「渋谷に行ってみる」というタイトルのブログを書くことになるとは、思えばとてもフシギなことだよなぁ。なんかすっごい田舎に住んでた若者が、大学に受かって希望に燃えて上京してきたみたいだね。
というわけで今年最高気温になった今週水曜日、決算取締役会の後に行われた会議の事務局の仕事があったため、4月2日から続けた家籠りを破って約1ヶ月半ぶりに、渋谷のオフィスに行って来た。
久々に電車に乗ったんだけど、やっぱ3月当時からはだいぶ様子が変わっていた。マスクをしていない人は当然いないし、そもそも空いてるからできることかもしれないけど、席の埋まり方が、まず1人置きに離れて座って行って、それで座れる余地がなくなって初めて、その間の席が埋まっていく。立ってる人もあまり他人と近寄っては立たない。
副都心線を渋谷で降りて、地下2Fの通路をスクランブル交差点の方へ歩いていくんだけど、これまでだったら、田園都市線~JR間の乗り換えの人と、東横線~道玄坂方面への行き来の人の流れがぶつかってごった返し、これって設計ミスなんじゃね?といつも思っていた地下の人間交差点が、朝10:30ごろでこの人気のなさだ。
通常ならそのまま旧旭屋書店の脇の出口まで地下を歩いていくのだけど、スクランブル交差点の様子が見たかったのでここから地上に上がってみる。
ハチ公広場及びスクランブル交差点は、それなりに人がいたけど、やはり通常に比べるとどうだろう?1/4~1/5くらいの人出なんだろうか。車の数は人ほどは減ってないように感じたけど、それでも渋滞のようなことはなく、通常の1/3くらいかな?
センター街もそこそこ人はいるものの、やってない店が多いこともあって、いつものように人にぶつからないように気を遣うことはない。もっとも人に近づかないようには気を遣うので、そこは変わりはないんだけどもね。
驚いたのはスペイン坂だ。ここも多くの店が休んでいるとは言え、やっている店も3軒に1軒くらいはあるのだけど、行きの朝10:30ごろも、帰りの午後1時過ぎ(冒頭の写真ね)にも、ほぼ人がいない。人っ子一人いないスペイン坂なんて、かつてここにスペイン坂なんて名前がつく前、知る人ぞ知る抜け道で、途中に歯医者さんが1軒あっただけの1970年代以来のことではないか。いやその頃だって誰もいないってことはなかったよな。
会議が終わって、役員の皆さんは直接地下の駐車場から--ぼくが手配したわけではないけど--ハイヤーでお帰りいただき、ぼくもそのままとんぼ返りでまたリモートワークだ。夕方にはTV会議もあったのでね。
いやしかし水曜日は暑かった。TVでもみんな言ってたけど、マスクしてるとやっぱ暑苦しいよね。歩くときは上着は着ずにショルダーバッグに掛け、Yシャツは袖まくりしていたけど、それでも家にたどり着いた時には汗だくだ。これからの季節、マスクはキツいなぁ。
ちなみに我が家にはまだ届いてないけど、中国製マスクが市場に戻って来て既に値崩れし始めているこの時期になってやっと配られ始め、完全に機を逸して税金の無駄遣いになった「アベノマスク」は、届いた人によるとかなり通気性がよく--ってなんじゃそりゃ?--、ランニングにはちょうど良いと揶揄されているらしい。
あまり政治や行政の批判はしないことにしているぼくだけど、なんで日本のお役所仕事ってのはこんなに時間がかかるかねぇ。例の10万円の件にしても手に入るのはいつのことやら。さらに妊婦向けマスクの一部に異物や汚れがついていて、全数品質チェックすることになり、それに550人を動員し、8億円余計に使うって。もうここまで行くとお笑いだね。しかもそれを発表した厚労省の人は、アベノマスクしてないし。
メルケルさんとか文在寅さんみたいに支持率を上げるチャンスだったのにね。なにごとも最初から必要以上に完璧にやろうとするからそういうことになるんだよね。結局ミスが起こるなら、最初からそういう前提でスピードを優先すべきなのにね。自分たちの仕事がなくならないように、意図的に生産性を下げてると言われても仕方がない。システム開発だってアジャイルの時代になってるのに、日本の官だけは最後まで残るのかな。
さて、緊急事態宣言は多くの県で解除されたものの、わが埼玉は解除対象ではない。営業自粛対象ではないけど、多くが自主的にお休みしている床屋さん。このところいつも行っていた朝霞駅の「QBハウス」もお休みになっちゃったんで、もう2ヶ月ほど髪を切っていないのだけど、頭頂部はかなり寂しくなってきたとはいえ、さすがに2ヶ月ともなると耳周りや裾を中心にウザくなってきた。
しかたないので我が家の最寄に数年前にできた床屋さんに行ってみたら、通常は予約制でもなんでもないはずなのに、1週間先まで予約で埋まっていると言う。密にならないように同時に切る数を減らしているから、と言うこともあるようだけどね。来週の半ばにやっとこさ予約を入れることができた。
そんな中、新たな感染者数もだいぶ減ってきて、うちの会社でも、緊急事態宣言が解除された後どうしていくかと言う議論が始まっている。「アフターコロナ」という言葉が出てきているけど、韓国でまたクラスターが発生したりしているように、すぐに完全に終わると言うことはなさそうで、「ウィズコロナ」という考え方の中で、何ができるかと言う議論をしているようだ。
未曽有のワールドワイド災害になった今回のコロナ禍だけど、例えばうちの会社では今約8割がリモートワークになってるものの、ほとんどの仕事はそれでも回るじゃん、ってわかっちゃったこととか、そういう、これまでの固定観念を脱却できたことどもを前向きに捉えて、これを機に新たな働き方や生活様式に繋げていかないといけないよね。
先週の日曜にNHKでやっていた「あたらしいテレビ」という番組、このところ毎年年始にやっていた「新春TV放談」という番組と同様、局の枠を超えて、ヒットを飛ばしたプロデューサーやディレクター、脚本家などがテレビのこれからを--今回はリモートで--議論するNHKならではの番組だったんだけど、今回はこの災害で再放送だらけ、リモートだらけになったテレビは、これから何を担い、どう変わっていくべきか、と言うテーマで、なかなか面白かった。
いろんな業界もそうだし、特に政治や行政が、今回を機にどこまで変えちゃっていいのか、変わっていけるのかを、きちんと検討して、きっちりとガラッと変わって欲しいもんだよね。
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