今週はネタが枯渇したので、いくつかの話をバラバラと。まずは増税対策の話。
ぼくは、というか我が家は、バイト生活の娘はけっこう文句が多いものの、増税については比較的従順だ。昨年の消費税増税の時も、そのためにわざわざ事前に大量にモノを買いこんだりすることはしなかった。ま、消費税増税はある程度やむを得ない流れではあるしね。
この10月はたばこ税とビール税の増税だ。これらも受け入れはするけれども、消費増税ほど納得感がないというか、昔ながらの税なので仕方ないのはわかるけども、どうも課税ポリシーと現状が乖離しているのと、小出しに上げて首を絞めていく消費者離れ回避、およびその度の消費喚起のやり方がセコく小役人ぽいのが気に入らない。
基本的には贅沢品に高い税金をかける、というのが原則ポリシーのはずなのに、戦中に基礎が作られたビール税は、当初贅沢品であったのを戦後もそのまま受け継いで、酒屋での販売が基本だった最後の時代の90年代初頭、ビールは完全に大衆化していたにもかかわらず、販売価格の約1/3が酒税と言うバカな商品になった。
その後酒類の販売が自由化され、量販店で売られるようになり、輸入ビールも入って来て、それらへの対抗策として、メーカーは発泡酒や第三のビールに活路を見出す。法の定め--麦芽含有率--に対応するためだけの技術開発という、明らかに不毛な戦いを強いられたわけだ。
それがために、日本のビールメーカーの優秀な技術力は、多くがここに注がれることになり、確かに最近は第三のビールでもびっくりするほと美味しいものができてきたが、海外の多種多様な本物のビールには対抗できず、国際競争力が失われた、とも言われている。
そりゃ30年も不毛な技術開発を続けてくりゃそうなるよね。そうなる前に抜本的に酒税法を見直さなきゃいけなかったはずなのに、貴重な財源だと言うことはわかるけども、行政がやったことと言えば、その麦芽含有率の定義をちょこちょこと変えたりという、とにかく税収が減らないようにという小手先の対応だけだった。
今回の第三のビールの増税も、最終的にビールと同額にするということだけども、その額になったとしても、海外の税率に較べれば2倍とか3倍とかって水準で、明らかに高い。まぁ酒を飲まない人にとっては当然のことなのかもしれないけども、もともと取っていたから比較的やりやすい税制改正からやって、消費増税とか、所得税のサラリーマンと自営業者間での不公平感の解消とか、反対の声が根づよい改革はなかなかできないっていうのは、民主主義の弊害と言えばそうなのかもしれないけど、政治の指導力の欠如に他ならないことも一方の事実だ。
たばこ税もねぇ。健康増進法なんかができて、健康を害するものだから税率を高く、というのは、課税ポリシーには反してないとは思うんだけど、だったらいっそ一気に上げて息の根を止めてくれよ。真綿で首を締めるような、税収を減らさないように減らさないように、と言うのは、健康増進法のポリシーには反しますよねぇ?もっともこっちは、増税分は値上げの半分だけで、半分はJTの経営難に伴う純粋な値上げだそうだけども。
てなことで、多少の抵抗の意思を示すために、たばこは加熱式も含め4カートンばかり、また第三のビールは通常我が家の在庫は1ケース24缶以内なのだけど、2ケースばかり買っておく措置を取ることにした。
たばこの方は、カートン買いすると火打石回転式ではない使い捨てライターもしくはゴミ袋数枚をつけてくれて、昨年Paypayにも対応したいつもの駅前の酒屋で、またビールの方は、先々週、いつも買っているロヂャースに行った時点ではこのことは意識できておらず、今週末は既に10月に入っちまうので、30日に近所の「酒のTop」というディスカウント酒屋に行って、買ってきた。
「酒のTop」では最初、「本麒麟」が売り切れており、訊いたら夕方入荷すると言うので、2度も行ったりした。まぁ車なら5分くらいの距離だからいいんだけどね。
さて、10月1日と言えば--都民の日だけどぼくは都民ではないので--もう1つは国勢調査だ。これも、ネット入力できるようになり、CMでもなるべくネットから入れてね、ってやってることは評価できるとして、全世帯にID発行するんなら、なんで途中保存できるようにしとかないかねぇ。
まぁ大した入力量じゃないからいいっちゃいいんだけども、最後まで入力して、1点だけここは娘に確認してから提出しよう、って思って保存しようとしたら、それはできないので代わりに印刷してくださいだって。今どきこんなダサい仕組みアリ?
ネットアンケートでも途中保存できないものってあるけども、あれって基本、ID発行してないからなんじゃないの?うちの会社でもオンラインの研修とかテストとかって時々あるけども、保存できないってことはまずないけどなぁ。
菅総理がデジタル改革を進めようと、専門省庁を作ったりしようとしている動きは素晴らしいと思うけども、誰をトップに据えるか、民間の力をどこまでちゃんと取り込むことができるか、その辺がどうなるかねぇ。各省庁からその道を歩んできた人を集めただけだと、多分これまで同様、なんにも進まないのでね。
しかし菅内閣の支持率、なんであんなに高いかねぇ。まだなんもやってないじゃん。基本安倍路線を継承するって言ってるんだから、そんなに世の中変わるとは思えないし。
なんかもう、政治が世の中を変えるとか、そういう風には誰も期待しなくなってるってことかな。そういうことじゃなくて、いろんな不正っぽいこととか、アベノマスクみたいな失策とか、そういう失点があった人がいなくなったというイメージだけで、支持率が20%も上がっちゃうってこと?
マスコミもよくないよね。あんな結果が決まり切った総裁選に、どんだけ時間割くのよ。自宅待機であれを散々見せつけられた大衆が、なんだ、今まで記者会見くらいで冷たいイメージだけだったけど、思ったよりいい人そうじゃん、って感じちゃったってことだよね。
そりゃまぁ本人に出てもらう番組で、この人は過去こういう悪いことに係わった疑いのある人です、というアンチ情報は流しにくいってのはわかるんだけどもね。しかも一応あくまで自民党内の総裁選だから、そこまで気合入れなくても、ってのもあるんだろうけども。
水曜日にやってたアメリカ大統領選挙の候補者討論、あそこまで行っちゃうと日本人の感性には合わないけども、あの生々しさ、品性がもろに現れるやり取り、そしてアメリカでも直接ではないけども、州ごとに党を選ぶことで大統領候補選びにより近い立ち位置に民衆がいると言うこと、そう言うのの一部は、日本の総理大臣選びにも、先々取り込まれるようになるといいよね。
個人的には、まずそのために--いろいろ批判はあれど--二大政党制に近づくように投票行動してるつもりですが、対抗馬が弱っち過ぎて話にならんわ。細かな主義主張なんて置いといて、まず大きな流れを作りなさいよ。なんとかしてくれよまったく。
しかしあの討論会をやっといて、あげくに本人が感染かぁ。やっぱダメでしょトランプさんは。今回これでまたトランプ氏が大統領に選ばれたら、アメリカ国民の良識は世界から疑われるよね。
てことで最後はだいぶ話が逸れましたが、今週は気持ちよい秋晴れの日にも恵まれた中、法改正と政治がらみでやったこと、そしてつらつらと思うことでした。実は金曜日にも個人的にちょっとした事件があったんですが、それは来週に回しますね。
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