かつて経験のない世界中家籠り状態になって、いまちょっとブームなのが「プチ贅沢宅呑み」なんだそうで、やや高級なクラフトビールとか、長期保存できるプチ贅沢おつまみなどの他、家電量販店では、ハイボール用炭酸水製造装置、ミニタコ焼き器、ミニ焼き鳥器などが売れているそうだ。
ぼくはもともと外で大勢でわいわい言って飲むのは好きじゃない--MAX4,5人くらいまでで、ちゃんと話ができる飲みは好きなんだけどね--し、そんなに社交的でもないので、週末は家に居ることがほとんどで、カミさんは基本的に酒を飲まないから、もともと何かをしながらの一人宅呑みの機会は多かった。
んでこの家籠り状態になっても、会社に行かないからと言って、平日は毎日呑んだくれているわけではなく、会社に通っていた時と同様、平日は缶ビール--第三のビール350ml--1日1本と水曜だけ寝る前に焼酎1杯のペースを、おおむね守っている。いや、白状するとちょっとだけ焼酎を呑む日が増えているか。
で、この第三のビールの中でも最近美味いのがあるよね、って話と、週末に飲むウィスキーや焼酎で、ブームに乗ってちょっと贅沢してます、っていう、お酒の話を書いておくかと。
まずはこの秋に酒税法改正で価格差が縮まってしまう予定のビール・発泡酒・第三のビールだけど、普通なら最上位のビールがより売れるようになるから、そっちに力を入れそうなもので、年初のビール市場予測では各サイトともおおむねそんな予測を出していたんだけど、実際にはこのところの第三のビールの製品品質向上は素晴らしい。
多分最初に「なんじゃこりゃ、もうヘタすっと普通のビール超えてるじゃん」、と思ったのはサッポロの「麦とホップ」。そしてその後にこれを追随したキリンの「本麒麟」。去年の段階では、この2つをアサヒの「クリアアサヒ プライムリッチ」とサントリーの「金麦ゴールドラガー」が追っている感じだった。まぁぼくの個人的な感性で、ビールの味ってその時々の体調とかにもよっていろんな感じ方するので、あまり当てにはならんけどね。
んで大量のCM投下と共に先月発売開始したのがアサヒの「ザ・リッチ」。CMで「プレミアムビールを目指して作った」って言ってるけど、こいつぁ看板に偽りなしだね。美味いわマジで。ぼくは隔週で「ロヂャース」に行って6缶パックを在庫状況に応じて1つか2つ、買ってくるんだけど、ここ最近はこの「ザ・リッチ」と「麦とホップ」ばかりを買っている。
週末はもともとこれもプチ贅沢ってことで、「プレミアムモルツ」か「ヱビス」の500mlを飲んでるんだけど、このレベルならもうこれらは買わなくてもいいかも。まだ飲んでみてない方は、一度試してみる価値アリよ。
で、ビールの後に、と言うかメシ食った後に、10時とかから飲むのは、いろんな酒は用意してはあるものの、大体焼酎とウィスキーだ。前にも書いた通り、ぼくは昭和一桁の親父の影響を受けてか、酒の王様はウィスキーと言う感覚が今でも抜けないので、最後はウィスキー、その前はバーボン、その前に焼酎っていうチャンポンになる。
ウィスキーについては、これまた以前に書いた通り、ピュアモルト系が好きなぼくは、ここ数年は、ジョニ黒よりもシーバスよりも「竹鶴」が好きだったのだが、以前は1本2,400円くらいで手に入っていたものが、ハイボールブームの影響で原酒が底をつき、今は普通の店の店頭からは消え、ネットでも安くても4,500円くらいする。ホントにこの「竹鶴」をもったいなくもハイボールなんかにして飲みやがった愚か者どもには腹が立つ。
3月末から少し原酒のブレンドを変えて、ラベルも新たにリニュアル発売したらしいんだけど、限定出荷ってことで、このリニュアル版を売っているところにいまだにお目にかかったことがない。てことで、最近は主としてSuper Nikkaを飲んでいたところへ、この1本4,500円の「竹鶴」を2本、auのモールのキャンペーン割引なんかも使いながら手に入れた、ってのが、まずウィスキー系のプチ贅沢。
ちなみにバーボンは、以前はJim Beamとかも飲んでたけど、今はMaker's Mark一筋だな。これも「竹鶴」同様、祐天寺のバー「やまだや酒店」の、マキゾエのお友達のマスターのおススメだったと思うが、少しいいお値段だけど、同価格帯のJack Daniel'sよりも香りが豊かで華やかな感じがして、お気に入りです。
一方焼酎の方は、世の中に何千もあるもののなかから、いろんな銘柄を試してみてますよ、って話でね。
