先週書いた通り、この連休は栃木中北部の塩原に、12年ぶり--その時は日帰りだったけど--にカミさんと紅葉狩り旅行に来ております。
今週はその前に1日の金曜、娘とLittle Glee Monsterのライブに、代々木第一体育館に行ってきた。娘と2人でライブに行くのは初めてのことなんだけど、そもそもリトグリは、まだ彼女たちがメジャーデビューする前からぼくは個人的に応援しており、1stアルバム「Colorful Monster」が出たらすぐ買って、車載用のUSBメモリに入れ、車の中で娘に聴かせるうちに、彼女もリトグリファンになり、ライブに行きたい、って言うのでチケットを取ったという経緯があり。
最近はぼくが自分で運転するときは、Google Play Musicでダウンロードしたやつとかをスマホから直接Bluetooth経由で流しちゃうんだけど、その後出たアルバムは、全部Google Play Musicで聴いている。ぼくが同乗せずに娘が運転する時も、最近はApple Musicとかを聴いているようだが、金欠の娘はサブスク契約はしてないそうだ。家族契約してもいいんだけど、そうすると初期契約特典の月200円引きが適用されなくなっちゃうんだよね。でもカミさんや息子にもメリットあるからなぁ。家族契約にしてやるかなぁ。
代々木第一体育館は1万人弱のキャパで、今回取れた席はアリーナの61列目。ほぼ最後列の、PAや照明のスタッフ席の横で、ステージ上は豆粒状態、直前が横通路の分見やすいと言うのはあったものの、残念ながらあまりいい席じゃない。この会場も広すぎてタイムラグができるため、3面用意された大スクリーンはわざと少し時間を遅らせて映していて、ほとんどこっちを観ることになった。
客層は、もちろん達郎に比べたらかなり若いんだけど、ぼくと同年代や少し上と思われる人も多く来ていて、男女比はほぼ半々、かなり万遍なくあらゆる層に人気があるんだなぁ。若手女子のグループで、アイドルではなく歌の実力で勝負、ってのは他にいないしね。個人的には、彼女たちがこんだけの人を集めて、こんだけの規模のライブができるようになったってのが、しかも1日の公演は、もともと2日、3日の2日間の予定だったところ、応募者殺到により急遽追加されたものだってのが、なんつーか「お父さん嬉しい!」って感覚だったな。
ポップス系よりも最近R&B系のレパートリーが増えているのもいいよね。んでライブでも歌はうまいわ。ゴスペラーズのメンバーが、彼女たちは全員がリードを取れるのが羨ましい、って言ってたけど、まさにね。誰がリードを取ってるのか、曲によっては目まぐるしすぎてよくわからない。全員が絶対音感を持ってるわけじゃなく、練習の賜物だそうだけど、音叉とかでピッチを出さずにアカペラで歌い出して、後からインストが入っても、音程がぴったり合ってるのがすごい。
とはいえ単独でこの規模の会場で演るのは彼女たちも初めてのようで、芹那やかれんは序盤ちょっと声が上ずったりしていたが、最年少のmanakaが一番落ち着いて、安定した音程と太い声質を保っていたのが印象的だった。2時間ちょっとのライブが終わって、娘と飯食って帰ってきたけど、若いって素晴らしい!頑張ってほしいなぁこれからもずっと。
んでその翌日の2日、紅葉狩りの旅は、朝7:30のつもりがいつものごとく15分ほど遅れて45分頃に出て、東北道の方が渋滞が長そうだったので、関越→圏央道→東北道というルートで行こうと思ったら、NEXCOの予測よりも関越の渋滞がはるかに長い。
仕方ないので富士見川越バイパスから、Google Mapのナビのおススメに従って、すんごい裏道を走って桶川北本インターから圏央道に入り、さらに久喜白岡JCTの渋滞を避けるためにいったん降りて東北道に入り直したりしながら、佐野藤岡SAでおにぎりを買って矢板インターで降り、ほぼ予定通り11時半ごろ、「雄飛の滝線歩道」という、沢沿いにいくつもの滝が見られる森歩きからスタート--しようと思ったら、なんと!この遊歩道が、台風の影響でか、「歩道の一部が崩れ危険なため全面通行止め」だ。
おおっと、いきなり出鼻をくじかれたぞ。仕方ないので少し道を戻って、雄飛の滝線歩道よりはだいぶ短いけども、最近滝壺の色がきれいだってことで「おしらじブルー」と呼ばれて少し有名になり、駐車場に止まってる車も多かった「おしらじの滝」への15分ほどの遊歩道を行く。
滝自体は小規模だけど、このところの雨続きで水量も多く、確かにこの滝壺や、その少し下流の川の水も大変美しい。昨日は天気も快晴で、標高1,000mほどのここは大変爽やかな上に、ところどころに紅くなった木もあって、なかなか気持ちいい。滝のすぐ上に少し広くなった場所があったので、レジャーシートを敷いてここでおにぎりを食べた。
