし、この桂浜は龍馬の幟の立った土産物屋が軒を連ねている。観光地としてかなり俗化しており、駐車場も強制的に400円徴収されるし、絵に描いたような昭和の趣だ。もうすぐ2時代前になっちゃうのにね。
高台に、かつ思いの外高い位置にあった龍馬像を見てから浜に降りると、やけに砂粒の大きいそれほど広くはない弓なりの浜辺で、天気がよかったので--今回の旅は天気だけは全般に大当たりだったな--海はものすごくきれいだ。水族館なんかができていて、しきりと何とかショーが始まりますとか放送してたけど、そこには寄らず、車に乗って高知市内に向かう。
事前に調べておいた時間貸し駐車場に停めて向かったのは、実際に行ってみるとがっかりする観光地として世界ではマーライオンが有名だけど、国内ではここがその1つと言われる「はりまや橋」だ。
「土佐の高知の はりまや橋で 坊さんかんざし買うを見た」のよさこい節で有名なこの橋は、今では当然片側3車線の大道路になっちゃったので、その脇に、昔の面影で復元したという赤い木橋がかかっている。娘がよさこい踊りの団体に入っているため、たもとにこの歌詞を書いた石碑があるこの橋は、我が家はそれほど縁がないわけではないのだけど、橋自体は、写真を数枚撮ったらハイさよなら、だな。
それからその近くのカツオ料理屋「司高知本店」でカツオのたたき定食--食べログ3.5点超えだけになかなか美味だった--を食べ、次に向かうのは高知城だ。
山内一豊が築城し、18世紀になってほとんどが火事で焼失したが、その後再建したものが現在でも残っているこの高知城は、国の重要文化財になっており、ぼくはその山内一豊と妻千代を主人公にした同じく司馬遼太郎の小説「功名が辻」も、多分20回くらいは読んだ大好きな一冊だったので、ここはスルーするわけにはいかない。
てか高知には、数年前から大ファンになった有川浩さんが高知出身で、「県庁おもてなし課」をはじめ、高知を舞台にした小説もいくつかあったこともあって、何かと縁を感じるところがあり、来るべくしてきた感はもともとあったんだけどもね。
天守閣に登り、その「功名が辻」に関連して、土佐の身分制度の成り立ちとか、高知はもともと水害の多い土地で「河内」と呼ばれていたこととか、いろんな蘊蓄をカミさんに語りながら、ていねいに展示を見て行ったら、思いのほか時間を食ってしまった。
次に向かったのは、上町というところの龍馬の生家のすぐそばに作られた「龍馬の生まれたまち記念館」だ。ここは龍馬の最愛の姉「乙女」が語る形式で、龍馬にまつわるいろんなエピソードを紹介しており、ここでもやむなくいろいろと蘊蓄を語ってしまう。民間のがんばりで運営されているので、それほど展示量は多くはなく、笑っちゃうようなものもあるが、4面スクリーンのミニ動画とか、いろんな工夫がしてあってなかなか楽しい。
1日目の宿は、高知市内から車で100km強、1時間半ほど西へ移動した--高知県内も多くの地域を、インター前後以外は片側一車線規格だけども高速道路が走っていて、比較的短時間で行き来できるのだけど--四万十川河口近くにある、「四万十の宿」だ。
ここは、最初に計画を立てた時にこの付近で口コミ点数が高い宿ということでピックアップしてあったんだけども、航空券を取るために格安ツアーを探したときに、どのツアーも往復航空券プラス1泊分だけ宿をセットする「1泊5日」方式を採っていてね。
ま、そうしないとツアーじゃないってことになっちゃうのと、宿をセットしないとあまりに利幅が薄いからだろうと思うけど、その中で「しろくまツアー」ってのが、追加料金が1人10,000円ちょっとかかるけど、この宿が取れるってことがわかって、ならこのツアーにしよう、ってことで、今回唯一旅行代理店経由で取った宿だ。
宿自体は直接取ると1万6~7千円したので、逆算すると航空券は往復(行きは高知着、帰りは徳島発だけど)で@28,000円くらいしかかかってないことになる。やっぱ格安ツアーはすごいね。いろいろと制約はあるけども。
この宿は、宿泊棟が本体とは別になって、半コテージみたいになっており、全体は黒の板造りに、フロント棟はガラス張りだったり、照明とかいろいろと、大変おサレな設計だ。温泉も、露天が海水だったり工夫があって、これは最近どこもそうだけど温度がちょうどいいし、カツオのたたきや四万十牛の陶板焼きを含む和食系の食事は、量は多いけどもかなり美味だし、なかなかいい感じなんじゃない?
てことでやっと1日目が終わったんだけど、この調子で書いてたら4回以上かかっちまうな。次週以降(になるかも現時点でわかりませんが)ちょっとペースを上げて続きを書くことにします。
うちのCX-3とおんなじエンジンでしょ?
投稿情報: たこ兄 | 2019/04/23 00:44
そうです。でも多分さらにボディが軽いと思います。さんざん山道を行く羽目になりましたが、なかなか素晴らしい走りと燃費でしたね。
投稿情報: tacovo | 2019/04/23 00:56