今週はネタ枯渇により、4月上旬にもTV番組改編のことは書いたけど、ドラマが今週でほぼ最終回を迎えてきたので、その総括的なことを、なるべく情報が被らないように、書いておこうかと思います。終わっちゃったことを書いても仕方ないんだけどね。
その時の記事にも書いたように、この春期のドラマは、突出した傑作はなかったけども、全体に割合よくできていたように思う。月曜の「イチケイのカラス」、火曜の「大豆田とわ子・・」「着飾る恋には・・」、木曜の「レンアイ漫画家」、金曜の「リコカツ」「あの時キスしておけば」、土曜の「コントが始まる」、日曜の「ネメシス」、これらは、それぞれ度合いは違うけども、いずれもぼくは結構好きだった。
水曜の「恋はDeepに」と木曜の「桜の塔」は、ぼくにはあまりピンとこなかったけどね。あとなんで今さら?の「ドラゴン桜」もね。
ちなみに放送済み分の平均視聴率のランキングで行くと、大河「晴天を衝け」のトップ--これも観てるけど確かに面白い--は置いとくとして、2位が「ドラゴン桜」、3位が「イチケイのカラス」、4位が「桜の塔」あとは平均10%を切って、5位が「リコカツ」、以下「ネメシス」「恋はDeepに」「着飾る恋には」「コントが始まる」「大豆田とわ子」と続くらしい。
うーん、日曜9時の旧「東芝日曜劇場」枠、月9枠、あとなぜか木曜9時枠が強いと言った枠の特徴だったり、例えば恋愛みたいなテーマが他と被ったりと言った内容的なライナップによる運不運もあるのだろうけども、それにしてもぼくの感覚は世間からは大分ずれてるのかなぁ。
旧シリーズの復活は強いってのもあるけど、「ドラゴン桜」なんて15年ぶりで、ハラスメントリスクが格段に高まっていたり、時代背景もだいぶ変わっちゃってるのにね。あと木曜9時枠はテレ朝得意の勧善懲悪シリーズもの枠なんだけど、今回は完全に新番組だったし、単純な勧善懲悪ではなくてダークヒーローだしスッキリする感じじゃなかったのにね。まぁその分「ドクターX」とか「BG 身辺警護人」「七人の秘書」あたりと較べると視聴率の絶対値が5~10%ほど下がっているということか。
脚本としては相変わらず安定の坂元裕二さんの「大豆田とわ子・・」がとてもよくできてたと思うし、「コントが始まる」もいろいろ伏線が張ってあったりして楽しかった。あとはキャラが極端--少し過剰感はあるが--な「リコカツ」、そこまでではないけどキャラが立っていたものとして「イチケイ・・」「大豆田とわ子・・」の他にも「レンアイ漫画家」も悪くなかったと思うし、「ネメシス」「あの時キスして・・」も、ちょっと無理はあるけどSF・ファンタジー系の設定で楽しい場を作っていたと思う。
あとこのクールは、ゴールデン枠ではないけどもブーランの娘愛ちゃんが活躍していて、「ガールガンレディー」のことは前に書いたけど、月曜に引っ越したNHKよるドラ枠の「きれいのくに」も、設定・構成・内容とも、かなり実験的で斬新な、NHKとしては相当がんばって攻めた感のあるドラマだった。前半と後半で展開が全然変わるんだけど、後半の高校生5人の群像劇の、愛ちゃんも含めた若い俳優たちの演技やセリフ回しが、特に秀逸だったと思う。
倉本ドラマも似たとこがあるんだけど、何かを言いかけて言いよどんだり、「あ、いや」みたいな躊躇系のセリフがすごく多くて、そのこと自体も実際の思春期の男女の会話の場面として自然だし、その言い方も全員とてもうまかった。場面によるけど例えば「いや」じゃなくて「ぃや」みたいに「い」をほとんど発音しない感じとか。あれはこのドラマで脚本・演出・監督を一手に担当した加藤拓也氏のセンスとこだわりの賜物だろうなぁ。
また深夜では、金曜日の「生きるとか死ぬとか父親とか」も、設定は現代風でありながら、近年ゴールデン帯からは姿を消した重厚な家族ドラマを、名優たちが見事に演じていてよかったなぁ。「きれいのくに」の前半主演だった吉田羊が、こちらでも主演を演じていたが、彼女はこの手のサバサバしていながら実は屈託を抱える40代女性を演らせたら、今もっとも上手い女優さんなんじゃないだろうか。