それからもと来た道--県道56号線、通称八方道路。この辺ではかなり細いワインディングロード--を塩原方面へ進み、最初のイベントが実行できなかったので後の予定をどう組み替えるか考えて、天気が良いこの日になるべく紅葉がきれいなところに行っとこうってことで、途中左に折れて、紅葉で有名な有料道路「日塩紅葉ライン」に出、そのほぼ頂上にあるハンターマウンテン塩原スキー場に向かう。
おおむね標高1,200m~1,600mのここは、この時期まで「紅葉ゴンドラ」を運転しており、赤、というより主として黄色く染まった木々の間を上下している。例年ならこの時期紅葉は終わりを迎えているはずなのだが、今年は夏以降秋の気温が高く遅れていることもあって、 山頂付近はさすがにもう終盤、というか台風で飛ばされたらしく葉そのものが少なかったが、中腹と山麓はなかなかきれいだった。ここの黄葉は、主として針葉樹であるカラマツ--日本在来種の針葉樹では唯一、冬に葉が落ちるらしい--が、枯れる前に黄色く染まったものなのだそうだ。
ゴンドラの山頂には木道が設えられており、これを15分ほど歩いていくと、「日光連山展望台」に着く。ここから日光の山々の雄大な景観と、近場の山が色とりどりに染まった様子が、目の前ほぼ180度に広がる。心が洗われる思いがする。
ゴンドラを降りて日塩紅葉ラインを戻り、30分ほどで箒川のほとりの紅葉の名所、「紅の吊り橋」に着く。ここは12年前に日帰りで来た時にも寄ったところだが、 その時には11月中旬で紅葉がピークの美しさだったのが、今回はまだ上旬だし、さらにやはり遅れていることもあって、一部の木や枝はきれいだったが、全体としてはまだちょっと早い感じだったな。
というかこの後行った酒屋のおじさんが言ってたんだけど、今年は冷える夜がまだ少なくて、紅葉の赤がきれいになる前に枯れて行く、ちょっと残念な状況だと。確かにきれいに赤くなった木は、全般的になかなか見つかりにくかった。
ちなみにこの箒川は、先々週息子の家の地鎮祭に行った時に途中通ったと書いた、水戸北で氾濫した那珂川の上流にあたり、ここから国道400号線沿いに塩原ダム辺りまで下る間が、渓谷美と紅葉の名所なのだけど、今回泊まった宿はこの川沿いにあり、あとで宿のご主人に聞いたら、台風19号の時は川もかなり増水して、中流の塩原ダムを放流したために、下流が洪水になってしまったそうだ。
それから、近ごろそうすることにしている、地元の酒屋さんに寄り地焼酎を買ってから、宿のそばをいったんスルーして、那須まで通じるスカイラインとなる予定がオイルショックにより頓挫し、途中区間が通行止めになって、探検野郎が時にここを目指して忍び込む、一部マニアの間では有名な工事途中廃道となった「塩那道路」の完成部分を少し登って、「箱の森プレイパーク」という公園に行く。
ここは市が地元の林業会社に委託し運営している、アスレチックや変わり種自転車、木工や陶芸ができる教室やカブト虫とかと遊べる展示館など、子供向けの入園だけなら無料で比較的金がかからない系の公園で、園内の随所でなかなかきれいな紅葉が見られる。
ただ4時過ぎに着いたんだけど、山間なのでもうだいぶ日が当たりにくくなっており、駐車場そばの何本かの木を写真に撮って、3日目にまた来ようということにする。帰りにちょっと逆方向へ塩那道路を少し登ってみたけど、山の上の方も残念ながらそんなにきれいな木は、少なくとも道の近くにはなかったな。
さて、今回の宿は塩那道路を降りて箒川沿いに少し上流方向へ行ったところにある温泉付きのペンション、「ガストホフ夢木香」だ。予約したとき書いたけど、以前からリーズナブルな値段の割にじゃらんでは温泉も食事も評価が高く、目はつけていたけど行く機会がなかった宿で、今回、体育の日がらみの3連休に行くはずだった奥鬼怒旅行が台風で中止になって急遽だったが、和洋室の最後の1室を押さえることができた。
かけ流しの露天風呂と内湯が2つ、いずれも家族風呂で貸切で入れ、広くはないがぬるめのいい湯加減で温まる。食事は和洋折衷で地元食材、特に野菜中心のフルコース、朝は古代米がゆが出たりする、量も多すぎないいわゆるスローフードで、これは歳を重ねあまり量が食べられなくなってきた我々には嬉しい。課題は部屋のトイレが温水洗浄じゃないことと、Wifiが弱く部屋では繋がりにくいことかな。でもここはいい宿だね。
てとこでだいぶ長くなってるので旅行記前半は終了。後半は多分来週書くことにします。
コメント