急に寒くなりましたなぁ。金曜日なんて最高11,2度って、完全に冬じゃん。こないだまで半袖だったのに。なんか夏と冬しかなくて、春とか秋を感じる日が貴重な存在になって来たね。これも地球温暖化の影響なのか?
そんな冬の陽気が落ち着き、珍しくさわやかな秋晴れになった日曜日の今日、息子と嫁が初めて、孫を連れ我が家にやって来た。
カミさんは孫を迎えるにあたり、普段はカミさんのいろんな資料とかで占領されているリビングとダイニングのテーブルを片付けて拭き上げ、カミさんの仕事部屋になっている和室も片付け、ぼくは20日のウエル活の日にウェットタイプのフローリング拭きシートを買ってきて、折り畳み式モップの先につけて孫の行きそうな場所を掃除した。
10時すぎに茨城から到着した孫は、寝起きで車から降ろされて--我が家は息子も娘もみんな車ではよく寝ていた--、ちょっと不機嫌なところへ、知らない家に入って、見慣れない人に囲まれ、最初は少し警戒している様子だったが、特に泣くようなこともなく、次第に慣れてハイハイをしたリし始める。
ぼくらも会ったのは半年ぶりだが、抱っこしてみるとさすがに半年前よりは体がしっかりし、体重もぐっと重くなった。床で遊んでいれば問題ないが、抱っこしている時は、他のことに興味を持っていれば大丈夫なのだが、何かの拍子に嫁の姿を探し、むずがったりする。
10時半ごろにはカミさんの両親が、我が家と両方の実家の3軒に行くのは大変だというので、隣の新座市から我が家に来てくれた。11時頃にはまだ孫に会っていない娘も、チャリで我が家にやってくる。ダンナ君は残念ながらこの日用があるとのことで来られなかった。
離乳食とミルクは、緊張のためかあまり進まなかったようだが、みんなで写真を撮り、床で遊び始めると、娘が保育士の本領を発揮して上手いこと相手をしてやり、息子と嫁が我が家にまだある大量の漫画を、新築で作った自宅の書庫に運ぶために車に積む作業でいなくなっても、機嫌よくパチパチパチとかイヤイヤとかをするようになった。「○○くん、ハーイ」はまだできないようだ。
カミさんが買ってきたじゃらじゃら音がするおもちゃにも少し興味を持ったが、一番のお気に入りはスマホのようで、手で持ってブンブン振ったりしている。娘はそのチャンスに、自撮りで孫との2ショットやビデオを撮りまくっていた。あとは眼鏡とマスクが興味の対象で、嫁に抱っこされるとマスクをしつこく外してしまうのがおかしい。
交代で昼食を摂ったが、嫁が食べている間は娘と義父が孫の相手をし、そのうちに眠くなってきた孫を、娘が座ったまま抱っこして見事に寝かしつけた時は、息子は「さすがプロ」と感心していた。娘は「おばちゃん」はイヤなので、「○○ちゃん」と名前で呼ばせるそうだ。
昼食を食べた後2時前頃に、送っていくと言ったのだが歩きたいからと2人で帰って行った義父、義母を見送って、息子一家と、我が家は娘も一緒に3人で、車2台を連ねてぼくの実家へ向かう。
大塚の実家に着いた時は孫はもう目を覚ましていたが、着いてすぐ朝あまり食べなかった離乳食を今度はたっぷりと食べ、ミルクを飲むと、そこからまた元気を取り戻す。親父の祭壇がある畳の部屋で高速ハイハイをし、ペンダントライトからぶら下がった紐スイッチに興味を持って散々つけたり消したりし、僕がチビのころ遊んだコルクの積み木--よく取ってあったな--を転がしたりして遊んでいた。
オフクロは立ったまま抱っこをするとちょっと怖いと言いながら、座って孫を抱っこしたりソファーで立たせたり眼鏡で遊ばせたり、ひ孫に会えてとても幸せそうだ。お父さん(親父)ももう少しだけ頑張れば会えたのにね、と残念そうにしていた。
口唇裂の手術跡はほとんどきれいになっているが、口蓋裂の方は来年の春くらいに、今度は何日か入院して手術するそうで、今はまだ口の中にアダプタのようなものを着けている。最終的には口唇裂の跡や少しひしゃげている鼻の形も、わからなくなるように整えるらしく、手術はちょっと心配ではあるが、医学の進歩は素晴らしいものがある。
久々に来たついでに、我が家のロボット掃除機がまたゴミを吸わなくなったのと、実家にオフクロの誕生日プレゼントに買った軽量掃除機--いずれも息子が設計に深く関わった--のスタンドがガタガタするのを修理してくれて、夕方5時前に、息子一家は実家から帰って行った。ベビーシートに座った孫は、窓の外からバイバーイ、と手を振ったら、ニコッとはしないまでも、クリンとした大きな瞳でじっと見つめ返してくれた。
ということで初めて茨城県外に出た孫のお披露目ツアーの一日はおしまい。いやいや、孫はほんとにかわいいっす。今のところ順調にすくすく育ってくれてるようで、ありがたいことだ。このままコロナが収束して、もう少し頻繁に会えるようになるといいんだけどねぇ。
それから兄夫妻と我が家の3人とオフクロと一緒に、実家そばの小料理屋さんまで歩いて行って晩飯にした。外食をするのはずいぶん久しぶりだ。
オフクロは祭壇に灯した線香の火が、暗くすると動くというのだが、他の誰も動くところを確認できない。今日も孫が帰った後に、我が家の3人とオフクロで電気を消してみたが、「うわー、今日はすごく動く。ひ孫が来たからかなぁ」とかって言うのだが、ぼくには全然わからなかった。
さすが、親父が生きていれば金曜日で66回目の結婚記念日だったというだけあって、長年夫婦をやっていると、そういうこともあるんですかね。ぼくも別に怖くはないし、オフクロも歓迎している風なんだけど、一応季節外れの怪談でした。
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