深夜帯では他にも、このクールからTV東京が11:06枠を設けて、ここではドラマとかバラエティとか日によっていろんな番組を放送しているんだけど、その中で、ドラマからは離れるけど、もともともっとド深夜にやっていたのがこの枠の水曜日に引っ越してきた「あちこちオードリー」が面白い。ぼくはそのド深夜にやってた時は観てなかったんだけど、4月から観始めてすっかり嵌ってしまった。
オードリーの2人がやってる体の居酒屋に、毎回芸人やバラエティタレントのゲストを招いて、芸人界や業界の裏話的なテーマで本音を語るトークバラエティーで、そういうバラエティーはその他にも、これも別の意味で好きで毎週録画して火曜に風呂に入りながら観ている「さまぁ~ず論」とか、いろいろあるんだけど、この「あちこちオードリー」は、やっぱり若林の回しが秀逸なんだろうな。
裏の裏を突いていくような突っ込みとか、素の芸人として感じることやこだわりをベースに重ねていく質問が、時に穿ちすぎなところもあるのに、門外漢の一視聴者にもすごくよく刺さる。雨上がりの蛍原がゲストの時に、「この番組観てない芸人はおらんやろ」と言ってたけど、なるほどそうかもね、と納得できてしまう。
当初春日のキャラばかりが注目され、オードリーの「じゃない方」的存在だった若林が、そういうひねくれたところはそのままに、ひねくれた人って大抵頭が切れると思うのだけど、そういう頭のよさ、才能を、存分に発揮している感じがする。プロデューサーはテレ東の名物プロデューサーでこの4月からはフリーになった佐久間宣行さんで、彼のセンスともうまくマッチしたんだろう。
そういう、ひねくれて裏まで見通したような頭の良さを感じさせる芸人として、今この若林とバカリズムが際立ってるよね。この2人が出演している「住住(すむすむ)」は、以前地上波で深夜に放送していたのをよく観ていて、今はHuluでしかやっていないので観れていないんだけど、地上波でやってた時は、ヒロイン役二階堂ふみ--今は水川あさみになってるらしい--のキャラとも相まって、すごく面白かったよね。
あとひねくれ方がちょっと違う--ブラック色強めと言うか--ように思うけど、同様に頭の良さを感じさせる山里亮太と若林のユニット「たりないふたり」も、もう解散してしまったし、TV放送は不定期だったのでぼくは気づいた時2回ほどしか観れなかったのだけど、面白かったよなぁ。
若林さん、バカリズムさん、お2人の活躍にこれからも期待しておりますよ。
さて、ウチの会社でもワクチンの「職域接種」をやる方向になっていて、早ければ今月下旬~7月上旬に1回目を受けられそうだ。同居人も接種可能ということで、今んとこまだ何人受けそうか調べるアンケートの段階だけど、我が家からはカミさんと2名受けたいと記入した。ワクチンはモデルナ製。調べる限りモデルナ製に不満はないけども、「接種券」がまだ届かない--わが朝霞市では50代は7月中旬以降に届くそうだ--身としてはこの「職域接種」以外にワクチンを打ってもらう手段がない。
この「接種券」っつーのもバカな運用だよねぇ。大規模接種センターの予約が空いていると言われても、まだ多くの自治体で65歳未満には接種券が届いていないと言う。まぁ去年の今年で仕方がないけども、とっとと法改正してマイナンバーカード提示すれば受けられるようにしろっつーの。デジタル庁も早速長官がバカな発言して問題になったりしてるけど、しょーもないことやってないで早いとこ世の中進化させちゃってくださいね。
てことで、ワクチンが打てそうなら旅行の計画立てたりしちゃおうかな、とちょっとワクワクしている週末でございます。
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