もともと常備しているのは若松酒造というところの芋焼酎「赤薩摩一」と、サッポロが出している麦焼酎「ささいなた」で、これらはいずれも1.8l紙パックを買ってくる。どちらもお値段も手ごろだし、とてもスッキリして癖がなく、飲みやすい。
これに対して贅沢する時に買うのが、比較的有名な宮崎の酒蔵黒木本店の、麦焼酎「百年の孤独」か米焼酎「野うさぎの走り」で、特に「百年の孤独」の方は定価は3,000円ほどのはずなのに、プレミアがついて一時は1万円を超える値段で売っていた。というかほとんど入手できない状況が続いていたが、最近は5,000円台で手に入ると言うことに今週気づいたので、これもプチ贅沢として発注。
これらは長期貯蔵酒という奴で、アルコール度数も40度近くあり、普通の焼酎と言うよりはウィスキーを飲む感じで、バーボンみたいにいろんな香りがする。特に麦焦がしみたいなアーモンドみたいな風味が特徴なのかな。癖はあるがハマる。
そして2ヶ月ほど前に、以前から少し興味があった、大根を原料にした焼酎を、大泉の窪田屋という地酒屋で売っていることに気づき、大泉なら我が家から車で15分ほどで行けるので、その「練馬大根焼酎」--造っているのはなぜか宮崎の落合酒造場というところなんだけど--と、大分の老松酒造というところが作っている麦焼酎「おこげ」というのを買ってきた。
この「練馬大根焼酎」がね、なかなか悪くない。大根が原料だけにちょっと辛いんだけど、後味が上記の常備2銘柄よりもさらにスッキリして、例えば歯を磨いた後に--飲むなんてオカシイと思われるかもしれないけど深夜まで飲んで寝ようと思うと、後で歯を磨くのが面倒になるのでね--飲んでもまったく違和感がないと言うか。
そして一緒に買った「おこげ」。これはその名の通り焦げ味を特徴とした麦焼酎で、「百年の孤独」に通じるものがある。でもちょっと焦げ味が強すぎて、「百年の孤独」ほどの香りの深みや上品さはないかな。まぁでもインパクトと言う意味では悪くはない。
さらに先々週、ディスカウントショップなりにそんなに大した品揃えでもないロヂャース新座店で、新潟の北雪酒造というところの「つんぶり」という米焼酎を買ってみたんだけど、これまたなかなかなのよ。ワイン的なフルーティーな日本酒ってあるじゃない?あれが焼酎になった感じで、べとつかずまろやかでとても飲みやすい。
んで今回、「練馬大根焼酎」がなくなったのでその追加購入と、米焼酎をもう少し追及してみようかと言うことで、ついでに買うために窪田屋のサイトでいくつか銘柄をピックアップして、週末に行こうかと思ってたら、なんと、窪田屋のブログの情報では、先週末から都知事要請を受けて営業自粛していると言う。普通の酒屋さんは自粛対象外だと思うけど、念のため拡大解釈したと。
ちなみに鹿児島では名産がサツマイモだけに芋焼酎の酒蔵が多いのだけど、隣の熊本では圧倒的に米焼酎なのよね。なのでこのピックアップも熊本の酒蔵中心。熊本県人の知り合いに言わせると、米以外は焼酎原料として認めないんだそうで。
で、通販サイトは閉じられてなかったんで問い合わせて、「これまで力を入れてこなかった」ってことで多々不備のあったこのサイトの情報を基に、かわいそうだけど見積を値切り、送料無料--も辞めるつもりだったんだそうだが--になる1万円ちょうどくらいの額になるよう、「練馬大根焼酎」2本を含め4銘柄の焼酎を発注した。
今日届いたばかりで、まだ今回新たに頼んだ米焼酎2銘柄のうち1銘柄と、芋と米を併せたという珍しいもの1銘柄については試せてないけど、熊本の高田酒造場の「遊木(ゆき)」という、5種類の樽貯蔵をブレンドし全国酒造コンクール米焼酎部門で2年連続1位になったって奴は、フルーティー系ではなく貯蔵系で、樽香が上品で深く、この系統のものとしてはキツさがなくてとても飲みやすい。
てことで、先週末の腰痛半ぎっくり腰状態からもマッサージ機とボルタレンの力でほぼ回復し、家籠りの楽しみに、いろいろとプチ贅沢酒道楽をしてます。先日の宮古島とGWの旅がダメになったので、このくらいの道楽ならぜんぜんお釣りがくる。
しかし沖縄の感染者はここ2週間ですっごい増えちゃったねぇ。ついに石垣島にも感染者が出たし。ギリギリで踏み留まっといて偉そうなことは言えないけど、「コロナ疎開」とかって愚かな自己チュー移動は、絶対やめて欲しいもんだよね。
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